長根貝塚
名称: | 長根貝塚 |
ふりがな: | ながねかいづか |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 宮城県 |
市区町村: | 遠田郡涌谷町 |
管理団体: | |
指定年月日: | 1970.03.09(昭和45.03.09) |
指定基準: | 史1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | 昭和51.03.31 |
解説文: | S50-12-058[[長根]ながね]貝塚.txt: 昭和45年3月9日指定の本貝塚は、東西にのびる低丘陵上に位置する繩文時代前期末から中期及び晩期にかけての大規模な淡水産貝塚であるが、貝層の分布がさらに確認された南寄りの地域を追加指定する。 S44-12-003長根貝塚.txt: 長根貝塚は、北上川の一支流である江合川と、迫川によって開柝された大貫丘陵から、東へのびる細長い半島状の高さ12.3メートルほどの台地上にある。貝塚は、ほぼ馬蹄形をなし、東西約300メートル、南北約250メートルにおよぶ縄文時代前期の末葉から中期に至る大貝塚と、それより西に点在する晩期の小貝塚に分かれ、いずれもシジミを主体とする淡水産貝類から構成されている。 昭和43年度の調査の結果、獣類・鳥類・魚類・貝類などのほか、多数の土器・石器をはじめ、骨角器・土偶・耳栓・〓(*1)状耳飾りが発見され、さらに遺跡の南部から2個の竪穴住居跡が検出された。中期を代表する円形プランの竪穴で、宮城県下では最初の発見である。本貝塚は規模も大きく、遺構・遺物に恵まれ、保存もよく、東北地方の代表的な貝塚と考えられる。 |
長根貝塚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 00:55 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動長根貝塚(ながねかいづか)は、宮城県遠田郡涌谷町にある縄文時代の代表的な貝塚。1970年(昭和45年)3月9日、国の史跡に指定された[1]。
座標: 北緯38度36分06.8秒 東経141度08分38.4秒 / 北緯38.601889度 東経141.144000度
概要
1968年(昭和43年)に発掘調査された。大貫丘陵から東に延びる標高13mほどの丘陵上[2]に立地し、東西300m、南北250mの範囲でU字形に貝層が広がる。宮城県内では最大級の縄文時代の貝塚で、貝層は縄文時代早期末から晩期(約6000〜2300年前)までの長期間にわたる。
貝の種類は、早期末の層では鹹水産のカキ・ハマグリが、前期末から中期末の層では汽水域産のヤマトシジミが、後期や晩期の層では淡水産のタニシなどがそれぞれ主体であることから、同地域の海岸線が時代の下降とともに後退していったことが証明される[3][4]。貝殻の他には、シカ・イノシシなどの哺乳類、ハクチョウ・雁・カモなどの水鳥、フナを主として鯛やマグロ・スズキなど魚類の骨が確認されており、当時の住民が、貝塚周辺湖沼の資源を中心に狩猟・採集活動を行っていたことが推定されている[5]。
また、縄文時代中期末の竪穴式住居跡2軒も発見され、前期末から中期にかけての土器・石器・骨角器などが出土した。
所在地
- 〒987-0281 宮城県遠田郡涌谷町小里字長根
アクセス
脚注
関連項目
外部リンク
- 指定文化財|史跡|長根貝塚 - 宮城県
- 国史跡長根貝塚 - 涌谷町
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