淡水生活期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 22:30 UTC 版)
サケ科魚類最大の特徴である母川回帰本能により、タイセイヨウサケも、成魚は自身が産まれた川に遡上して、9月から11月に産卵を行う。遡上の時期は3月から5月にかけての春先と夏季、産卵直前である。春先と夏季に遡上した個体は、秋の産卵期まで暫く河川で過ごす。産卵後の親魚の大半は死滅するが、再び降海・遡上する個体もいる。 孵化した稚魚は、初期はプランクトン、ある程度成長すると水生昆虫や小エビ、小魚などを食べて、充分に成長してから降海する。なお、孵化した稚魚が降海するまでの淡水域で暮らす期間は、サケ類の中で、タイセイヨウサケの場合は比較的長い。しかし、棲息する河川によって、その期間は大きく異なる。イギリスの例では、ロンドン周辺のテムズ川では大半の稚魚の河川残留期間が約1年であるのに対し、スコットランド北部の河川では4年以上残留する事例も見られる。
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