ブロワ辺境伯家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 20:02 UTC 版)
「八男って、それはないでしょう!」の記事における「ブロワ辺境伯家」の解説
フィリップ、クリストフ 王国東部を統括するブロワ辺境伯家の長男と次男。父の危篤を機に以前から揉めていた次期当主を争い始める。ブライヒレーダー辺境伯との紛争を起こすが、互いに牽制し合って前線に出てこない上「どちらが裁定を仕切るのか」で揉め続ける。母親の身分が低い長男に、母親が正妻な次男と「将来揉めてください」と言わんばかりの関係。 元々、このブロワ辺境伯紛争は、バウマイスター伯爵家の行う南部開発に関与する為に起こした紛争だったが、ヴェンデリン介入により、状況は一気にブロワ辺境伯家劣勢に追い込まれた。更にある種暴走状態となった従士長の立ち回りも酷く、賠償問題でヴェンデリンに3億5千万セントとヘルタニア渓谷を割譲する羽目になる。ヘルタニア渓谷は大量のミスリル・金・銀・銅・鉄などを保有する渓谷だったが魔境だった為、ブロワ辺境伯家も利用できずにいた。しかし、今回ヴェンデリンが入手したことにより魔境が解放されバウマイスター伯爵家の有力な資産となった。 フィリップ(長男、35歳)は軍才に恵まれ、「軍人としては優秀」なのでエドガー軍務卿のお気に入り。正妻はブロワ家の従士長の娘で、諸侯軍幹部の多くはフィリップを支持していた。 クリストフ(次男、34歳)はタイプとしてはブライヒレーダー辺境伯に似ている。軍才はサッパリだが、文官肌で内政能力に長け、事務官僚の支持をうけている。 父親が亡くなるも肝心の家そっちのけで揉めている間にヴェンデリンの協力を得た末妹の庶子・カルラの手引きで叔父のゲルトが辺境伯を継ぎ、ブロワ家にはいられなくなってしまった。戦争で多くの家臣を失い、寄り子としていた多数の貴族には離反されてしまい、結局それぞれの母親に、嫁いだ陪臣家から離縁された姉妹たちと纏めて王都の屋敷に移され、捨扶持としての騎士爵位を与えられて「フレーリヒ騎士爵家」として自活することになる。 アーカート神聖帝国での内乱勃発後に王国からの派遣軍の一員として越境するが、後方に待機を余儀なくされる。挙句、無能な指揮官のレーガー侯爵がニュルンベルク公爵の反撃に遭って戦死し敗走。何とか敗残兵をまとめて北方へ向かう選択をして、ほうほうの体でヴェンデリンたちに合流。合流後は残留王国兵(約4500名)の指揮官・参謀役として本来持っていた筈の能力を存分に発揮し、紛争で地に落ちた名誉を回復。内乱後はフィリップは子爵に陞爵、クリストフも男爵に叙され分割独立、実戦経験者として優遇される。 カルラ ブロワ辺境伯家の庶子。その容貌はヴェンデリンの前世における学生時代の彼女に似ており、エルが一目惚れした。 母親共々実家であるベンカー騎士爵家に預けられていたが、年老いて耄碌した父親に呼び出された。ブロワ家では会ったこともなかった兄弟姉妹に嫌われ、ブライヒレーダー辺境伯との紛争では臨終寸前の父親から後継の言質を取るまで動けないフィリップ・クリストフの代わりに遠征軍の総大将代理にさせられていた。 本人にはブロワ家に関わる気は毛頭なく、縁を切ることを考えていた。紛争とブロワ家の継承が片付いた後は以前から交際・婚約していたカミル・ローベルト・フォン・プルーク と結婚。彼の仕官先であるホールミア辺境伯領に旅立っていった。 ゲルト 王国東部を統括するブロワ辺境伯の弟。辺境伯家の印綬を預かっていた紋章官を匿っていたが、カルラからの提案で甥二人を出し抜いて辺境伯家を継ぐ。弟と言っても先代の当主が晩年になってからメイドに手を付けて生まれた子で、兄である現辺境伯と30は歳が離れている。
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