ヤマトシジミ_(貝)とは? わかりやすく解説

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ヤマトシジミ (貝)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/22 13:39 UTC 版)

ヤマトシジミ
ヤマトシジミ Corbicula japonica
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
: マルスダレガイ目 Veneroida
: シジミ科 Corbiculidae
: シジミ属 Corbicula
: ヤマトシジミ C. japonica
学名
Corbicula japonica
Prime, 1864
和名
ヤマトシジミ
英名
Japanese basket clams

ヤマトシジミ(大和蜆、: Japanese basket clams学名: Corbicula japonica)とは汽水域で採れる食用の二枚貝。日本の固有種である[1]。宍道湖のものがよく知られる。

概要

シジミ科二枚貝で、河川の河口など淡水と海水が入り混じる汽水域の砂礫底で見られるが、干潮になると水がなくなるような干潟にも生息できる。

は30 - 35 mm、殻の表面は若いうちは茶褐色、成長につれて黒色へと変化していく。殻には光沢があり、成長につれて、タイワンシジミ等より歪み易い同心円状の凹凸ができる。殻の内側は稚貝のうちはやや紫色をしているが、大きくなるにつれて白色となる。雌雄異体で卵生である。

日本において広く食用にされているシジミはこのヤマトシジミであるが、マシジミ、セタシジミ等もまれに流通している。

砂抜き時の注意

貝類は通常、調理する前に“砂抜き”という作業を行うとよい。ヤマトシジミの砂抜きは真水で行うことも可能で、やメーカーによっては「1 - 6時間ほど砂抜きしてください」としか書いていない場合も多い。本種は前述のとおり汽水域の生物であるため、説明の有無に関わらず、汽水よりやや低い濃度(1%前後)の塩水で砂抜きを行うことが適している。こうすることで“うまみが逃げず、身が締まる”といわれている。濃度がわからない場合は、汁物より塩辛いと感じる程度の塩水を作り、これを同量の水で希釈するとよい。

主な産地

涸沼のシジミ漁(茨城県大洗町

主な産地は日本国内では島根県宍道湖神西湖青森県十三湖小川原湖茨城県涸沼、北海道の天塩川河口域・網走湖等が有名であるが、東京都産、三重県産、愛知県産、千葉県産、なども流通する。

農林水産省地理的表示(GI)保護制度で登録されたヤマトシジミ産地は十三湖産大和しじみ(登録番号第23号)と小川原湖産大和しじみ(登録番号第52号)の2産地である[2][3][4]

販売形態

日本国内で「活しじみ」として売られているものは店頭加工のトレーパック売りが主流だが、工場加工の水パックも存在する。高級デパートなどでは氷の上に置いてある場合もある。

脚注

  1. ^ シジミの採れる諏訪湖 長野県、2017年4月5日閲覧
  2. ^ 登録産品一覧”. 農林水産省. 2018年2月8日閲覧。
  3. ^ 登録の公示(登録番号第23号)”. 農林水産省. 2018年2月8日閲覧。
  4. ^ 登録の公示(登録番号第52号)”. 農林水産省. 2018年2月8日閲覧。

関連項目

外部リンク


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