王直属護衛軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 04:14 UTC 版)
女王によって直接名づけられた「王直属の三戦士」。ネテロより強いと評価されたり、モラウの10倍以上のオーラであったりと戦闘能力が極めて高く、王への忠誠心が強い。忠誠心はあくまで王に向けられるものであり、女王がメルエムに瀕死の重傷を負わされた時は全く動かなかった。 3匹とも異なる生物の特徴を有しているため、「前世」があったが、生前の記憶は無い。 ネフェルピトー 声 - 藤村歩 猫型の蟻。通称・ピトー。特質系能力者。原作では性別不明、アニメでは女性。[要出典] 護衛軍の中で最初に生まれた。一人称は「ボク」。口癖は「〜〜ニャ」。プロハンターですらたじろぐ不気味なオーラを生まれた時から発しており、残酷さから部下たちから恐れられていた。カイトを軽々と倒し、ゴンとキルアをオーラだけで圧倒した。ネテロにさえ「わしより強くね?」と言わせる実力を持つ。戦いを好み、自分が楽しいと夢中になってしまって周りが見えなくなる癖がある。身体能力も非常に高く、2km先から脚力による跳躍で目的地に辿り着ける。 また、対象の脳を針で刺激することで情報を引き出す能力を持っており、これによってポックルから念能力についての情報を聞き出した。 王と東ゴルトーに進出後、総帥マサドルディーゴとその軍隊を操り指揮をとるほか、最大2kmにも及ぶ不定形の「円」(アニメ版では赤色のオーラ)を張り城の警備も担当している。また、念能力で操る軍隊を使って強引に約5000人の念能力者を作りだした。 王宮でゴンと対峙した時は、危篤状態のコムギを治療するため、カイトを元に戻す約束をしゴンに対し降伏する。コムギの治療が終わった後、彼女をゴンの仲間に人質という形で保護された上でカイトの元へ向かうが、プフの策略によりコムギをプフ達が奪還したと思い込んだため、「最後は正直でありたい」という思いからカイトが既に死んでいることをゴンに告げて謝罪する。ゴンに対して「王にとって脅威になるかもしれない」と感じていたため、彼を殺害しようとするも変貌したゴンに圧倒され、頭を砕かれて絶命する。死体のままでなおもテレプシコーラによって動き出し、ゴンの右腕を切断するものの、最期はゴンの巨大なオーラのジャジャン拳をくらい活動を停止する。念人形を創り出す能力(仮称) それぞれ異なる能力を持った念人形を創り出すことができる。玩具修理者(ドクターブライス) 尾の先端に、外科医姿の念人形を具現化させる。この人形を使い、対象者の肉体を修復・改造することができる。 特質系の念能力であり、さらに全てのオーラを集中しなければ発動できない。能力発動中のピトーは絶の無防備状態になり、円で監視を務めることもできなくなるため、ピトー自身も「すごく燃費が悪い」と話している。 死人は腐敗しないように作り直すだけで生き返らせることはできない。パームの脳をロボトミー的に改造した。 この念人形は発動させた場所から移動させることができず、またピトーの尾と直接繋がっているため、ピトーは念人形から20メートル以上離れることができない。この弱点を利用し、敵からの攻撃で遠くに飛ばされそうになった時に念人形を発動し、それ以上飛ばされることを防いだ。 死体を操る能力(仮称) 傀儡師姿の念人形を死体にとり憑け操作する。大量の兵士を遠隔操作できる。自動操作(オート)型。2段階あり、1段階では傀儡師が具現化せず弱いが、2段階になると傀儡師が具現化して強力に操作する。 討伐隊はこの能力を見てピトーを操作系能力者と誤解している。 黒子舞想(テレプシコーラ) ネフェルピトーが全力で闘う時に発現させる念能力。バレリーナを模した念人形を背後に出現させ自分を強制的に操り、戦闘能力を向上させる。 能力発動から攻撃までに要する時間は0.1秒。死してなお、王を護ろうとしたピトーの心が念を強めたことによってピトーの死体を操った。 シャウアプフ 声 - 羽多野渉 蝶型の蟻。通称・プフ。操作系能力者。 バイオリンが趣味。一人称は「私」。口癖は「それだけのこと」。普段は敬語で話すが、あまりに高揚すると子供染みた口調になる。 王への忠誠心が極めて高いが、それは蟻の王としての理想像に捧げられており、理想を実現するため暗躍する。女王の後継者を自認し、蟻種の本能に忠実でブレない。王に気高さを求めているため、庶民のコムギと親しくすることをよく思っていない。護衛軍の中では参謀の役割を担い、また能力を用いて蟻の造兵と念能力授与を行っている。 「円」(アニメ版では青色のオーラ)の範囲は狭く玉座の間を覆う程度だが、彼のオーラ自体は極めて禍々しく、ノヴは「円」に触れるまでもなく見ただけで戦意喪失した。 討伐作戦ではモラウに隔離されるが、脱出に成功する。薔薇爆弾によって瀕死になったメルエムに、体細胞を捧げて復活させる。その後、王が記憶を失っている間に王に影響を与えるコムギの殺害を図り、裏工作を始める。しかし、ピトーやユピーの死亡などの予想外の事態が重なり、失敗に終わる。裏工作は不問にされたものの自分の能力によって王のコムギへの想いを知ったこと、さらに王が自身の理想である独裁者とはかけ離れた性格へと変化したことから深く絶望する。最後は集められた群衆の中で涙を流し絶望の表情を浮かべながら薔薇の毒によって死亡した。繭(仮称) 他者を繭で包み変態させる。人間を蟻に変質させたり、蟻に新たに念能力を習得させたりできる。 記憶を残す者ほど繭からの再生が早い。ヂートゥなどの師団長に能力を与え、パームを改造し、新たに5000人のキメラアントを作り出した。 催眠作用のある鱗粉(仮称) 羽から催眠作用のある鱗粉を撒き散らす。鱗粉を吸った者は全身の力が抜け、外部からの洗脳を受けやすい状態になる。鱗粉を撒く時は分身を使えない。 麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ) 相手の周囲を鱗粉で覆い、オーラの流れを鮮明にすることで相手の精神状態を知ることができる。オーラの流れに現れる30種の大きな感情パターンの混成具合を分析し、相手の思考を推測する。 蠅の王(ベルゼブブ) 自分の体を分裂させて、分身体を創り出す。司令塔となる本体だけは、最小でもハチ程度のサイズである必要がある。 分裂できる数と大きさは反比例し、最小でナノサイズまで小さくなれる。攻撃されても分裂と融合を繰り返すのでダメージを受けない。分身が知覚したものを本体は遠隔で知覚できる。完全体と、外見だけの分身体では、見た目が同じでも戦闘力に格段の差がある。 モントゥトゥユピー 声 - 立木文彦 唯一人間ではなく魔獣との混生型(前世は無く、生まれたときから護衛軍モントゥトゥユピーであると認識する)。通称・ユピー。強化系能力者。 大柄の身体を持ち、荒々しい大雑把な性格。原作のカラーイラストでは体色は水色に描かれているが、アニメ版では赤系の体色となっている。5千を越える実戦を通してオーラを数値化し続けてきたナックルでも計ることのできない膨大なオーラを内包している(初期の仮見立てでも、モラウの10倍・推定70万以上。ガンガン消費した状態でもなお残量は40万7752オーラ以上あった)。肉体を戦いやすいように変形させることができる。 その性格から戦闘は無計画で力任せだったが、それでもシュートに重傷を負わせるほどの戦闘力を発揮する。しかし、ナックルとの戦闘で冷静な戦術とオーラをコントロールする術を知る。さらにキルアとの戦闘でオーラの奥深さを知り、戦闘そのものに楽しみを覚え、格下ながら自分を成長させた敵に対してわずかに敬意を抱き始めた。モラウに止めを刺す時、ナックルが彼の助命を求めてきたことで、ハコワレの解除を条件に見逃す。当初の目的とはかけ離れた決断に念能力の奥深さを知ったことによる心境の変化を感じていたが、しかし、王・メルエムに対してネテロが卑劣にも「貧者の薔薇」を放ったこと、及び爆心地の惨状を見たことで考えを改め、彼らを皆殺しにすることを決意した。 「貧者の薔薇」で瀕死のメルエムに力を与え、パワーダウンしたため、体がとても小さくなる。 その後、メルエム・プフとともに余興の残党狩りを始め、偶然地下から出てきたウェルフィンと出会う。そこで彼の卵男(ミサイルマン)の攻撃を受けたが、最終的には「貧者の薔薇」の毒によって死亡した。形態変化(仮称) 膨大なオーラを活かして、短時間で肉体を作り変える。平時は背中に羽を生やしたり格納するために使用していた。学習性・成長性が極めて高く、わずか数分の戦いで肉体が別物に作り変わっている。 討伐隊との戦闘では、腕を六本の長い触手に変えたり体の各所に眼を作るなどして敵に対応し、応用で後述の爆発の能力を編み出し、最終的に半人半馬の姿に変貌した。 怒って爆発する能力(仮称) 精神に過大な負担(ストレス)を受ける事によって怒ると、肉体の体積と(顕在)オーラの総量が爆発的に増大する。肉体の部位には「ムンクの叫び顔」のごとき変形が現れる。1万以上のオーラを消費する大技。爆発には、大きな快感が伴い、直後に体積が急激に減少し強い喪失感・虚脱感に襲われる。
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