ブライヒレーダー辺境伯家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 20:02 UTC 版)
「八男って、それはないでしょう!」の記事における「ブライヒレーダー辺境伯家」の解説
アマデウス・フライターク・フォン・ブライヒレーダー 声 - 近藤浩徳 ヘルムート王国のブライヒレーダー辺境伯家現当主。34歳(ヴェンデリン15歳時)。WEB版第24話では茶髪、同第92話では銀髪。 ヴェンデリンが生まれたかどうかくらいの頃、先代の当主がバウマイスター領にある「魔の森」に万病の妙薬を求めて侵攻した末に戦死。その原因であった不治の病の長男・ダニエルも父の馬鹿さ加減に批判しながら憤死(世間にはそのように伝わってはいるが、実際にはもっと穏やかな最期だったようである)。次男だった彼が、持ち回りで爵位を継いだ。腹が立つことがあった際には不気味なほどの笑顔を振りまいて接するので家臣からは怖れられている。 ヴェンデリンがブライヒブルグの冒険者予備校に入学したのを知り自身が主催するパーティー招待し、ヴェンデリンと知り合う。その際、ヴェンデリンがアルフレッドから相続した「魔法の袋」の中に、かつて「魔の森討伐」の軍需物資が残っていたであろうことをヴェンデリンに伝え、返還要請をする(報酬として評価額の2割・1000万セントを支払う)。以降ヴェンデリンと友好な関係を持ち続け、貴族として実家から独立したヴェンデリンの寄り親になる。 ヴェンデリンのバウマイスター伯爵家成立以降、南部開発に積極的に関わりブライヒレーダー辺境伯家も好景気となり富を増やす。他の貴族からは「独り勝ち」と陰口を言われている。 趣味は読書と古書の収集。基本的にジャンルは問わないようだが、結構な希覯本も所蔵している。詩など文章の評価に関しては認められているが、自分が書くとなると頓珍漢な内容になる(余計な修飾語は必要ない「紀行文」などは得意)。 アーカート神聖帝国編にて以前の親善訪問時に恋仲となった帝国人女性との間に隠し子が出来ていたことが判明した(妊娠が発覚したのは帰国後で本人は知らなった)。外で子供を作ったことはともかく、その子供を10年間面倒も見ずに放置していたことに関して奥方たちに絞られ、「今度やったら詩集(フィリーネの母に残した、大変に酷い出来 の)を出版する」と言われる。フィリーネに関しては親バカそのものの反応を示す。 本人も含めてブライヒレーダー領の兵たちは武に疎く弱い。そのことは本人達も自虐するほどであるが、ヴェンデリンと懇意であるためにブロワ家との戦争時などではバウマイスター伯爵家兵を出してもらい事なきを得ている。他、王都とバウマイスター領の間にある為に人手不足のバウマイスター領への各種援助などで大儲けしている。 ブランターク・リングスタット 声 - 屋良有作 48歳(ヴェンデリン12歳時)ブライヒレーダー辺境伯家の筆頭魔法使い。アルフレッドの師匠にあたる上級魔法使い。ヴェンデリンなどより魔力は少ないが、魔力の大きさよりも効率的な運用や、緻密なコントロールを得意とする技巧派。多くの魔法使いや魔力持ちの指導をしている。特技として一度会ったことのある魔法使いなら、魔力の反応を数千kmの範囲で探知できる。 長年、独身を貫いていたが、冒険者時代に稼いだ分も含めて洒落にならない資産を持っていたので「死後にゴタゴタされると大変だから」と、主命によりブライヒレーダー辺境伯家・バウマイスター伯爵家合同主催の「大お見合い会」に強制参加させられ、とある貴族の令嬢・アガーテ(20) と結婚した。娘も生まれ、自身が歓楽街の常連だったことは棚に上げて「娘の婿に浮ついたヤツは許さん」と親バカぶりを発揮している。 本編のその後を語る「みそっかす」では、成長した娘の婿に無能なブライヒレーダー領の貴族たちが息子らを押し付け資産を奪おうと画策するが、弟子として可愛がっていたヴェンデリンの息子の1人が婿入りすることとなった。 アルフレッド・レインフォード 声 - 浪川大輔 ヴェンデリンの魔法の師匠。元・ブライヒレーダー辺境伯家の筆頭お抱え魔法使い。享年30。 身寄りのない孤児だったが、出会いと魔法の才に恵まれて超一流の魔法使いとなる。一時期は王宮筆頭魔導士候補として有力な存在だったが、王宮勤めを嫌い先代ブライヒレーダー辺境伯に雇われる。しかし、辺境伯のバウマイスター騎士爵家領内にある「魔の森」への侵攻の際、味方を逃がすために孤立して戦い続けて死亡。心残りから「語り死人」となる。自身が身に付けた魔法と遺産を託せる弟子を探し求めてヴェンデリンと出会い、「器合わせ」を始め、各種魔法の要点を2週間に渡って指導。最終日にヴェンデリンが習得した「聖」魔法で成仏した。 ヴェンデリンにとってはエーリッヒと並んで尊敬する対象であり、彼に関することでは「真面目なお弟子さんモード」になってしまう。お茶目なところもあり「精力回復」など、6歳時のヴェンデリンには習得する意味がなかった魔法は「袋綴じ本」として遺した上で「結婚したら読んでね」と伝えていた。 帝国内乱でニュルンベルク公爵のお抱え魔法使い「ターラント」の魔法・英霊召喚で現世に一時的に復活。ヴェンデリン・アームストロング・ブランターク3人を同時に相手しながらも余裕で戦う死後も凄腕の魔法使いであることを証明したが、ヴェンデリンの圧倒的な魔力量の前に敗北。戦いながらもヴェンデリン達に魔法指南を行い、ターラント死亡による英霊召喚効果が切れる際、「100年後あの世でまた会おう」と言葉を残し去っていった。
※この「ブライヒレーダー辺境伯家」の解説は、「八男って、それはないでしょう!」の解説の一部です。
「ブライヒレーダー辺境伯家」を含む「八男って、それはないでしょう!」の記事については、「八男って、それはないでしょう!」の概要を参照ください。
- ブライヒレーダー辺境伯家のページへのリンク