第一フェーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:55 UTC 版)
「Transport Layer Security」の記事における「第一フェーズ」の解説
第一のフェーズではサーバ・クライアント間で通信に必要情報の合意を図る。このフェーズでは、まずクライアントからサーバにClientHelloが送信され、次にサーバからクライアントにServerHelloが送信される。 ClientHelloはTLSのバージョン、乱数、セッションID、通信に用いる暗号方式やハッシュアルゴリズムのリスト (cipher_suites)、通信内容の圧縮方法、および拡張領域の6つからなる。乱数は鍵共有におけるリプレイ攻撃を防ぐためのものである。 ServerHelloもClientHelloと同様の6つからなっている(名称は一部異なる)。ServerHelloの主な目的は、ClientHelloで提示された選択肢の中でサーバにとって好ましいものを選択する事で、例えばClientHelloで提示されたcipher_suitesの中から、サーバが通信に使いたいcipher_suiteを一組選ぶ。乱数はClientHelloとは独立して選ぶ。これもリプレイ攻撃を回避するためである。セッションIDは特に問題がなければClientHelloと同一のものを返す。
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