波野ノリスケ
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「サザエさんの登場人物」の記事における「波野ノリスケ」の解説
(なみの ノリスケ) 声 - 村越伊知郎(1969年12月14日 - 1998年7月)→荒川太朗(1998年7月26日 - 2000年6月)→松本保典(2000年7月 - ) 演 - 仲代達矢→五木ひろし→布施博→田中裕二→八嶋智人 サザエとカツオとワカメの従兄であり、波平と海平の甥(妹の四番目の子)、フネはおばにあたる。タラオの従伯父であり、マスオの義理のいとこ。タイ子の夫であり、イクラの父。 呼ばれ方 波平が「ノリスケ」、サザエやフネやタイ子は「ノリスケさん」、マスオは「ノリスケ君」、カツオ、ワカメは「ノリスケおじさん」と呼ぶ。 アニメでは、タラオから「イクラちゃんのパパ」、編集を担当する伊佐坂先生からは「波野君」と呼ばれる。 人物 職業は編集者。実家は九州の博多。原作では兄弟はノリスケも含めて8人(アニメでは5人兄弟)。年齢は24歳 - 26歳。 原作では8巻から12巻の間に上京して、12巻でタイ子とお見合い結婚し、14巻で男児1人をもうける。結婚後は「東アパート」というところの15号室あるいは31号室に家族3人で住んでいる。恐妻家である。 アニメでは、現在の職場に勤め始めた際に博多から押しかけ同然に磯野家に居候。その後タイ子との結婚を機に磯野家近所のアパート「くらげ荘」に移る。さらに1985年3月末に転勤のため一家は名古屋に引っ越したが、同年9月頃に戻り、現在のマンションに住んでいる。 原作ではやや太り気味であることを理由に生活習慣病を気にすることもあるが、何度か登山に挑むなど筋力や体力はそれなりにある。アニメでは原作より痩せており、容姿については変更が激しい。 アニメでは伊佐坂の原稿を受け取るついでに磯野家で休憩したり、タイ子から部屋を追い出された時にかくまってもらうなど磯野家によく訪れている。 仕事について 原作では新聞社勤務で、大物女優の取材をした後緊張して知らずにメダカが入った水を飲んだ話や、自分の子の育児が原因で睡眠不足になり仕事に支障が出た話がある。 アニメでは出版社(会社名は「(株)出版社」)勤務で編集者の仕事をしている。普段と違って仕事に対しては非常に真面目で、弱音を吐いたり文句を言ったりすることはほとんどない。伊佐坂の担当となったのも現在のマンションに住み始めた頃からであり、転勤以前にも一時期、別の伊佐坂(同姓同名だが現在の伊佐坂とは別人)を担当したこともある。 イクラに言われて一度ひげを生やしてみたものの、結局イクラが怖がったためすぐにそった。 性格 かなり図々しい性格でお調子者(後述「ちゃっかりエピソード」を参照)だが、基本的に明るく朗らかなため、悪意をもたれることは少ない。迷惑をかけたとしても怒られることは少なく、あきれられる場合がある。 子どもじみた一面があるため時には波平に叱られることもあるが、親しみやすくカツオとワカメに慕われている。ただし、ケチ臭いところもあり原作でカツオからは「一緒に外出するのが嫌」と言われている。同様の理由でしばしばカツオを筆頭とする磯野家の子供たちと駆け引きを演ずることもある。 はた迷惑ないたずらが好きで、時には赤の他人をも巻き込む。古い傘を改造して傘お化けになってカツオとワカメを怖がらせたり、「街の食堂で食事をしたあと、どんぶりの下に代金を隠しておいて「食い逃げ」を装って店を出る」などのいたずらをしている。 原作ではマスオとともにいたずらをしている。キノコ取りをしている女性を驚かそうと刑事(ノリスケ)と犯人(マスオ)に扮して「死体を埋めたな」「はぁ刑事さん」と答えたため、それを聞いた女性たちが驚いてマツタケを放り出して逃げてしまった。その日の夕食はマツタケご飯でみんな大喜びだったが、マスオは浮かない顔をしていた。デパートでアイスクリームを食べ終えた後、コーンをヘアピースに置き、鬼の角に見立てていた。 ちゃっかりエピソード 余計なことを言って波平を怒らせたり人の秘密をバラしたりしてしまうことが多く、口が軽い。 磯野家でたびたび食事を摂ることがあり、特にすき焼きやお歳暮や近所からのおすそ分けでもらったメロンなどちょっとした贅沢な食べ物が食卓にあがる時は、毎回と言っていいほど。そういう時は勘が働くらしく、呼んでもないのにどこからともなく磯野家にやってきて「いやー今夜はすき焼きですか? うまそうだなー」などと言ってごちそうになる。 また、サザエ達が外出中の時に来るとおみやげを当てにして帰宅まで居座ることもある(ただし、必ずといっていいほど、おみやげを手に入れられず終わる)。 さらに、帰宅時にマスオや波平たちと駅で一緒になった時は、「いやー奇遇だなー、帰りにちょっと一杯どうです?」などと言って酒に誘う。その場合、自分から誘ったにもかかわらず、年上の波平からはもちろん、マスオにも「今日はちょっと持ち合わせなくて」など理由をつけて奢ってもらうことも多い。 海水浴などで波平以外の家族が全員出かけて、波平が留守番をしている時、昼時に磯野家に押しかけて勝手に出前を取ったり、波平が食べようとした駅弁を横取りしたこともあった。 波平や新入社員に借金を頼みこんだこともある。しかし、マスオから借金の返済を催促されると、とことんトボけてはぐらかそうとする。 お茶を入れに台所に行き、縁側に置いていただけのサザエの焼き芋を「お昼を食べてなかったから」と勝手に食べてサザエを怒らせたことがある。 波平とのエピソード 前述の通り、酒好きで波平ともよく帰宅時に飲んでいるが、マスオや波平の二人と飲まない時が続いた時には、波平から「早く帰ってやれば良かろうに」とあきれられている。妻子二人での夕飯がいかに寂しいかを知らしめるために、波平がイクラとタイ子を磯野家に呼び寄せて懲らしめたことがあり、降参したノリスケは翌日磯野家に朝食を食べに来た。そのとき、頭からジャケットをはおっていたため、玄関のドアに映ったシルエットからイクラとタラオに「お化け」と一瞬怖がられた。 また、性格やその言動から、波平に叱責される回数はカツオやサザエに次いで多い。些細なことで波平の逆鱗に触れ、磯野家への出入り禁止を言い渡されたこともある(実例は後述の3回)。これについて本人は、「僕に本気で怒鳴ってくれるのは伯父さん(波平)と編集長しかいない」と語っている。 露店で「全自動卵割り機」という商品が売られているのを見掛けた後、それについて磯野家で話題にしたことがある。波平がそれを買っていたとは知らずに「手で割ったほうが早い」「あんな物を買う人は卵なんか割ったことがない亭主関白」と本人の前で散々非難して憤慨させ、数日出入り禁止になった。しかし、翌日磯野家に来たイクラがその卵割り機を気に入ってしまったため借りることになり、改めてマシンの性能を見たノリスケは「よく出来ているなー」と感心する。その後、ノリスケが自分の発明した「グルグルダシトール」というマシンの概略を卵割り機を返しがてら磯野家に持って来たところ、それに波平が興味を持ち、マスオも加わって部屋にこもって会議を始める結果となり、そのまま和解した。 本人は軽いジョークで言ったつもりだった事を、磯野家が真に受けて騒動になった事もある。事の発端は、裏のおじいちゃんの家の庭に落ちていた落し物の野球ボールを、有名野球選手のサインボールだと適当に嘘をついたことであり、これに激怒した波平に再び出入り禁止を食らった。 賞味期限ギリギリのお土産を持ってきたとき、波平に「相変わらずのワケあり人」と言われたことが原因で波平に「頑固で短気、不器用で飽きっぽい」「まさに究極のワケあり」と言ってしまい、またもや出入り禁止を食らった。しかし、ノリスケが酒を持ってきたことで事実上和解した。 その他エピソード 住宅公庫の抽選に当選している。 電車や映画館の座席を確保するのが得意。 富山市に大学時代の後輩がおり、旅館を営んでいる。ただし、その旅館には磯野一家が泊まったが、後輩は未登場。 じゃんけんをするときは、最初に必ずチョキを出す。 会社で一番信用がある。 「サザエさん30年後」では、海外旅行帰りに一家を訪れる。 原作では(その時の姿もあって)山下清に間違われたことがある。 原作およびアニメ版初期ではベレー帽をたびたび被っていたが最近[いつ?]はあまり被らない。 ヘビが苦手。 映画『サザエさん』では、西野姓で大阪出身、コメディリリーフ的な側面は少なく、サザエの親友、みち子と結婚し、『サザエさんの青春』では当のサザエより先に1子もうけ、出番を終えるが、代わりに二作目の『続・サザエさん』より原作のノリスケそっくりな弟ノリオ(藤木悠)が登場し、実質的なノリスケの役割を演じる。
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波野 ノリスケ
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波平の妹の三男(波平の甥、サザエ・カツオ・ワカメの従兄弟)。体型はやや太り気味。新聞記者。8巻から12巻の間、押しかけ同然に磯野家に居候する。
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