演劇部「夜間飛行」
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「STAR DRIVER 輝きのタクト」の記事における「演劇部「夜間飛行」」の解説
本作の主要メンバーが入部している部活。現在部長はサリナで正部員は6人(と1匹)しかいない(ミズノは途中退部)が、彼ら以外にも多くの準部員が存在しており、必要に応じて裏方などの仕事を手伝ってもらっている。顧問は学園長。 正部員は全員、サイバディなどの秘密を知っている。 ツナシ・タクト 声 - 宮野真守 本作の主人公。15歳(6話より16歳)。南十字学園高等部1年生。赤色をした髪の毛が特徴。 島の浜辺に打ち上げられていたところをスガタとワコに救助されたが、本人曰く、本土から南十字島へ単身泳いで渡ってきたという。端整な容姿と明るく前向きで裏表のない性格から、転校直後に学園の人気者になる。学園生活が続いていくうちに、女子からの人気が高まる。競争率はかなりあるとの事。誕生日は、スガタと同じ日。 22体目のサイバディ「タウバーン」とアプリボワゼすることが可能で、物語開始当初からサイバディに直接乗り込むことができる第3フェーズのスタードライバーであるため、綺羅星十字団からは「銀河美少年」と呼ばれている。胸に「×」(フェニキア文字、読みはタウ、「印」の意味を持つ)の形をした傷と重なるように「シルシ」があり、タウバーンとアプリボワゼする際に輝く。この「シルシ」は1年前、傷を負った際に祖父のイクロウから受け継いでいる。 スガタとはワコとの関係などから当初はあまり親密ではなかったが、彼がアプリボワゼした際の騒動によりワコをめぐるライバル兼親友になった。また、彼から武道を教わってもいる。 島に父親がおり、寮には彼の父親の絵が飾られていると言っている。タクト自身は「青春を謳歌する」ために島へ来たと称しているが、自分を捨てた父親を捜していることも目的である。自身の生い立ちや過去等を自ら語ることは少なく、度々父の絵を眺めては物思いにふけっていることがある。主にイクロウや旧友のナツオ等、他人からの言葉を借りることが多く、様々な人物の影響を受けている。 最初は学生寮に下宿していたが、夏休みの終わりに全焼してしまったため、その後はケイトの実家のカラオケ店でバイトをしながらスガタの家に居候している。 第16話の戦闘を経てヘッドの正体が父・トキオである事を察し、第23話で目の前に現れたヘッドを殴り飛ばした。最終決戦の際にはスガタの救出とヘッドを止めるために戦うが、キング・ザメクの能力で復活したサイバディに苦戦を強いられる。ヘッドに反旗を翻した綺羅星の面々がそれぞれのサイバディにアプリボワゼした事で危機を脱し、彼らと共にヘッドに立ち向かい、死闘の末に勝利(その際再び父トキオを殴打している)する。その後、キング・ザメクを封印しようとしたスガタを助けるために、ワコが搭乗するワウナを破壊しゼロ時間の封印を解除。宇宙へ飛び立ち地球のリビドーを吸いつくそうとしたキング・ザメクを撃破し、スガタと共に宇宙から日の出を見る。タクトの第一フェーズは出会った人を笑顔にする能力とされている。最終話ではワコが「あなたは、出会った時からいつも私たちを笑顔にしてくれた……それこそが、あなたの第1フェーズなのかもね」と語っている。 アプリボワゼする際の台詞は「颯爽登場! 銀河美少年、タウバーン!!」。 アゲマキ・ワコ 声 - 早見沙織 本作のヒロイン。15歳(20話以降は16歳)。タクトのクラスメイト。サイバディの封印を担う四方の巫女(よものみこ)の1人・皆水の巫女(みなみのみこ)であり、巫女のサイバディ「ワウナ」とアプリボワゼできる。「ウァウ」(「かぎ」の意味を持つ)のシルシを持っていたが、封印が破られたことで消滅した。不当に上げられたフェーズを強制的に解除することが出来る(カナコは「好きな男が他の女といちゃいちゃしているのが許せなくなっただけ」と推測している)。 明るく快活な性格で、外見によらず大食漢。若干妄想癖(殆どタクトとスガタの絡み、いわゆる腐女子)があり、何故か周囲にそれを見破られることが多い。スガタとは幼馴染であり、島のしきたりのために彼とは許婚の関係にもある。 四方の巫女という務めを果たすため、自身のサイバディの封印を解かない限り、一生島の外へ出ることはできない。歌が上手く、東京へ出て歌手になるのが夢だが、小学生の頃にサイバディとアプリボワゼしてサイバディが持つ記憶を共有することで巫女の運命を知り、歌手の夢は諦めざるを得なくなった。 スガタの許婚で彼を大切に思っているがタクトのことも気になっており、好意を抱いている様子。二人が自分に恋愛感情を抱いていることには冗談のように受け取っている場面もあり、気付いているのかは不明だが、マドカが第3.5フェーズの状態となり、タウバーンと絡まっているのを見て、嫉妬のような感情を表した事がある。 第19話で誕生日を迎えた際に、タクトからは懐中時計を、スガタからナイフを貰った。 最終話ではスガタを助けるためにタクトによって封印を解かれ、「自分の許婚と同じ位、タクトの事が好き」と語った。 シンドウ・スガタ / キング 声 - 福山潤 タクトのクラスメイトで、南十字島の名家・シンドウ家の後継者。15歳(6話より16歳)。青髪が特徴。「ザメク」(「柱」または「魚」の意味を持つ)のシルシがあり、王のサイバディ「キング・ザメク」へ搭乗する資格を持つ。第1フェーズに覚醒後はゼロ時間へ招集されるようになり、球体桟敷の中でタウバーンの戦いに立ち会い、王の柱での援護も行っている。 クールで穏やかな性格と、どこか愁いを帯びた端麗な容姿から男女問わず人気が高く、島に伝わるシンドウ流古武術の使い手でもある文武両道の人物。ワコとは幼馴染かつ許婚。普段からナイフを持ち歩いているが、これはワコを守るための物であり、ワコの誕生日に渡した。 キング・ザメクとアプリボワゼして第1フェーズの能力で、強力なエネルギーを降り注がせ辺り一帯を攻撃する「王の柱」を使うと、永遠に眠ってしまう危険性があったため、長い間アプリボワゼすることはなかったが、襲われたワコを守るためにアプリボワゼしたことで昏睡状態に陥ってしまった。幸い、タクトとマミのサイバディ戦後に覚醒したものの、運命を変えられないと悟り、一時タクトとの関係が険悪になるが、タクトと本気の喧嘩を繰り広げ本音をぶつけ合って吹っ切れ、その後は元の性格に戻りタクトやワコとの関係を修復した。 学園祭の公演の後、タクトにワコを賭けて試合を持ちかけたり、タクトの目の前でワコをデートに誘うなど妙な素振りを見せ、その日に起こった綺羅星との戦闘の後、綺羅星十字団に第1隊 エンペラー代表・キングとして参加した。これは自分ごとキング・ザメクを封印し、地球や大切な人(ワコ、タクトなど)を守るためであった。 最終話で、シンパシーを操るヘッドにキング・ザメクごと乗っ取られるが、タクトによって救われ、キング・ザメクを自分ごとゼロ時間に封印しようとする。しかし、タクトによって阻止され、キング・ザメクから助け出される。 脚本・榎戸は「本来ならばこの物語の主人公はスガタであるが、タクトが来たことによって変わってしまった」と語っている。 エンドウ・サリナ 声 - 坂本真綾 南十字学園高等部3年生。タクトたちが入部する演劇部「夜間飛行」の部長。3年前に東京からやってきた島外出身者ではあるが、サイバディなどの秘密を知っているため、タクト達の相談に乗ってあげている。タクト達にも話していない秘密があるようで、どこか不思議な雰囲気を醸し出している。 その正体はザメクやサイバディを見届ける存在。第22話タイトルで本編作中劇でもある“神話前夜”にて“エントロピープル”と名乗り、劇という形でサイバディ等の成り立ち、そして今後のタクトの覚悟を問う事となる。またレイジから神話前夜をかきあげた事で興味をもたれ、アトリエに誘われるが彼が立ち去った後“親父は駄目”という言葉と共に彼の名刺を握りつぶしている、そのセリフからもレイジの正体も知っていたと考えられる。 副部長(ふくぶちょう) サリナの周りにいつもいるキツネのような動物。神出鬼没でどこからも現れ、部員からは「副部長」と呼ばれ、可愛がられている。 第3話においてカナコにはネズミ扱いされた(その際に「―――たぶん ネズミではない。」とのテロップと黄色いネズミのようなキャラクターの絵が表れた)。 第22話で、いかにも人語を話しているかの様な演出がされた(その際の声は田中冴樹が担当)が、明確に副部長が喋っている絵があった訳では無いので、本当に喋れるのかは不明。 スガタメ・タイガー 声 - 東山奈央 15歳。南十字学園高等部1年生。シンドウ家に仕えるメイド。短髪に眼鏡。外見とは裏腹に驚異的な体術を誇り、その強さでスガタとワコのボディーガードも務めている。スガタに想いを寄せているが、ワコとの関係を知っているため、言い出せずにいる。ケイトに操られ、サイバディ「ヘーゲント」のスタードライバーにさせられてしまったことがある。ケイトが戦わせるのは無理と判断したため、解放された。24話でスガタに殺すよう唆された際は自分の想いを告白し、涙を流した。 ヤマスガタ・ジャガー 声 - 牛田裕子 16歳。南十字学園高等部2年生。タイガーと同じくシンドウ家に仕えるメイド。長髪に眼鏡。タイガーと同様に驚異的な体術を誇り、その強さでスガタとワコのボディーガードも務めている。なお、タイガーとジャガーはスガタが島から出ようとした際には、彼を殺すよう命じられているが、24話でスガタに殺すよう唆されても殺さずにいる。 ヨウ・ミズノ 声 - 日高里菜 15歳。南十字学園高等部1年生。タクト達の隣のクラスに在籍する、学園きっての「不思議ちゃん」もしくは「魔女っ子」と呼ばれている少女。鳥獣と心を通わせて会話することができる。一人称は「僕」。 カラスの雛を助けてくれたことがきっかけでタクトに一目惚れし、「夜間飛行」へ入部する。 幼い頃に母親(フジノ)に捨てられており、叔母の家で双子の姉(マリノ)と暮らしている。実はサイバディの封印を担う四方の巫女の1人・日死の巫女(にしのみこ)であり、巫女のサイバディ「メムナ」とアプリボワゼでき、「シルシ」を持っていながらもゼロ時間への招集を無意識に拒否していた上級ドライバーでもある。「メム」(「水」の意味を持つ)のシルシを持っていたが、封印を破られたことで消滅した。巫女であることこそ知っていたものの、自身の能力や巫女の運命に関しては詳しく知らなかった。 母に捨てられたショックと独りぼっちになりたくないという思いから、第1フェーズの力で自分と瓜二つのマリノを作り出し辛い記憶を忘れて暮らしていた。文化祭の公演でタクトとのキスシーンを演じることになり舞い上がっていたが、タクトのワコへの思いに気づき失恋する。それと立て続けに母が島に帰って来たことから傷心し、逃げ出すように島から出ようとするが、封印が解かれていない巫女であるために島を出ることは叶わず、泣いていたところをワコに助けられた。 彼女が日死の巫女であることは幼い頃より身内以外には隠されていたが、マリノの失言から綺羅星十字団に知られてしまい、ケイトによって拉致されマリノの真実を聞かされた後、日死の封印は破られてしまう。タクトによって救出された後、謎の現象によりタクトの過去の記憶の中に入り込み、父に捨てられたタクトも自分と似た生い立ちであったことを知り、母親に会ってけじめをつけるために島を出て行く決意をする。そして密かに乗船していたマリノとの再会を果たした。 タクトのことを諦めたようだが、劇場版でタクトと再会するシーンでは依然としてタクトに懐いている。 ウスイ・ケンゾウ 声 - 宝亀克寿 南十字学園の学園長で、演劇部「夜間飛行」の顧問もしている。温厚な人物。
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