首班指名選挙
しゅはんしめい‐せんきょ【首班指名選挙】
内閣総理大臣指名選挙
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内閣総理大臣指名選挙(ないかくそうりだいじんしめいせんきょ)とは、日本の内閣の首長たる内閣総理大臣を指名する選挙である。首相指名選挙、首班指名選挙とも呼ばれる[1]。
注釈
- ^ 国会議員資格を喪失した内閣総理大臣の地位について法律では明記されていないが、2000年4月25日に参議院予算委員会で内閣法制局長官は『「内閣総理大臣が国会議員たる地位を失った場合」は「内閣総理大臣が欠けたとき」に該当する』と答弁し、また首相官邸のHPでは内閣総理大臣が国会議員でなくなった場合は「内閣総理大臣の失格」として「内閣総理大臣が欠けたとき」に該当し、内閣総理大臣が国会議員で無くなった場合は内閣総辞職しなければならないとしている。
- ^ 衆議院では投票者本人が直接投票箱に入れるが、参議院では投票用紙を投票者本人から参事に渡して演壇に置き、もう1人の参事が演壇に置いた投票用紙を投票箱に入れる
- ^ 衆議院の場合、無効票については議長が「投票中、(無効理由の内容)が○票あります。これは当然無効であります。」と発言する。
- ^ この場合、議長は「ただいま報告いたしましたとおり、得票者の得票数はいずれも投票の過半数に達しておりません。よって、本院規則(衆議院=第18条、参議院=第20条)第3項の規定により投票の最多数を得られた2人について決選投票を行なわなければなりません。」と発言する。
出典
- ^ 首班指名選挙 コトバンク
- ^ a b c d 伊藤, p. 518.
- ^ 内閣総理大臣に関する質問主意書(archive版)
- ^ 衆議院議員山井和則君提出内閣総理大臣に関する質問に対する答弁書
- ^ 佐藤, pp. 826–827.
- ^ a b 樋口 et al., p. 209.
- ^ a b c d e f g 参議院総務委員会調査室, p. 316.
- ^ 松澤, p. 115.
- ^ 樋口 et al., p. 211.
- ^ 浅野 & 河野, pp. 139–140.
- ^ a b 浅野 & 河野, p. 85.
- ^ a b c d 浅野 & 河野, p. 140.
- ^ a b c 松澤, p. 530.
- ^ a b c 参議院総務委員会調査室, p. 317.
- ^ 佐藤, p. 827.
- ^ a b 佐藤, pp. 829–832.
- ^ 佐藤, p. 829.
- ^ a b c d e f g 樋口 et al., p. 210.
- ^ 佐藤, p. 830.
- ^ a b c d 佐藤, p. 831.
- 1 内閣総理大臣指名選挙とは
- 2 内閣総理大臣指名選挙の概要
- 3 概説
- 4 一覧及び先例
- 5 脚注
首班指名選挙
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11月6日、首班指名選挙が行われるが、首相候補として同じ自民党から大平正芳と福田赳夫の2人が現れるという、前代未聞の事態となった。 この結果、誰も過半数の票を得ることができず、野党各党を退けた、自民党の上位2名による決選投票にまでもつれ込んだ。衆議院では大平138票・福田121票という投票結果となり、17票差という僅差で大平が指名された。野党各党は、新自由クラブが1回目から大平に投票した他は決選投票では棄権に回り、また複数の党が協力して決選投票に駒を進めようとする動きも見られなかった。大平派が公明党を、福田派が民社党を取り込む動きもあったが、両党とも決選では棄権を選んでいる。なお、参議院では1回目が大平78票・飛鳥田51票・福田38票と続き、大平と飛鳥田の決選投票となったが、福田派とミニ政党の一部が大平に回った他は棄権に回り、大平97票・飛鳥田52票で、衆議院同様大平が指名されている。 組閣において、首班指名で大平に投票した新自由クラブと閣内連立を模索して閣僚入りさせようとしたが、反主流派が反発して組閣は難航した。11月9日、大平は文相を自らが臨時代理として兼任する形で第2次大平内閣を発足させ、新自由クラブとの連立枠としての閣僚人事の余地を残す形で急場を凌いだが、11月20日、最終的に閣内連立を断念し、文相は自民党で総裁派閥宏池会の谷垣専一を起用して抗争は一応終結した。 しかし、この対立感情はその後も依然としてくすぶり続け、翌年のハプニング解散につながることになる。 第89国会 衆議院 内閣総理大臣指名選挙候補会派1回目得票決選得票大平正芳 (指名) 自由民主党・自由国民会議 135 138 福田赳夫 自由民主党・自由国民会議 125 121 飛鳥田一雄 日本社会党 107 - 竹入義勝 公明党・国民会議 58 - 宮本顕治 日本共産党・革新共同 41 - 佐々木良作 民社党・国民連合 36 - 田英夫 社会民主連合 2 - 無効 - 7 252 投票総数 - 511 511 (過半数) - 256 - 第89国会 参議院 内閣総理大臣指名選挙候補会派会派人数1回目得票決選得票大平正芳 (指名) 自由民主党・自由国民会議 124 78 97 飛鳥田一雄 日本社会党 52 51 52 福田赳夫 自由民主党・自由国民会議 124 38 - 竹入義勝 公明党 28 27 - 宮本顕治 日本共産党 16 16 - 佐々木良作 民社党 10 10 - 田英夫 社会民主連合 4 3 - 河野洋平 新自由クラブ 3 2 - - 第二院クラブ 5 - - - 無所属 5 - - - 欠員 5 - - 無効 - - 0 1 白票 - - 10 87 投票総数 - - 235 237 (過半数) - - 118 - 1回目の投票でいずれの候補も過半数を得なかった場合は得票数上位2名による決選投票を行い、決選投票では単純に多数を得た候補が指名を受ける。表の会派はその院の会派を指し、候補者は別の院における同一政党の会派に属する場合もある。
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