中部ソロモン諸島の戦いとは? わかりやすく解説

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中部ソロモン諸島の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:33 UTC 版)

夕凪 (2代神風型駆逐艦)」の記事における「中部ソロモン諸島の戦い」の解説

1943年昭和18年3月18日夕凪佐世保戻り一部機関主砲魚雷撤去して対空火力増設し甲板大発動艇2基を搭載するなどの改修工事行った4月1日日本海軍戦時編制改定をおこなう。第29駆逐隊解隊され、夕凪は再び南東方面担当する第八艦隊司令長官鮫島具重中将)に編入された。改修終えた夕凪6月11日佐世保出撃して、ラバウル進出する6月下旬以降第八艦隊麾下睦月型神風型駆逐艦望月夕凪長月皐月水無月三日月)は交替コロンバンガラ島輸送従事した詳細は「クラ湾夜戦」を参照 連合軍6月30日レンドバ島上陸開始ニュージョージア島の戦い始まった日本軍揚陸補給部隊撃滅計画し7月1日第一次突入作戦では、第三水雷戦隊所属駆逐艦複数隻(ブカ島所在天霧初雪〕、ブイン所在長月水無月三日月〕)が先行第三水雷戦隊司令官秋山輝男少将直率の駆逐艦4隻(新月三水戦旗艦〉、望月皐月夕凪)としてラバウル出撃7月1日未明レンドバ島周辺捜索した会敵しなかった。7月2日第二次作戦では陽動隊(夕張三日月夕凪)としてブイン出撃会敵せず3日朝に帰投した。 連合軍レンドバ島ニュージョージア島進攻にともないコロンバンガラ島日本陸軍への輸送急務となった第一回輸送隊を第22駆逐隊司令金岡三大指揮下の駆逐艦4隻(夕凪長月皐月新月)で編成4日夕刻ブイン出撃した。同日深夜クラ湾ニュージョージア島日本軍砲台交戦中の米艦隊司令官ヴォールデン・L・エインスワース少将)を発見輸送中止して僚艦と共に魚雷発射した長月6本、新月4本、夕凪4本)。米駆逐艦ストロング魚雷命中しストロング陸上からの砲撃受けて沈没した輸送隊5日朝、ブイン戻ったこの頃軽巡洋艦夕張機雷により損傷したので、第三水雷戦隊司令官秋山輝男少将引き続き秋月型駆逐艦新月三水戦の将旗掲げた夕張内地戻って修理余儀なくされ、ラバウル再進出したのは11月3日であった。続く7月5日警戒部隊新月涼風谷風)、輸送隊望月三日月浜風夕凪天霧初雪長月皐月)という編成コロンバンガラ島出撃予定であったが、夕凪出撃しなかった。迎撃出てきた米艦隊との間で夜間水上戦闘になり、新月長月沈没する新月沈没時に外南洋部隊増援部隊指揮官秋山輝男少将第三水雷戦隊司令官)が戦死して第三水雷戦隊司令部全滅した後任三水司令官伊集院松治大佐となったが、新司令官到着まで鳥海艦長有賀幸作大佐臨時増援部隊指揮をとり、また新司令部準備がととのうまで第二水雷戦隊司令官伊崎俊二少将増援部隊指揮する輸送隊護衛強化され外南洋部隊指揮官第八艦隊司令長官)は、麾下水上部隊全力輸送敵艦撃滅試みた7月9日夕刻、ニュージョージア方面(主隊〈鳥海川内〉、警戒隊〈雪風夕暮谷風浜風〉)、第22駆逐隊司令指揮下の輸送部隊皐月三日月松風夕凪)としてブイン出撃する連合軍艦隊とは会敵せず、輸送部隊コロンバンガラ島成功全部隊はブイン帰投した。 詳細は「コロンバンガラ島沖海戦」を参照 7月12日本艦輸送隊皐月水無月松風夕凪)としてコロンバンガラ島出撃し、これを増援部隊指揮官伊崎少将指揮下の警戒隊(軽巡神通〉、駆逐艦〈清波、雪風浜風夕暮三日月)が護衛した12日深夜日本軍輸送隊はエインスワース少将の米艦隊遭遇し夜間水上戦闘になる(コロンバンガラ島沖海戦)。この間輸送隊13日0時過ぎに揚陸開始、約1時間で全輸送成功した日本艦隊同日ブイン帰投したが、神通沈没して第二水雷戦隊司令官伊崎俊二少将戦死二水司令部全滅した夕凪18日輸送作戦でも輸送隊編入されていたが、同日ブイン空襲損傷したため同行しなかった。同日夜、警戒輸送隊クラ湾夜間空襲を受け、重巡熊野大破、清波と夕暮沈没するなど一方的な損害受けた7月20日日本海軍第四水雷戦隊解隊して第二水雷戦隊編入し、四水戦司令官高間少将第二水雷戦隊司令官任命した夕凪ラバウル応急修理した後、30日水無月と共に輸送船白山丸国川丸護衛して出発8月2日トラック泊地到着サイパン経由して内地帰投した。 修理終えた夕凪は、9月21日佐世保出撃するサイパントラック泊地経由して29日ラバウル戻った10月初頭コロンバンガラ島からの撤退作戦セ号作戦第二次撤収作戦)に参加したが、松風夕凪故障のため途中で引き返している。10月6-7日のベララベラ島撤退作戦では、警戒部隊秋雲第三水雷戦隊司令官伊集院松治大佐〕、磯風風雲夕雲時雨五月雨)および第22駆逐隊司令指揮下の輸送部隊文月松風夕凪)という編成出撃する作戦中に米軍水雷戦隊の間で夜間水上戦になった第二次ベララベラ海戦)。その後夕凪第三水雷戦隊応援部隊の各艦と共に最前線輸送任務従事した詳細は「第二次ベララベラ海戦」を参照 11月1日米軍ブーゲンビル島上陸しラバウル在泊の第五戦隊重巡妙高羽黒)を中心に逆上作戦計画された(ブーゲンビル島沖海戦参照)。本艦は第11駆逐隊司令山代勝守大佐指揮する輸送隊天霧旗艦〉、文月水無月卯月夕凪)として作戦従事する。だが、陸戦隊搭乗手間取り作戦が2時間遅れたため、夕凪最大戦速26ノットでは遅れを回復する見込みがなく、逆上陸は中止された。ブカ島向かった水無月以外の輸送隊は、ラバウル帰投した。11月5日米軍機部隊サラトガプリンストン)はラバウル空襲敢行重巡愛宕第二艦隊旗艦)や摩耶など多数艦艇損害受けたラバウル空襲)。ちょうどこの時、艦長予定駆逐艦望月沈没したため(10月24日)、海軍陸戦隊赴任していた岩淵悟朗少佐夕凪駆逐艦長として着任した前任古川少佐病気倒れためだったという。日本軍逆上作戦への望み捨てておらず、11月6日第31駆逐隊司令香川清登大佐指揮下の挺身輸送部隊警戒隊〈大波巻波〉、輸送部隊天霧文月卯月夕凪〉)としてラバウル出撃する支援部隊航空部隊掩護を受け、7日午前0時過ぎにタロキナ到着陸軍部隊揚陸し、同日午前ラバウル帰投した。 先のブーゲンビル島沖海戦軽巡洋艦川内沈没し第三水雷戦隊司令官伊集院松治少将軽巡夕張将旗掲げた11月11日第二次ラバウル空襲により、在泊中の水雷戦隊駆逐艦涼波が沈没軽巡阿賀野駆逐艦長波が大破するなど大損害を受け、第二水雷戦隊第十戦隊トラック泊地撤収した第三水雷戦隊残存兵力夕張夕凪大波巻波天霧夕霧秋風文月卯月水無月)でニューブリテン島への夜間輸送実施空襲悩まされながらも任務遂行した。だが25日セント・ジョージ岬沖海戦第三水雷戦隊残存3隻が一挙に沈没したブーゲンビル島方面への駆逐艦輸送作戦中断された。12月上旬夜間輸送難し月明であったため損傷艦トラック泊地後退し第三水雷戦隊司令部陸上移動ラバウル残った水上艦は3隻(天霧秋風夕凪であった12月11月夕凪ラバウル座礁した13日にも船団救援中にニューアイルランド島カビエン沖で座礁し、B-24爆撃機爆弾1発が命中する不発で難を逃れた14日水無月曳航離礁し、同日深夜ラバウル戻った16日第三水雷戦隊司令官伊集院松治少将から中川少将交代したニューブリテン島周辺への駆逐艦輸送作戦再開され応急修理終えた夕凪も加わる(12月下旬輸送実施艦は、夕凪水無月皐月文月松風太刀風、漣、曙)。しかし28日機関故障起こし速力22ノットまで低下した29日特設運送船清澄丸を第22掃海艇と共に護衛しカビエン経由トラック向かった1944年昭和19年1月1日夜、米潜水艦バラオ雷撃により清澄丸が大破した夕凪掃海艇では曳航できず、軽巡那珂駆逐艦谷風軽巡大淀駆逐艦秋月などが救難協力し清澄丸はトラック入港した1月中旬軽巡長良ラバウル空襲大破した夕雲型駆逐艦長波第31駆逐隊)を曳航して内地に戻ることになり、駆逐艦2隻(夕凪卯月)は両艦を護衛した日本近海で呉にむかう長良長波分離し24日徳山入港)、夕凪卯月佐世保帰投した。夕凪機関などの修理入った

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中部ソロモン諸島(ニュージョージア諸島)の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 04:38 UTC 版)

ソロモン諸島の戦い」の記事における「中部ソロモン諸島ニュージョージア諸島)の戦い」の解説

日本軍ガダルカナル島撤退後、連合軍の進撃次の作戦カートホイール作戦)の準備休養のため小休止となり、日本軍中部ソロモン諸島東部ニューギニア防衛強化努めた。ただ、この間戦闘続いており、その主なものラバウルからニューギニア向かっていた日本輸送部隊壊滅ビスマルク海海戦)、日本軍による連合軍対す大規模な航空作戦い号作戦)、山本五十六連合艦隊司令長官戦死海軍甲事件)である。連合軍小休止のあと、南太平洋方面日本軍一大拠点ラバウル向けてソロモン諸島ニューギニア両方から前進開始するカートホイール作戦)。ソロモン諸島方面連合軍最初の行動中部ソロモンニュージョージア島ムンダ飛行場奪取目的したものである。 以後のこの海域戦いは、ソロモン諸島沿いにラバウルに向かうアメリカ軍飛行場確保するために行った作戦と、これに反撃する日本軍の間で発生した戦闘である。

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