架空の技術/製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 22:39 UTC 版)
「エースコンバット3 エレクトロスフィア」の記事における「架空の技術/製品」の解説
1990年代後半のパソコン,インターネットに着想を得て、現実味のある設定が行われている。同じ製品名は持たないものの、一部は現実でも実用化された。 エレクトロスフィア(Electrosphere) ゼネラルリソースが開発した情報ネットワーク空間。「エレクトロニクス」と「スフィア」を掛け合わせた合成語。登場以来情報化社会の急激な発展を促した。一般向けに実用化された2020年以降で、データースワローリリース後の現在ではテレワーク、オンライン学習の一般化(ならびにそれに伴う外出の娯楽の嗜好化)、テレイグジスタンスなど人々の生活になくてはならないものとなっている。軍事では、兵器の遠隔操縦やハッキングに用いられている。最先端の事例では電脳化による精神転送も行われている。 (現実世界で言えば、Webアプリが成熟した2010年代後半以降のWorld Wide Webに相当する) データースワロー(Data-swallow) ゼネラルリソース社が2032年に発売した端末用OS。エレクトロスフィアに接続するブラウザを搭載している。エアロコフィンにも対応しており、戦闘機の制御にも利用されている。 主なコンテンツとして、ビデオフォンやデータ放送、文字放送などがある。ビデオフォンは、留守電のような録画式や多人数による同時会話も可能。ゲーム後半になると明らかになるが、特殊なデータ圧縮による長時間のビデオメッセージも送ることが出来る。発売後からエレクトロスフィアと共に爆発的に普及し、娯楽からテレワークまで包括的に提供する生活の必需品となっている。ゲーム開始時のバージョンは「3.2.2」にアップデートされており、アップデート直近に大規模な範囲で蔓延したコンピュータウイルスへの対応や、既に使われなくなった言語の翻訳機能、ビデオフォンでの画像音声シンクや編集機能などのソフトの追加がなされている。 起動中、画面はクリーム色のようなチューブ型トンネルのような空間を進んでいく。その時折、トンネルと同じ色の球状の物体が通り過ぎていく。 起動画面は右半分は白を基調にアイコンが表示されるものだが、左半分は各陣営でデザインが異なっている。詳細は以下の通り。ゼネラルリソース:青を基調とし、上部に白抜きで「G」を図案化したロゴマークとその下に白字で「General Resource LTD」と表示される。 ニューコム:オレンジを基調とし、上部に「N」を図案化したロゴマークとその下に黒字で「Neucom inc.」と表示される。 UPEO:セピア色を基調とし、上部にハトを図案化したロゴマークが表示される。 ウロボロス:黒を基調とし、上部にウロボロスを図案化したロゴマーク、下部に灰色のバーコード状の図案が表示される。 本作では、ブリーフィングもデータースワロー搭載のブラウザからの視点で行われており、ミッション以外では大半がこの視点で構成されている。また、ブリーフィングから機体選択を実行すると「接続」という画面表示を経て戦闘機のHUDへ移行する。ピーカブン(Peek-a-boom) データースワローバージョン3.0.1以降のOSに対応した、様々な用語を検索できるアプリケーション。 キーワードを選択するとエレクトロスフィア内を検索、該当データをカラー画像と共に表示する。その利便性からあらゆる局面で使用されている。 (現実世界でも検索エンジンやオンライン百科事典が実用化されている) 文字放送 エレクトロスフィアを介して配信される、テキストデータの情報サービス。 発売当初よりデータースワローに組み込まれており、当初はサービス利用者がOS購入者の8割を占めていたが、翌年のNVSによる放送配信サービスの開始と同時に利用者は激減。現在はテキストデータに加え画像も配信している。 (現実世界ではRSS、Atom等の仕組みが実用化された) エアロコフィン(Aero Coffin) このゲームでの戦闘機の総称。コフィン = Coffinとは「COnnection For Flight INterface」の略語で「神経接続による軍用兵器操縦システム」を示している。兵器と神経接続された兵士は、装甲で覆われ完全に外界から遮断されたコクピットの中に横たわり、ヘッドマウントディスプレイや全周モニターから外部の全視野を得て操縦を行う。この状態があたかも「棺 = Coffin」に入っているように見えることにかけたネーミングでもある。単に「コフィン」といえばこの形式のコクピットシステム単体を指すが、これを使用した航空機に関しては「エアロコフィン」と称する。テレ・イグジスタンスによる兵器の遠隔操縦が普及している本作においては、パイロットが航空機に直接乗り込まなくても戦闘は可能だが、空戦においては遠隔操縦時のタイムラグの影響が無視できないため、多くのパイロットは遠隔操縦を避け、自らが乗り込んだ戦闘機で出撃している。詳しい説明についてはコフィンシステムを参照。 『5』で登場する「ファルケン」では似たような設定のコクピットが描写され、同じくコフィンシステムと呼称されていたが、年式的に古いせいか『3』に登場するコフィンよりも劣る機能しか付与されていない。UGSFシリーズの『New Space Order』ではさらに発展し、登場する機体「ジオキャリバー2」の操縦システムもコフィンシステムと呼称されている。 (1999年の『3』発売から時間が経過し、現実世界でも2010年代には装甲コクピットや神経接続機構こそ持たないものの、機体全周の映像表示や各種センサーの情報を統合表示する機能を搭載したF-35が登場している)ENSI規格 ENSIとは「Electro-Neuron-Synapce-Interface」の略語で、パイロットの神経細胞とコンピュータを接続する回路のパス規格を言う。これによってパイロットは、文字通り意のままにエアロコフィンを操縦する。2040年時点では、ENSI規格のケーブルを使って、パイロットの掌(手の甲など)から運動神経系と反射神経系の神経細胞の活動を読みとる複数の電極と、機体のコンピュータを繋ぐ形式が一般的なものとして浸透している。ただしレナの使用しているENSIシステムは、オプトニューロンを使用した独自のものである。なお、レナの独自仕様の物が実験結果として一般のENSI規格の物にも反映され、機種更新されている。 UGSFシリーズの『New Space Order』では、ENSI規格を元にさらに発展した規格「N.B.B.(Navigate By Biosignal = ナビゲート・バイ・バイオシグナル)」が登場している( より)。 (現実世界ではブレイン・マシン・インターフェースと呼ばれる技術に相当し、脳波の読み取りにより航空機を操縦する実験も行われている) Rナンバー ニューコム社製航空機の通称であり、同社の優れた航空技術力の代名詞となっている。ニューコム製航空機の型番には「革新的」を意味する「Radical」の頭文字「R」が使用されていることから生まれた俗称。最新鋭の機体にはエネルギー弾を発射する機銃「パルスレーザー」も搭載可能。 ナノバイト ニューコム・バイオが開発した建築用途の目的で使用されるナノマシン。自己増殖能力を持ち、建設や製造に用いられる。製品のCMではナノバイトを基にしたデフォルメキャラクターを用いて宣伝を行っている。製造関係で大幅な技術的省力化を達成可能にするが、仮に暴走した際は自己増殖能力により空間汚染される危険性があり、これに対応するための除去物質も存在する。 UGSF関連作品である『しんぐんデストロ〜イ!』に登場するR.U.T.Y.は、ナノバイトを改良した物で形成されている。 イーオン粒子 基本的に空気洗浄の目的で使用される粒子。イーオン粒子を発生させる大型の施設「イーオン・ジェネレーター」が都市部に設置されている他、家庭用製品として「イーオンジェット」がある。 (現実世界でも2000年代後半から、プラズマイオン発生器,プラズマクラスター発生器が販売されている) サブリメーション(電脳化) ヒトの人格をコンピュータ上のデータとして複製する技術である。マーサ・ヨーコ・イノウエが基礎理論を構築して検証を進めていたが、研究施設の爆破により研究は凍結される。ニューコムに所属するサイモンが提唱するAIの理論もこの考え方に近い。 インサネット(In-sa-net) Inter-Satellite-Network(衛星間情報網)の略称。 地上のあらゆる地点から通信が可能な相互衛星通信システム。これにより通信衛星を媒体に遠隔地の敵軍の動きを把握したり、地上のあらゆる兵器を遠隔操作することが可能となったが、実際はネットワーク上に施されたプロテクトのため、現状許可なくして兵器の操作は出来ない。
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