不動堂遺跡
名称: | 不動堂遺跡 |
ふりがな: | ふどうどういせき |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 富山県 |
市区町村: | 下新川郡朝日町 |
管理団体: | |
指定年月日: | 1974.12.23(昭和49.12.23) |
指定基準: | 史1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | S50-1-003不動堂遺跡.txt: 富山平野の東縁に所在する繩文時代中期初頭から中葉におよぶ集落遺跡である。 昭和48年、圃場整備事業に伴う発掘調査によって、土器・石器など多数の遺物とともに19棟の竪穴住居跡や土壙などの遺構が明らかにされた。とくに遺跡の中央部では、長径約7メートル、短径約8メートル、深さ20センチの東西に長い楕円形を呈する大形竪穴遺構があり、現在わが国最大に属するものとして注目される。床面中央には、4基の石囲い炉が長軸線上に規則正しく配置され、このうち東方の2基は方形、西方の2基は円形を呈する。また内側の方・円各1基の炉には、その南側に底を抜いた深鉢形土器が埋設されている。このような大形竪穴遺構は、約130平方メートルの広大な面積をもつこと、方・円各2基ずつの炉の存在など、通常の竪穴住居とは異なって、集落内で特別な機能をもった建物と推測されるものである。 |
不動堂遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 06:54 UTC 版)
不動堂遺跡
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不動堂遺跡
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所在地 | ![]() |
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座標 | 北緯36度55分15秒 東経137度33分13秒 / 北緯36.92083度 東経137.55361度座標: 北緯36度55分15秒 東経137度33分13秒 / 北緯36.92083度 東経137.55361度 |
歴史 | |
時代 | 縄文時代 |
追加情報 | |
一般公開 | あり |
不動堂遺跡(ふどうどういせき)は、富山県下新川郡朝日町にある縄文時代の遺跡。1974年(昭和49年)12月23日に国の史跡に指定された[1]。
概要
黒部川扇状地に位置する縄文時代中期の集落遺跡である。1973年の発掘調査により、竪穴建物21棟、土壙9基が検出されている[2]。
なかでも注目されるのが、超大型の竪穴建物である第2号建物跡(縄文時代中期前葉)の存在である。この建物は長径17メートル、短径8メートルの楕円形平面をなし、柱径30センチに及ぶ16本の柱が立てられていた。面積は120平方メートルで、畳70枚が敷ける広さである。この種の超大型建物は東北から北陸にかけての豪雪地帯の縄文時代遺跡にいくつか類例がみられ、冬場の共同作業所として用いられたものと推測されている[2][3][4]。
この建物の内部には、長径方向に4基の石組炉が間隔を空けて一直線に並んでいた。4基のうち東側の2基は長方形炉、西側の2基は円形炉である。また、中央寄りの2基の炉の近くには埋甕があった。埋甕は住居の出入口や炉の近くに胎盤を埋め、これを人がまたぐことによって赤子の健全な成長を願う習俗に関連するものである[3][4]。
脚注
外部リンク
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