淡水産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/16 00:39 UTC 版)
固有種のザリガニにアメリカ合衆国より移入した2種の外来種が加わり、2科3種が生息している。体長は複眼後部から尾扇先端までの長さを示す。 ニホンザリガニ Cambaroides japonicus (De Haan, 1841) 日本固有種で、標準和名は単に「ザリガニ」であるが、他の種類と区別するために「ニホンザリガニ」と呼ばれることが多い。体長5-6cmほどで、体はやや上下に平たく、褐色。現在の分布地は北海道と東北地方北部に点在する。河川環境の悪化、移入されたウチダザリガニによる競争圧などにより減少している。環境省レッドリスト絶滅危惧II類(2000年)。 体長8cmほどで、体色は赤色-茶色。アメリカ原産だが、移入により世界各地に生息する。日本でも全国の河川・池・用水路などに幅広く生息している。もとはウシガエルの餌として1927年(昭和2年)5月12日、神奈川県横浜市に20匹輸入されたものだが、養殖池から逃げ出したものが繁殖し全国に分布を広げた。 体長11cmほど。アメリカ合衆国の太平洋側原産で、日本に移入されたものが北海道の摩周湖と滋賀県の淡海湖に定着し、後者を特にタンカイザリガニと呼ぶ。北海道のウチダザリガニは、人為放流などにより北海道の各地や本州の一部にも分布が広がったが、タンカイザリガニは、現在は放流されたオオクチバスによって個体数が激減している。環境省の特定外来生物に指定(2006年)。
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