現在、端末を供給しているメーカー
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「ソフトバンクの主な携帯電話端末納入メーカー」の記事における「現在、端末を供給しているメーカー」の解説
デジタルツーカー(以下DTと略)時代は箱に記載されたメーカー略称の文字色(SH、Dなど)、J-フォン(以下JPと略)時代は取扱説明書の表紙の色が各メーカーごとに異なっていた。ここではそれについても記載する。 73X、82X、92X以降の国内メーカーの機種(73X、93X以降のサムスン電子製を含む)で採用されている3G端末向け共通ACアダプタはシャープ製である。なお、スマートフォン向けの共通ACアダプタは、ホシデンが製造し、ソフトバンク株式会社販売ではなく、ソフトバンク コマース&サービスが販売を担当をしている。 シャープ 略称「SH」(デジタルホン時代は「DP-20X」)(DT:薄い橙、JP:黄色) ハイエンド機からローエンド・プリペイド機まで、数多く端末を供給するメーカー。機種数が多いことや液晶の性能の高さからか、ソフトバンクモバイルの中でも一番人気のメーカー(2010年1月現在、国内シェアはNo.1)。特に液晶の技術があり、カラー化・高画質化もハイペースで行われた。 端末提供はJ-PHONE時代からと長く、携帯電話ではドコモF502iに次いで登場したカラー液晶機種(J-SH02 1999年秋発売)、現在のカメラ付き携帯電話の定礎になる機種(J-SH04 2000年冬発売)(カメラの搭載だけで言えば前年発売されたVP-210が既に搭載していた)、携帯電話初のTFT液晶機種(J-SH05 2000年11月)、SDメモリーカード対応(J-SH51 2002年春発売)、QRコード対応(J-SH09・J-SH52 2002年秋発売)、メガピクセル機種(J-SH53 2003年夏発売)、光学ズーム搭載(V602SH 2004年夏発売)、モーションコントロールセンサー搭載(V603SH 2005年2月発売)、携帯初VGA液晶搭載(904SH 2006年4月発売)など、携帯電話において「業界初」機種を数多く手がける。 同社初のJava搭載携帯電話(J-SH07 2001年夏発売)も、シャープで製造された。この機種は他にも、カメラやTFT液晶等を装備し、折りたたみ式の形状と、当時のトレンドをおさえた製品だった。そのため登場時は「J-PHONE史上最強のケータイ」と謳われ、大ヒットを記録した。 当時はNTTドコモへの端末の供給を一時的に休止していた時期もあったが、2002年よりドコモ向け端末をリリース。後に2005年にはウィルコム向け端末をリリース、2006年にはau向け端末をリリース。そして、2007年3月にはイー・モバイル向け端末もリリースし、2010年現在日本の携帯電話やPHSの全キャリアに端末を供給する唯一の端末メーカーとなっている(ツーカーにはサービス終了まで端末を供給しなかった。イー・モバイル参入前は三洋電機が全キャリアに納入していた)。 2006年5月には、ボーダフォン時代唯一(ソフトバンク初)のワンセグ対応機種、905SH(通称:AQUOSケータイ)を発売。11月には3インチ画面を搭載した後継機の911SH、業界最高の500万画素AF+光学3倍ズームなどを搭載、デジタルカメラ顔負けの使い勝手を実現した910SHを同時発売。また、2007年2月には、パントン社とのコラボレーションによる24色展開の端末812SH、夏にはAQUOSケータイ第3弾となる912SHをはじめ、812SHベースのシンプル端末の「GENT」シリーズの初代812SHsなどを発売。シャープ製音声端末としては初となるスライド式端末のFULLFACEなど2機種を順次発売した。2007年冬に、シャア専用携帯こと913SH G、2008年には、インターネット機能を重視したインターネットマシンを発売。 2008年夏モデルとして、現在ソフトバンクモバイルで提供されているほとんどのサービスをサポートする第5世代AQUOSケータイ 923SH、シャープ初となる防水機種THE PREMIUM WATERPROOF 824SH等を発表した。また、2008年冬から、カメラ重視の端末の販売を再開し、2009年夏には、AQUOS SHOTという名で933SHを販売、冬には12メガピクセルのカメラとケータイWi-Fiに対応した940SHを販売する。 2008年春モデルまでは、発話キーと終話キーの配置が他の端末と異なっていた。 一時期、ソフトバンク内のシャープ製端末は、高機能カメラ端末(945SH 括弧内は端末例、以下同様)、サイクロイド型端末(943SH)、フルスライド端末(941SH)、ソーラーパネルケータイ(936SH)、ウォータープルーフケータイ(935SH)、シンプルモデル(841SH)、シニア向けのGENTシリーズ(841SHs)の7種類で主に展開された。 2010年冬、スマートフォン003SH、005SHをソフトバンク向けに初めて投入した。 2011年現在、ソフトバンクの約半分のラインナップはシャープ製品が占めており、また売り上げランキングから見てもシャープ端末が常に上位を占めていることから、以前よりもより「シャープ王国」と言える状態になっている。 2015年冬以降、ソフトバンクとしては初となるガラホ、SoftBank 501SHを発売する予定。Y!mobileブランドへも、504SHとして、同等の機能を有する端末を提供予定。 セイコーソリューションズ(旧・セイコーインスツル) 略称「SI」 データ通信専用CFカード型端末VC701SIを供給していた。国内のほか、海外W-CDMA網でも使うことができる。登場当時の各検証記事や雑誌などでは、NTTドコモやau向けのカード端末と比べ、利用者数が他キャリアよりも少ないこともあり、「同じW-CDMAのFOMAよりも高速」「繋がる」などと高く評価されていた。 ソフトバンクになってからは、HSDPA(3G ハイスピード)/W-CDMA方式のカード端末C01SIを発売。 第3世代データ通信カードでは数少ない、キャリアが公式に Mac OS X 対応を明示しているカードであり、ユーティリティソフトも提供されている 2009年3月にC01SIがカタログに載らなくなった。C01SI以降しばらく供給がなかったが、初のSoftBank 4G端末であるWi-Fiルーター型端末ULTRA WiFi 4G 101SIを2012年2月24日に発売した。 2014年2月に3G通信機能を搭載したスマート体組成計 301SIを発売した。 セイコーソリューションズ初のPhotoVisionシリーズ、PhotoVision TV2を2015年9月に発売した。 セイコーソリューションズ初のみまもりケータイ、みまもりケータイ4を2017年3月に発売した。 セイコーソリューションズ初のソフトバンクブランド向けガラホとして、シンプルスタイル(プリペイド)専用モデル「Simply(602SI)」(2017年12月15日発売)と法人向けポストペイド契約モデル「Simply B(701SI)」(2017年12月8日発売)をそれぞれ発売。これらはY!mobileブランド向けに発売された「Simply 603SI」(2017年8月10日発売)のリモデルとなる。 Apple 2008年6月11日初めて投入。最初の機種はiPhone 3G。2009年6月26日にはiPhone 3GSを販売。 2010年5月8日、5月10日よりiPadを予約受付、5月28日より販売することを発表。 以降、iPhone、iPadの最新機種を投入している。 2011年10月発売のiPhone 4Sからauからも販売されるようになり、SoftBankの独占状態は終止符を打った。 ファーウェイ 略称「HW」 2009年夏にデジタルフォトフレームのサービスを開始し、それに伴い、HW001など2機種を販売した。 2010年からは、Pocket WiFi(C01HW)など、Cシリーズの販売も行われ始めた。 デジタルフォトフレームを中心に供給し、他にもデータ通信端末(005HW)、スマートフォン(007HW)、みまもりホームセキュリティ(101HW)など幅広く供給している。 2015年10月にはソフトバンクブランドでは初となるNexus端末「Nexus 6P」が発売された。 2018年夏にはスマートフォンHUAWEI Mate 10 ProとHUAWEI nova lite 2を発表、発売。ファーウェイ自社ブランドでのソフトバンクブランド向けスマートフォン投入は2012年秋発売の「STREAM 201HW」以来5年半ぶりとなる。 ZTE 略称「Z」「ZT」 2010年夏モデルから、かんたん携帯 SoftBank 840Zを発売して以降、データ通信端末や、スマートフォン、みまもりシリーズなど幅広く供給し、なかでも、みまもりケータイ 005Zは週間売り上げ台数がiPhone 4に継ぐなどの人気を博している。 近年はシンプルスタイル(プリペイド)専用モデルとして、フィーチャーフォンのSoftBank 301Z(2014年6月発売)やスマートフォンの「BLADE Q+」(2015年10月発売)、「Libero 2」(2017年9月発売)を発売している。 京セラ 略称「K」「KC」(デジタルツーカー時代は「KC」) デジタルツーカー時代にタイプKCなどの端末の供給以来であり、2011年冬モデルのHONEY BEE 101Kで参入。 しばらくはグループ会社のウィルコム向けにも発売されているHONEY BEEシリーズのスマートフォンがメインだったが、2013年夏モデルのDIGNO R 202Kで京セラ製スマートフォンのメインブランドであるDIGNOシリーズの端末も発売するようになった。 2013年発売の202Kを最後にしばらく供給されていなかったが、2015年2月27日に発売されたDIGNO U(ワイモバイル向けDIGNO C 404KCの兄弟機)で復帰した。 2016年2月26日に、京セラ初の4G ケータイとなるDIGNO ケータイ(SoftBankブランド向け)、DIGNO ケータイ 502KC(Y!mobileブランド向け)を発売。 ソニーモバイルコミュニケーションズ(旧・ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ) 略称「SE」(ボーダフォン時代)「SO」(ソフトバンク時代)(J-フォン時代はエリクソンは供給無し、ソニーは後述。)(DT:紫、JP:薄い青) NTTドコモやau向けに供給している製品が、日本を拠点に開発されている旧ソニー寄りの端末である一方で、ボーダフォン時代に投入された製品はヨーロッパの拠点で開発された製品を日本語化した旧エリクソン寄りの端末だった。そのためジョグダイヤルやPOBoxは搭載されておらず、日本独自の仕様である着うたサイトやゲームサイト・インターネットバンキングサイトにはほぼ対応していない。日本向けとして発売されたのは唯一802SEのみであり、それ以降はソニーエリクソンの会社方針により端末を供給していない。 ソニーエリクソンは、経営立て直しの一環で日本以外の国でのCDMA2000の開発から撤退しGSMに注力(DoCoMoのFOMA端末納入は、Symbianを使用した共同開発によるもの)しており、802SEでの再参入はUMTS(3G)とのDual Chipsetを使用したボーダフォングループのコンバージェンス端末の日本語化により可能となった。 ソニーモバイルに社名変更後も供給のない状態が続いていたが、2014年10月にXperia Z3を供給すると発表し、約10年ぶりに再参入する事となった。以後、定期的にXperiaスマートフォンを供給している。 なお、親会社であるソニーは2010年にPhotoVision DPF-NS70を供給していた。 レノボ 略称「LV」 2009年9月に通信モジュールを搭載したノートブック、IdeaPad S10をオンラインショップのみで販売した。 2014年9月にWindows搭載のタブレット、ThinkPad 10 for SoftBankを法人向けに販売した。 2015年11月にAndroidタブレット、Lenovo TAB2 A8をベースとしたLenovo TAB2を発売した。その翌年には続けてLenovo TAB3を発売した。 2016年11月にソフトバンク初となるWindows 10 Mobileを搭載したスマートフォン、SoftBank 503LVを法人向けに発売した。 HTC 略称「HT」 2006年10月にHSDPA初導入でWindows Mobileを搭載した初のスマートフォン端末X01HTでソフトバンクモバイルへ初めて携帯電話を供給を開始した。2007年9月にはストレートタイプのスマートフォンとなるX02HTを発売した。2008年11~12月に、アジア、ヨーロッパでも発売されたHTC Touch Diamond、HTC Touch ProがX04HT、X05HTとしてそれぞれ販売された。 2010年4月には、ソフトバンクから初のAndroidスマートフォンとなるHTC Desire X06HT、HTC Desire HD 001HTなどのハイスペックなスマートフォンを発売したが、2011年4月にauからISW11HTが発売されるとソフトバンクへの供給はなくなった。 2017年5月には、グローバルでのフラグシップモデル「HTC U11」を2017年夏モデルとして発売する事を発表し、同年7月に発売開始した。HTCにとっては上記001HT以来6年半ぶりのソフトバンク向け端末供給となる。 スラヤ 略称「TH」 アラブ首長国連邦の衛星電話会社。2013年2月に発売された衛星電話専用端末、201THで参入。同時に開始されたソフトバンク衛星電話サービスはスラヤの衛星通信設備を利用している。同年9月にiPhone 5に接続することで衛星電話として利用できるようにするケース型の端末、202THを発売した。 2017年1月にThuraya XT-PROをベースとした501THを発売した。201THに対し、インターフェースの汎用化やバッテリーの強化などの改良が行われている。
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