バウマイスター伯爵(辺境伯)家の家臣・領民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 20:02 UTC 版)
「八男って、それはないでしょう!」の記事における「バウマイスター伯爵(辺境伯)家の家臣・領民」の解説
ヴェンデリンの伯爵位(さらに辺境伯)への陞爵によって急遽編成された家臣と、開発の好景気に引かれて移住してきた住民たち。家臣団の多くは元々貴族の三男以下や庶子、浪人だった者が多く、結婚などしたくても出来なかったため独身比率が高い。バウマイスター家主催の「大お見合い会」などで嫁を迎えた。 ローデリヒ 声 - 高塚智人 準男爵となったヴェンデリンに仕官の売り込みに来た浪人。一人称は「拙者」。 少しピントのズレているタイプで「槍術大車輪」というパフォーマンスで売り込んできた。皆伝や目録など、正式な認可は受けていないそうだが、武芸大会では6回戦(予選の決勝)まで進んだイーナが敗退しているという達人。その際、かなりの実力者ではないかと推察したイーナが連絡先を聞いており、結果、ヴェンデリンの王都の邸宅を差配する家宰として採用される。ヴェンデリンが伯爵位を得てからはバウマイスター家の家宰として実務を取り仕切る立場となる。領内開発の基礎工事を主君であるヴェンデリンや奥さんズの魔法使いにギルドを通して依頼しており、ヴェンデリンに関してはかなり扱き使っている。 けっこう負けず嫌いでもあり、後に魔力量が増大し、槍に属性魔法を載せられるようになったイーナに模擬戦で敗退。挽回せんと密かに特訓している。 実はルックナー財務卿(侯爵)の弟である「ルックナー会計監査長(男爵)」の庶子であった。父親であるルックナー男爵が商人の娘に手をつけて生まれたが、認知はされておらず、貴族籍もない。そのため、実の父親を非常に嫌っている。 母親の実家である商家で育ったため、読み・書き・計算が得意で、その手の書類仕事や店舗の経営管理は一通りできるなど文武両道。だが、なまじ有能なため実家の跡取りを巡って商会内で軋轢が起こっていた。 父親が家族や派閥貴族含めて死亡した事で、空いた男爵位の継承を勧められたが断った結果、将来ルックナー財務卿の孫娘・コリンナ(現在8歳)を娶って生まれた子に継がせる事になった(この子が正妻という扱いだが、一応側室としてレッチェ伯爵の娘・カチヤを娶っている)。 ドミニク バウマイスター伯爵家のメイド。エリーゼの実家時代からのお付きのメイド兼・幼馴染で、エリーゼの嫁入りに際して付いてきた。ホーエンハイム家のメイド長の娘。バウマイスター家に移る際に以前から交際していた青年・カスパル(庭師の次男)と結婚している。 エルヴィン・フォン・アルニム 声 - 下野紘 西部地域の貧乏騎士爵家の五男。剣士。愛称は「エル」。 実家を追い出されるような形でブライヒブルクの冒険者予備校に剣術の特待生として入学。入学時に席が隣だったヴェンデリンとコンビを組む。似通った立場だったこともあり、意気投合。ヴェンデリンが叙任・陞爵してからもプライベートではお互いに遠慮することもない友人同士である。 ヴェンデリンが叙爵した事で建前上バウマイスター家に従士長として就職した形となる。ヴェンデリンが伯爵位を得たことで警護隊長に任命されるが、予備校時代にも碌な援助をしなかった実家から下の兄2人の就職斡旋を要請されて呆れている。 パーティ内ではイーナと並ぶ「この世界の」常識枠だが、料理が壊滅的に下手。ブランタークに女遊びを教わってからは「パーティを組む仲間としては悪くないが、男性としてはいまいち」と、女性陣の評価が辛い。オカマさんや老婆の幽霊など、妙な相手に好かれる傾向もある。 ブロワ辺境伯家の庶子・カルラに一目惚れするが、相手には既に婚約済みの恋人がいて失恋。その後、完全な逃避状態を経てから新たな恋を求めていたが、アーカート神聖帝国の内乱に巻き込まれて訪れたミズホ上級伯爵領において知り合った女性ハルカ・フジバヤシと結ばれる。バウマイスター家陪臣では上位ということから側室を娶ることも勧められていたが、周りから縁付けられたメイドのレーアと幼馴染のアンナを娶る。 剣術に関しては近衛騎士・ワーレンに師事し、騎士団入りを勧められるほどの高評価だが、魔法の素養がなくパーティ内では最弱となってしまっている。 ハルカ・フジバヤシ エルの正妻。ミズホ公国の陪臣・フジバヤシ家の娘。小身ながら精鋭部隊「抜刀隊」に所属する魔刀使い。帝国の内乱中に知り合ったエルと恋仲となり婚約。王国への帰還に同行し、後に結婚した。エリーゼ同様に普段は控えめに行動している反動からか、12巻では魔導四輪を運転した際にスピード狂の気が出ていた。 アンナ エルの実家時代の幼馴染。アルニム騎士爵領唯一の商店経営者の三女。 故郷で名主の次男と結婚する予定だったが、後継ぎである長男が流行り病で急死。次男が跡を継ぐことになったら格が釣り合わないと姉が嫁ぐことになった。それだけならまだ良かったが、同じ病で妻を亡くした名主(還暦間近の爺。エルの父親の異母兄で庶子)の後添いにと言われ、エルを頼ってバウルブルクまで訪ねてきた。 エルが珍しく頭を使い「主家に迷惑をかける訳にはいかない」と帰ることを勧めるが、女性陣からは大ブーイングを喰らい、エルの実家とバウマイスター家では実力が違いすぎて文句も来ない上に、平民のアンナをわざわざ連れ戻しに来る余裕もないとの意見もあって、同時期に縁組が決まっていたレーアと共にエルの側室となる。 レーア ドミニクの従姉妹。ドミニクの推薦でメイドとして伯爵家に就職した。仕事の手際は悪くないのだが、一言多いためにドミニクからは度々鉄拳制裁を受けている。カルラに失恋したばかりだったエルと縁付けられて時折デートしていたが、周囲の女性陣によってエルからも言質をとり側室となる。 ハインツ 元ヴァイゲル騎士爵家の従士長。騎士爵家が改易になって以降も地元領民の取り纏めをしていた忠臣。準男爵家となった新領地での纏め役は息子・アレクシスに任せてローデリヒの補佐役としてバウマイスター伯爵家に就職した。 イェフ 貴族家の名前などを諳んじる紋章官。ブライヒレーダー辺境伯家の紋章官ブリュア氏の次男。新興ながら開発と新規採用で外部との付き合いの多いバウマイスター家にとっては重要なポジションにいる。 トリスタン、コルネリウス、フェリクス、モーリッツ バウマイスター領警備隊のメンバー。彼らを含めた多くが王国軍出身で「軍閥系貴族の余り息子大処分」などとも言われている。 トリスタンはエドガー軍務卿の四男で、ヴィルマの義兄。 コルネリウスはアームストロング導師の三男。19歳。母親似で爽やかな好青年。 フェリクスは導師の兄であるアームストロング伯爵の三男。一族の特徴を引き継いだガチムチのマッチョ青年。解放され、バウマイスター家の飛び地となったヘルタニア渓谷の代官となる。 モーリッツはアスガハン準男爵の三男でヴィルマの実兄。フェリクスと共にヘルタニア渓谷務めになる。 トーマス・トイファー ブライヒレーダー辺境伯との紛争にヴェンデリンが参戦できないようにする時間稼ぎとしてブロワ辺境伯家から送り込まれた20数名の後方攪乱部隊のリーダー。領主(ヘルマン)に対して不満があると騙って潜り込んだクラウスの内応によって失敗し捕縛される。 年齢は32歳。メンバーは彼を含めた全員が陪臣家の三男以下という冷や飯食いで、最初から自分たちは捨て駒だと承知していた。捕縛された後、クラウスの半ば詐術のような説得を受けて全員がバウマイスター家に就職した。送り出された時点で最終的に失敗することは織り込み済みであり、既に実家からも縁を切られているので「義理は果たした」と吹っ切っている。 その際に全員が縁を切られた家名を捨てて新しい姓を名乗っており、トーマスも以前の名「レッチェルト」から改名している。 ブロワ辺境伯家紛争解決後、バウマイスター伯爵家とブライヒレーダー辺境伯家の合同お見合い会で結婚が成立した。 クラウス 声 - 喜多田悠 バウマイスター家が開拓した際に最初に従って入植した本村落の名主。レイラの父。優秀な人物だが、本心を隠して行動するため、胡散臭さが大きい。クラウス本人はただ今のままではバウマイスター騎士爵家衰亡という危機感からアルトゥルやクルトに助言していたが、信を得ることが出来ず、結果的にエーリッヒやヴェンデリンにクルトに代わって領主を継ぐように進言していた。その根底には跡取りであった息子・ゴードンとその親友として信頼していた青年・ハインの死が関わっていた。 クラウスに影が出来た原因はアルトゥルの父親である当時のバウマイスター騎士爵の命で塩を購入する為に交易に従事した際にケガをした同僚に「殺してくれ」という要請を受け入れ、止めを刺したことで、以降「喋る荷駄馬以下の存在」として自信を貶めている。更に上記にある「息子ゴードンの死」やクラウス本人の有能さが仇となり、紛争で活躍しても「出しゃばりすぎ」と非難を受けたこともあり、バウマイスター騎士爵家に不満を抱え込んでいっていた。 領内で起きかけた反乱(実態としてはブロワ辺境伯家の後方攪乱)の解決に協力したが、領主であるヘルマンではなくヴェンデリンに話を振ったことから騎士爵領にはいられなくなり、伯爵領に移ることとなりヴェンデリンの私的な相談役として就職した。それすらも計画の内だったらしい。 アキラ・フジバヤシ フジバヤシ家の縁戚でバウマイスター伯爵領で乾物屋を開いた青年。実年齢は20代だが、非常に華奢な体格と美少女と言っても過言ではない童顔の持ち主で、本人の意図するところとは別に店の看板になる。 商才も高く、各種ミズホ料理の実演販売や講習を含めたイベントを行っている。王都の実家から暖簾分けして鮮魚店を出した元魔導ギルド職員・デリアと結婚した。 七条兼仲 リンガイア大陸南方にある「アキツシマ島」の住人。秋津洲家と隣接する領地の当主。 中級クラスの魔法使いで、導師にも引けを取らない体格と膂力があるが、頭の働きは今ひとつ。 織田信長 / 吉子、武田信玄 / 晴美、上杉謙信 / 竜子 リンガイア大陸南方にある「アキツシマ島」の住人。先代当主を追放してそれまではある程度ルールが定められていた島内の争いごとをガチの合戦にしようとしたが、ヴェンデリンに敗北。当主の資格も取り消される。なお、彼女らの当主名は自称だった(曰く「世襲の当主名なんて古臭い」)。 ヴェンデリン曰く「DQN3人娘」で、自分たちに勝ったヴェンデリンの子を産んで島の支配者を目指していたが、ガス抜きに放り込まれた魔物の領域で冒険者として成功し、仲間となっていた宋義智と結婚した。 宋義智 リンガイア大陸南方にある「アキツシマ島」の住人。島の最南端にあるヤシの木しか生えていない小島の領主家の跡取り。島に住む他の魔法使い同様に中級がいいとこの実力だが、脳筋思考の上に何度負けても諦めない図々しい性格。 バウマイスター領になったことで過剰戦力となった魔法使いたちと共に導師の訓練を受けた後、冒険者となり成功。パーティを組んでいたDQN3人娘と結婚した。
※この「バウマイスター伯爵(辺境伯)家の家臣・領民」の解説は、「八男って、それはないでしょう!」の解説の一部です。
「バウマイスター伯爵(辺境伯)家の家臣・領民」を含む「八男って、それはないでしょう!」の記事については、「八男って、それはないでしょう!」の概要を参照ください。
- バウマイスター伯爵家の家臣領民のページへのリンク