浦部法穂とは? わかりやすく解説

浦部法穂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 14:14 UTC 版)

浦部 法穂(うらべ のりほ、1946年2月24日 - )は、日本法学者。専門は憲法神戸大学名誉教授。神戸大学副学長名古屋大学法科大学院教授等を経て、2009年より弁護士。元日本公法学会理事。愛知県生まれ。

略歴

学歴

職歴

著書

単著

  • 『違憲審査の基準』(勁草書房, 1985年)
  • 『憲法』(勁草書房, 1987年/第2版, 1998年)
  • 『憲法学教室(1-2)』(日本評論社, 1988年-1991年/新版, 1994年/全訂版, 2000年/全訂第2版,2006年/第3版,2016年)
  • 『入門憲法ゼミナール』(実務教育出版, 1994年/改訂版, 2000年)

共著

編著

  • 『憲法キーワード』(有斐閣, 1991年)

共編著

  • (中北龍太郎)『ドキュメント「日本国憲法」』(日本評論社, 1998年)
  • 棟居快行市川正人)『いま、憲法学を問う』(日本評論社, 2001年)

見解

我が国の自衛権すら認めないという見解に立ち、次のように述べる。「もともと、『自衛権』論議の出発点は、どこかが攻めてきたらどうするか、である。けれども、日本国憲法の平和主義は、そもそもそういう前提を捨てるところから出発しているのである。まさしく『諸国民に公正と信義に信頼して、我等の安全と生存を保持しようと決意した』(前文)のであって、どこかに悪い奴がいて攻めてくるかもしれないという『不信の構造』を前提にしてはいないのである。そういう国際社会の『不信の構造』を日本が先頭に立って全面的に解消することによって、国民の生命・自由などを守っていこうというのが、日本国憲法の基本的な立場である。だから、どこかが攻めてきたら、というようなことは、日本国憲法は全然予定してはいないのである。そうである以上、そのことを前提とした『自衛権』の有無を論ずることは、憲法の基本的立場に反することである。」(上記「憲法学教室」(日本評論社、2016年)全訂第2版第4刷、421頁より引用)

脚注

  1. ^ 朝日新聞愛知版2003年1月4日

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「浦部法穂」の関連用語

浦部法穂のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



浦部法穂のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの浦部法穂 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS