リビドーとは?

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リビドー

別表記:リビド
英語:libido

リビドー(羅: libido)とは、精神分析の用語で、快感満たすための原動力となる衝動生む仮想的なエネルギーのことである。俗に性欲の意でも用いられる。「リビド」とも発音表記する。

用例:「リビドーの低下」「リビドーを満足させる」「リビドーに目覚める

ラテン語libido欲望の意で、オーストリア精神医学者ジークムント・フロイト自分理論説明するために借入した語である。フロイトはこの語をウィルヘルム・フリースに宛て1894年の手紙で初め用いている。また、ドイツ性科学者アルベルト・モルは1898年著書の中でlibido性衝動を生じさせる物質の意で用いており、フロイトも後の論文モル用法言及している。

リビドーはフロイト精神分析学基礎づける概念である。フロイト思想年を追うごとに変化しているが、常にリビドーを二元論的に定義づけている。初期には、自己保存本能エネルギー対立する性的エネルギーとしてリビドーを捉え第一次世界大戦を経た後期には、死の本能エネルギーに対し生の統一性維持ようとするエネルギーをリビドーというと定義している。この死の本能エネルギーデストルドーあるいはモルティドーと呼ばれる

フロイト弟子であるカール・グスタフ・ユングは、フロイトの説に異を唱え心的エネルギー全般がリビドーであると一元論的に捉えている。

「リビドー減退」は、副作用などによって性欲衰えること。

「リビドー発達段階」は、フロイトの説で、幼児成長に伴うリビドーの発現段階のこと。すなわち、おしゃぶりなど口で欲求満たす口唇期排泄欲求満たす肛門期男児においては去勢不安、女児においてはペニス羨望が生じる男根期エディプス期)の順に発達する段階

執筆稲川

リビドー【(ラテン)libido】


リビドー

〔名〕 (ラテン libido)((リビド)) フロイト精神分析学基礎概念で、性的本能に基づく衝動のこと。人格発達段階はこのリビドーの向けられる対象固着から説明される。ユングのようにリビドーを性的本能に限らない立場もある。〔モダン辞典(1930)〕

就眠儀式(1935)〈木々高太郎〉一「且つ君に対してリビド向けて来ると言ふやうにもなるだらうと思ふね」


リビドー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 03:01 UTC 版)

リビドー: libido)は、日常的には性的欲望または性衝動(sex drive)と同義に用いられる。世間一般的には、リビドーという言葉は抑えきれない性的欲求のようなものを指して使われる。特に男性の荒々しい露骨な性的欲求を表現する言葉としてしばしば使われ、また時には男性の性的欲望を軽蔑する意味合いの言葉としても使われる。


  1. ^ 岩切正介 フロイトとヘルバルト。とくにリントナー編『経験的心理学教本』について Die Beziehung zwischen Freud und Herbart: Lindners Lehrbuch von Psychologie
  2. ^ B.J.Kaplan; V.A.Sadock 『カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開』(3版) メディカルサイエンスインターナショナル、2016年5月31日、Chapt.4。ISBN 978-4-89592-852-6 


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