樺山遺跡とは? わかりやすく解説

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樺山遺跡

名称: 樺山遺跡
ふりがな かばやまいせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 岩手県
市区町村 北上市稲瀬町
管理団体 北上市(昭521118)
指定年月日 1977.07.14(昭和52.07.14)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S52-06-004[[樺山遺跡]かばやまいせき].txt: 樺山遺跡は、[[北上]きたかみ]市街地南方約7キロメートル北上川左岸張り出した北上山地の麓に所在する縄文時代中期遺跡である。昭和25年発見され、翌26年から51年まで数次わたって発掘調査実施されている。
 遺跡標高80メートルと約100メートルの上2段わたっており、下段配石遺構群があり、上段竪穴住居を持つ集落営まれている。下段配石遺構は径約1.2メートル範囲に石を敷きつめ、一端立石設ける類を典型とし、合計32上の存在確認されているが、ほかに耕作によって破壊されたものがある。配石中にしばしば石皿入っており、立石用いている例もある。また、配石直下には土壙設けられており、配石遺構が墓ではないかという推定なされている。周辺から発見される土器によって中期属するものと判断され特別史跡大湯環状列石等の系統つながって行くものと考えられる上段集落跡配石遺構同時代営まれており、台地周縁住居跡集中している。また、中期末から後期初頭かけても再び集落営まれ竪穴住居跡甕棺発見されている。
 縄文時代中期集落跡同時代墓域考えられる配石遺構群を含めて全体指定し保存を図るものである
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史跡:  横見廃寺跡  横須賀城跡  樫原廃寺跡  樺山遺跡  樺崎寺跡  橋津古墳群  橋野高炉跡

樺山遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 09:28 UTC 版)

樺山遺跡
樺山遺跡
樺山遺跡
樺山遺跡 (日本)
所在地 日本 岩手県北上市
座標 北緯39度14分26.6秒 東経141度7分59.7秒 / 北緯39.240722度 東経141.133250度 / 39.240722; 141.133250座標: 北緯39度14分26.6秒 東経141度7分59.7秒 / 北緯39.240722度 東経141.133250度 / 39.240722; 141.133250
標高 80 m (262 ft)
歴史
時代 縄文時代

樺山遺跡(かばやまいせき)は、岩手県北上市稲瀬町大谷地・水越にある、縄文時代遺跡である。1977年(昭和52年)7月14日に国の史跡に指定されている[1]

概要

樺山遺跡は、北上市街地の南方約7キロメートル、北上川の左岸に張り出した北上山地の麓に所在する縄文時代中期の遺跡である。1950年(昭和25年)に発見され、翌1956年(昭和26年)から1976年(昭和51年)まで数次にわたって発掘調査が実施されている[1]

遺跡は標高約80メートルと約100メートルの上下2段にわたっており、下段に配石遺構群(ストーンサークル)があり、上段は竪穴建物を持つ集落が営まれている。下段の配石遺構は径約1.2メートルの範囲に石を敷きつめ、一端に立石を設ける類を典型とし、合計32以上の存在が確認されているが、ほかに耕作によって破壊されたものがある。配石の中にしばしば石皿が入っており、立石に用いている例もある。また、配石の直下には土坑が設けられており、配石遺構が墓ではないかという推定がなされている。周辺から発見される縄文土器によって中期に属するものと判断され、特別史跡大湯環状列石等の系統につながって行くものと考えられる。上段の集落跡は配石遺構と同時代に営まれており、台地の周縁に建物跡が集中している。また、中期末から後期初頭にかけても再び集落が営まれ、竪穴建物跡と甕棺が発見されている[1]

集落域と墓域と考えられる配石遺構群を含めて、1977年(昭和52年)に国の史跡に指定され[1]、現在は歴史公園として整備されている[2]

脚注

  1. ^ a b c d 樺山遺跡”. 文化庁. 2020年10月29日閲覧。
  2. ^ 樺山遺跡(岩手県文化スポーツ部文化振興課「いわての文化情報大事典」)

関連項目



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