首狩り族とは? わかりやすく解説

首狩り

(首狩り族 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 14:27 UTC 版)

生首を持つミシシッピ人

首狩り首狩(くびかり、くびがり[1])は、人間を殺し、首級をあげる宗教的な慣行のひとつ。台湾原住民インドネシアオセアニアインドアフリカ南アメリカなどで広く見られた慣習であるが、今ではほとんど消滅したと言われる。

概要

自身の所属する集落以外の(時に敵対関係にある)人間を殺害し、切断した犠牲者の首級を持ち帰る。頭骨を除去した後、土鍋などで煮込み、乾燥するという工程を繰り返すことで縮小させ、最終的に拳大の大きさまで小さくする場合もあった(干し首)。両目と口唇を糸で縫い合わせたり、全体を煙で燻す処理を施したりする場合もある。頭骨の保存に重点が置かれる場合、頭蓋崇拝と呼ばれることもある。

理念

諸説ある。一説では、基本的な理念として人間の頭部に霊的な力が宿るという信仰が根底にあり、その力を自分のものにし、操作しようとする呪術的、宗教的な行為として生まれた行為である。他方、豊作や豊漁・豊猟を確保するための首狩、死者に他界で仕える者を確保するための殉死的首狩、また戦闘での勲功を証明するために首級を持ち帰る首狩(首取)、勇気を示し一人前の青年として結婚可能である能力を示すための首狩、復讐としての首狩、神意を知るための首狩、など首狩の理念には非常な多様性が見いだされる。

首狩りの風習があった民族

首狩りを題材にした作品

映画

書籍

脚注

  1. ^ 首狩』 - コトバンク
  2. ^ 曽塚啓二『アマゾン万華鏡』2000年、ISBN 9784835504599
  3. ^ a b 正野雄一郎『ヌサンタラ島から島へ』2006年、ISBN 9784286011219
  4. ^ 坂野徹『帝国日本と人類学者』2005年、ISBN 9784326101566
  5. ^ 上智大学アジア文化研究所『入門東南アジア研究』1999年、ISBN 9784839601256
  6. ^ エドワード M.ブルーナー英語版『観光と文化―旅の民族誌』2007年、ISBN 9784762016943
  7. ^ 鎌沢久也『シーサンパンナと貴州の旅』2004年、ISBN 9784839601744

参考文献

関連資料

  • 山田仁史『首狩の宗教民族学』筑摩書房、2015年

関連項目

外部リンク


首狩り族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 22:54 UTC 版)

ワイルド7」の記事における「首狩り族」の解説

戦場突破作戦通過地帯に生活する原住民飛葉の策により、北ベトナム軍化けた九龍会エージェント襲撃する

※この「首狩り族」の解説は、「ワイルド7」の解説の一部です。
「首狩り族」を含む「ワイルド7」の記事については、「ワイルド7」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「首狩り族」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「首狩り族」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「首狩り族」の関連用語

首狩り族のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



首狩り族のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの首狩り (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのワイルド7 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS