北黄金貝塚とは? わかりやすく解説

北黄金貝塚

史跡名勝記念物のほかの用語一覧
史跡:  北谷遺跡  北近江城館跡群  北野廃寺跡  北黄金貝塚  医光寺庭園  十三宝塚遺跡  十三湊遺跡

北黄金貝塚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/19 08:29 UTC 版)

北黄金貝塚

座標: 北緯42度24分07秒 東経140度54分38秒 / 北緯42.40203392度 東経140.91064837度 / 42.40203392; 140.91064837

北黄金貝塚
遺跡位置
北黄金貝塚の水場遺構

北黄金貝塚(きたこがねかいづか)は、北海道伊達市北黄金町にある縄文時代前期・中期の大規模な貝塚を伴う集落遺跡。北海道にある縄文貝塚の1/5の面積を占める巨大なものである[1][2]1987年(昭和62年)に国の史跡に指定されている[3]2021年(令和3年)、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録された。

概要

発掘調査は敷地の一部しか行われていないが、全部で5箇所ある貝塚(A地点・B地点・C地点・A'地点・南斜面貝塚)からはハマグリカキホタテなどの貝類をはじめ、マグロヒラメなどの魚骨、オットセイクジラなどの海獣の骨なども多数出土している[2][1]。埋葬人骨など14基の墓やシカの頭骨を配置した動物儀礼の跡も見つかっており、「送り場」であったことがわかっている。竪穴建物が復元されており、また縄文人にとっての水源であった湧水もある。湧水点付近から礫石器が大量に見つかっているが、その多くは破損しており、石器の廃棄による祭祀場跡とみられる[2]。そのほかの出土品として、世界最古の「」などがある。いわば本貝塚は「アイヌ倭人の分岐点となった7000年前の史跡」であり、当時の社会や人々の生活、文化などを知る上で大変貴重なものである[1]

北黄金貝塚公園

北黄金貝塚公園
北黄金貝塚公園

現在、貝塚は北海道伊達市北黄金町75に「北黄金貝塚公園」として保存されており[1]、毎年8月には縄文土器の野焼きや生活の体験などができる「縄文まつり」が行われている[1]

ギャラリー

北黄金貝塚の発掘調査から判明した(ドングリ・花粉・植栽痕による)縄文時代の植生を再現した縄文の森

北黄金貝塚情報センター

アクセス

JR室蘭本線黄金駅から道南バス「北黄金貝塚公園前」下車、徒歩約5分。

道南バス 北黄金貝塚公園前停留所

脚注

  1. ^ a b c d e 北黄金貝塚公園 | NPO法人だて観光協会”. www.date-kanko.jp. 2020年12月3日閲覧。
  2. ^ a b c 北黄金貝塚”. 北海道・北東北の縄文遺跡群. 2020年12月3日閲覧。
  3. ^ 史跡北黄金貝塚”. 伊達市噴火湾文化研究所. 2025年4月19日閲覧。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  北黄金貝塚のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「北黄金貝塚」の関連用語

北黄金貝塚のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



北黄金貝塚のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの北黄金貝塚 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS