ハイパーツール群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 16:18 UTC 版)
「勇者王ガオガイガーシリーズの登場メカ」の記事における「ハイパーツール群」の解説
諸元ディバイディングドライバー(ガオガイガー用)分類 FB-1 Mk-II Space Bending Tool 形式 アレスティングフィールド・レプリションフィールド発生装置 全長 35.0m 重量 235.0t その他 エネルギー供給源:KT-88 真空ヒューズ×1エネルギー供給時間:80ミリ秒通常発生可能な戦闘フィールドの大きさ:最大半径15km戦闘フィールドの最大発生限界時間:3,000秒湾曲空間面の重力ポテンシャル:1010戦闘フィールド内で発生する重力加速度:1030m/s2 ディバイディングドライバー 打ち込んだ地点を中心にした空間そのものを周囲へ押しのける事によって円筒形の戦闘フィールドを作り出し、都市への被害を防ぐためのマイナスドライバー型ツール。使用時には左腕に装着されるが、これは左右の腕ごとに発生するエネルギー機関が異なることに起因しており、空間湾曲エネルギーが必要なディバイディングドライバーは防御エネルギーが発生する左腕に装備する必要があるためである。 戦闘フィールドを生成するためにはツールに込めた全てのエネルギーを使用せねばならず、戦闘フィールド自体は約30分間しか維持できない。厳密にはガオガイガーを包む程度の空間湾曲にはエネルギーを使わないので長時間使用可能なものの、攻撃に転じた場合は即エネルギーを放出してしまう。そのため、それまでの間にフィールドから脱出しないと、最悪の場合は空間融合に巻き込まれて大惨事になってしまう。 外形はボルティングドライバーを基にしているが、赤の星のESミサイルと同じ原理で動いている。能力的には不完全であり、ガオガイガーのいる次元と隣の狭間にある壁を地中の断面図が見られるほんの僅かの空間だけ押し広げている状態である。あくまでも武器ではなくツールであるが、道具や武器として使えることは対ゾンダリアン戦で実証済みで、EI-08戦では強力な電磁波を吹き飛ばして無効化し、EI-09戦ではその天井部分に空気穴を開けてゾンダーを萎ませ、EI-16戦では砲弾のエネルギーを弱め、EI-21戦では高高度から落下したゴルディマーグを閉じ込めて市街地へのダメージを抑えるなど、空間をこじ開ける・歪めるという特性を利用した用途は非常に多様。 ガオファイガー開発に伴う再設計後は、本体とブレード部分がミラーカタパルトから別個に射出されて空中で連結する方式になり、ブレードごとに複数のセッティングが施されたディバイディング・コアを用意しておくことで、状況に応じた最適なキットの選択とブレード交換による連続使用が可能になった。この仕様変更は、後述のガトリングドライバーにも施されている。 放送当時のDX玩具版ガオガイガーには初回特典として、「ボクのディバイディングドライバー」という名称でビニール製なりきり玩具のディバイディングドライバーが付属していた。 ガトリングドライバー 宇宙用ディバイディングドライバー。Y字ドライバーを模した3枚のブレード状空間湾曲波発生装置による敵の足止めや重力レンズを展開する目的で使用される。肺原種のクラインスペース内部から突破口を開くべく、ディバイディングドライバーとの同時使用によるダブルヘッドドライバーを行った際には、これを右手に装着してその破壊エネルギーを利用した。 全長:37.0m、重量:260.0t(いずれもガオガイガー用) イレイザーヘッド 超竜神専用の消しゴム型メガトンツール。超振動によって爆発や電磁波などのエネルギーを中和させ被害が出ない方向へ偏向させる。起動させるごとに弾頭が消費される。弾頭のサイズには、偏向する対象のエネルギー量に合わせてノーマル、L、LL、XLなどが存在する。対応した距離を使い、エネルギーの消費運動の原理「使えば減る」を短期間で行う。グランドノヴァ内に閉じ込められたガオガイガー救出において、連続発射を行うが、連続発射は超竜神への負担も大きく、最後の一発を発射した後、半壊してしまった。 全長:38.0m、重量:1,200.0t(ノーマルサイズ) プライヤーズ 3体の小型ロボDP-C1、DP-R2、DP-L3が一組となったツールロボ。小型GSライドを搭載、空間修復パターンに膨大な処理負荷がかかり会話機能ができなくなったが、意思疎通を図る事は可能。各々が飛行能力を有しており、ゴルディマーグが開発されるまではゴルディオンハンマーの輸送も行っていた。直列合体によってスパナ形態にもなれる。後に量産されてカーペンターズに組み込まれる。DP-C1は落ち着きのあるリーダー格。DP-R2はポーズにこだわる性格。DP-L3はバランス感覚に問題がありながらも陽気な人柄の持ち主。 全高:約10m前後、最大出力:機密ディメンジョンプライヤー プライヤーズが合体して形成される空間修復用プライヤー型ツール。DP-C1は作用点中央、DP‐R2は右腕との組み合わせ部、DP-L3は左腕との組み合わせ部をそれぞれ担当。ディバイディングドライバーのセーフティツールとして開発された。異常が発生した空間をねじ切り、宇宙空間に排除する。マーグハンドが製作される以前は、EI-19戦にてダイヤモンド・フォーメーションを行使した際、Gハンマーの保持にも使われたが中破している。 EI-01戦ではプラチナ・フォーメーションに用いられたものの、破られて大破した。 ゴルディオンハンマー ハンマー型ツール。正式名称は「グラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール」で「Gツール」とも呼ばれている。重力波を形成し、高速で叩きつけることで対象を光速にまで強制的に加速させることで光子に変換、消滅させる。ヘル・アンド・ヘブンによる負荷負担を軽減する目的で開発されたハイパーツールだったが、初使用時にガオガイガーが半壊したことから、制御役のゴルディーマーグが開発され、以降はゴルディーマーグのAIが搭載される。使用時に機体が金色になるのは内蔵されているGSライドやウルテクエンジンのエネルギーが機体を保護のために展開する特殊なエネルギーコーティングである。このコーティングも光に変換する特性を有しており、防御にも使われる。 ウルテクエンジンを使って初めて完全なものとなる。使用にはGGG長官の承認、そしてゾンダー編では"内閣総理大臣承認"、それ以降は"国連事務総長承認"と刻印されたマスターキーと、命が所持するキーカードによるセーフティデバイスの解除が必要となる。 全高:37.0m、重量:300.0tマーグハンド ゴルディーマーグの頭部とゴルディオンハンマー以外のボディが変形した右腕型ツール。ガオガイガー及びガオファイガーとの「ハンマーコネクト」で本来の右前腕と換装する方式によって、これと合体し、ゴルディオンハンマーの重力波から本体を守る。その際、本体の右前腕は拳を収納されて背部の翼へ戻される。 ゴルディーマーグのタイヤ部分から光の釘ハンマーヘルを出現させ、足部分は釘抜きのハンマーヘブンになる。ハンマーヘルとハンマーヘブンは2つある為、核を2個まで回収することができる。 ゴルディオンハンマーが使用不能になる等の緊急時には、これ自体をロケット噴射で強制分離しながら短・中距離用の射出武器とすることも可能であり、この技を「ゴルディオンマグナム」と呼ぶ。 モレキュルプラーネ 「獅子の女王」に登場したマテリアルトランスツール。反中間子を利用し、対象の原子核結合を破壊する巨大な鉋。ガオガイガーの右腕に装着、左手でレバーを高速操作しながら保持し、対象物をGリキッド的潤滑油で固め削り取る。肝心のゾンダー核まで削り取る危惧から使用中止を決定され、フツヌシ内部にGSライドを撤去した状態で封印されていた。だが、Gギガテスク戦において、先の頭脳原種戦でメンテ中のゴルディオンハンマーの代わりに使用されることになり、ルネを組み込んだ簡易ユニットを増設して、初使用された。トドメのセリフは「芥子粒になれ!!」。 全長:45.0m、重量:1,200.0t、最大出力:2,500,000kw ゴルディオンモーター 「金の牙・銀の爪」に登場した削岩機型エマージェンシーツール。Gハンマーの暴走対策として重力衝撃波を中和させる能力を持っていたが、度重なる実戦からGハンマーの制御プログラムが完璧であると証明されたため、必要が無くなったところをアメリカGGGで平田女史が中心となって研究材料にしていた。しかし、ゾンダー化した大河と火麻に試作型CRごと取り込まれ、合体ゾンダーロボの能力にされてしまい、ゴルディオンハンマーを破られてしまった。その後、アマテラスと共にゾヌーダロボの一部にされた際にも、ゴルディオンハンマーを破られている。 全高:42.5m、重量:777.0t グランドプレッシャー 「金の牙・銀の爪」に登場したハイパーツール。対象を内部に閉じ込めて破壊する強力な万力融合型圧力釜である。開発には弾丸XやマイクのディスクXシステムが参考として用いられた為、特定の物質のみを押し潰すことも可能。敵の大きさによって5種類のサイズがあり、両腕に装着して使用、その威力はGハンマー以上と言われている。特に地上での使用時には、脚部のキャタピラをダンパーとして接地させる。使用に関し、オペレーターは特殊なマニキュア型のコントロール装置使用を解放前提とする。対象を封じ込めて圧し潰す構造上、原理上は使用時の安全性もゴルディオンハンマー以上のはずだったが、その後、登場した敵は、それ以上の大きさを持った敵が多く、グランドプレッシャー自体の質量自体が大きいことから運用が難しく、合体ゾンダーロボ戦のみの使用となった。最終的にはアマテラスの艦体もろともゾヌーダロボの一部になってしまう。 カーペンターズ 戦闘によって被害を受けた都市を速やかに再建する作業用ロボット群。プライヤーズを基に設計されている。6種類が数千機量産され、カナヤゴに搭載されている。TVシリーズ最終回で初めて出動した。あらゆる物体の損傷を修復することができ、主に都市復興に投入された。逆に対象の解体も可能。 ゴルディオン・クラッシャー 正式名称「グラヴィティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツール」。「Zマスター」級の惑星サイズの敵に対抗するために、Gハンマーを究極まで発展させた全長1kmを誇る凄絶弩級ツール。ディビジョン艦VII〜IXの三隻を合体させ、ハンマー型へ形成。各ディビジョン艦のレプトン・トラベラーエンジンによる膨大な出力をスーパーメカノイドとクラッシャーコネクトすることによって使用可能となり、使用の際はヒルメにあたる部分が分割、展開して本体よりもさらに巨大な直方体状のエネルギーフィールドを発生して、対象を光に変えて消滅させる。フィールド展開時の大きさは全長20km、全高全幅10kmにも及ぶ。合体時に乗組員はタケハヤ内にある脱出艇クシナダに乗船・退避する。 その圧倒的な破壊力故に、起動にはF・FやGハンマー以上に厳重かつ複雑なセキュリティが施されている。 マーグハンド装備時のガオファイガー専用ツールとして開発されたが、実戦での使用時には、マーグハンドことゴルディーマーグが大破していた為、ゴルディーマーグのAIユニットのみを搭載。スーパーメカノイドもガオファイガーではなく、ジェネシックガオガイガーで使用され、コネクタ部やプログラムが規格と合わない問題点は、コネクタ部を破壊した上で、凱のエヴォリュダー能力でプログラムを書き換えてコネクトした。
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