ジャーナリスト・作家
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「ゴルゴ13の登場人物」の記事における「ジャーナリスト・作家」の解説
マンディ・ワシントン 初出は第14巻61話「日本人・東研作」 世界的に有名なジャーナリスト。アメリカ人。「真実のためなら命を落としても構わない」と公言する人物。著作に「マフィアの内幕」「東南アジアの暗雲」がある。現在は引退。 ゴルゴをテーマにした執筆のためルーツに追るが、親友・大山を失って以降、一切の関わりから手を引いている。その理由についてはマッジから「命が惜しくなった」と言及されており、「毛沢東の遺言」でも同様の理由で、情報提供者からの申し出を辞退している。 「日本人・東研作」では、ゴルゴと思しき人物・東の過去を調査。その途中で大山が殺害され、ゴルゴの犯行と断定。情報の暴露による社会的抹殺を決意する。だが結局東は別人で、大山殺害の犯人も伊藤忠政の部下である事が判明する。 「統計解析射撃」では、ゴルゴがケネディ暗殺の犯人と断定するも、証言者のアリバイにより目論みを外す。 「ミステリーの女王」ではマッジからゴルゴに関するデータの提供を要請されるが、危険を理由に拒否。警告も聞き入れられず物別れに終わる。 「毛沢東の遺言」では、弁公室からゴルゴの調査協力を求められるが、「これ以上の犠牲者を出したくない」と断った。 「静かなる草原」では、引退後の余生を過ごすマディソン郡にてゴルゴと遭遇。一連の行動から彼の哲学思想を思い知らされるが、「隠居生活をわざわざ脅かすことも無い」と、それ以上の詮索を避けた。 「震える修験者」ではゴルゴの修験者修行の目的や、抹殺に近づいた中国軍についてドローンの映像から解析している。 マッジ・ペンローズ 第43巻151話「ミステリーの女王」 「ミステリーの女王」と呼ばれるイギリスの女流推理小説家。現在は2年に渡り休筆中で「書けなくなった」との噂も。 ゴルゴの情報を収集し小説化を目論む。さらに報復への対策としてアメリカ軍情報部と共謀。アラスカに誘い出したゴルゴに先制攻撃を仕掛ける。逃走を許すものの、負傷させたことで足止めに成功。ゴルゴが傷を癒す間、完璧な防御設備を誇るアイスランドのボスナフェルジュル基地に拠点を移し、着々と執筆活動を進める。小説を完成させた矢先、レーダー網を掻い潜ったゴルゴのミサイル攻撃を受け、協力者もろとも死亡した。 小説化の理由についてはマンディから「素材をそのまま流用できる為」と推察されている。 「デバッグ」などに彼女に関する事項が登場する。「毛沢東の遺言」にて発見された遺稿によれば、出生についての詳細な秘密が記されていた模様。 ビクター・ランス 第93巻増刊26話「クロスアングル」(アニメ版第13話) 声:堀内賢雄 パパラッチ。数々のスクープ写真をものにしてきた凄腕。 「もう撮りたいものがなくなった」と引退を決意するが、編集長(声:村松康雄)から最後の仕事として、ゴルゴの狙撃シーンの撮影を持ちかけられる。狙撃と長距離撮影の共通点を活かし、「狙撃ポイント向かいのビルのミラーガラスに写ったゴルゴを撮る」という離れ技に挑む。だが、ガラスに映ったレンズの反射光からゴルゴに察知され、ガラスの破壊により撮影は失敗。引き上げる途中でゴルゴに直面し恐怖する。 アニメ版では対峙直後に銃声が響き、殺害されたことが示唆されている。 サトル・サエジマ 第101巻340話「メディアコントロール」 ワシントン在住。日本国籍の凄腕プロデューサー。出っ歯で広い富士額。眼の下にクマがある。心臓に持病を持ち、ペースメーカーを使用している。 1949年生まれ。天才演出家・フジワラを師と仰ぎ、演出学を学ぶべく渡米。ニューヨーク州立大学で演劇論とマーティング論を専攻。広告会社を退社後、ペンタゴンに属し対メディア戦略を推進する。 湾岸戦争やユーゴスラビア情勢において、情報操作による演出映像を製作。「娯楽」のような戦争映像で「愚かな大衆」を騙し続ける。暴走を危惧するフジワラから度々警告を受け、買収が叶わぬと見るや殺害する。 生前のフジワラの依頼によりゴルゴに命を狙われ、コロラド州の山岳地帯の砦に身を隠す。侵入不可能な地下室から複数の監視モニターでゴルゴを待ち受けるが、狙撃によりモニターを使用不能にされ、その恐怖から心臓を破裂させる。 フジワラから「瞳はくさりきっている」、政府要人から「友人にしたくないタイプ」と酷評され、軍からもあっさりと見捨てられる。 リンダ・フレッチャー(リンダ・ワールドロップ) 第121巻361話「オーバー・ザ・スカイ」 / 第123巻371話「アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2」 テレビ制作会社を開業する敏腕ジャーナリスト。メディア王・エルビス・ワールドロップの一人娘。 幼少の頃はエルビスを敬愛し後継者となるつもりでいたが、母を侮辱し死に至らしめたことへの憎悪から家出。以後は母方の姓・フレッチャーを名乗り、報道の自由を制限しているワールドロップ社に対抗した番組製作を続ける。 ゴルゴの依頼現場を偶然目撃し、その内容をビデオテープ録画する。その後、共感者で恋人でもあった郵政省官僚・前橋がゴルゴにより殺害。仇を討つため強大な権限を手に入れるべく、エルビスと和解し共に働く。 「アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2」では、ワールドロップの中国進出を良しとしない香港華僑から命を狙われる。エルビスから依頼を受けていたゴルゴに救われるが、エルビスが証拠のビデオテープについて告白していたため、テープも同時に処分された。 梶本(かじもと) 初出は第131巻381話「両洋の狭間に」 東洋通信メキシコ支局の記者。ゴルゴとの遭遇率が高い不運(?)な人物。 「両洋の狭間に」では、パナマで遭遇したゴルゴが只者ではないと直感。来訪中の台湾総統の暗殺計画の情報を掴んだことから、その実行犯ではないかと調査する。 「ODA異聞」では、3年振りにゴルゴと遭遇。決定的瞬間を抑えようと張り込むも空振りに終わる。 「人形の家」にてようやくゴルゴの正体を知ることに。ベネズエラに訪問中、三度ゴルゴと遭遇。脅迫を受け協力する羽目となる。仕事後、報酬として1万ドルの小切手を郵送される。 「ACT-X」では後輩の朝比奈が梶本の企画でビーチバレーの取材を行い、そこで殺害されており、梶本はゴルゴに接触する事も無く命拾いをしている。 「受難の帰日」では帰国中、旧友の刑事・小畑から、麻薬密輸入の捜査で協力を頼まれる。居合わせた現場でスクープを入手し編集長の鼻をあかすが、その裏ではゴルゴが暗躍していた。メキシコに戻る際、ゴルゴと偶然同じ便となりかけ、恐れをなして変更した。 サラ・キャンドレス 第141巻465話「ミステリーの女王・2」 映画配給会社シネガイア・ピクチャーズのCEO。 ゴルゴを題材としたデジタル映画制作を企画。報復からの護衛としてシュナイダー率いる傭兵軍団を雇う。ゴルゴの無反動砲を受け負傷した(生死は不明)。 深沢 初出は第401話「大地動く時」 東都工業大学工学科出身。初出時は新聞社に勤務。後にジャーナリストに転向。大学時代の同期を始め知り合いが各分野におり、そのツテで取材を行う。 重工企業に勤務していた同期から生前、クーデター情報の入ったディスクを託される。ディスクをアメリカ大使館付き武官・マッケンジーに渡したことで、計画は未然に終わる。 「至近狙撃」では、リニアモーターカーの実験見学中にゴルゴを発見。標的と思しき相手に命を賭して警告しようとするが、狙撃された人物は意外な人物であり、その神業的な狙撃に驚愕した。 「死を呼ぶ汽笛」では、波力発電防波堤の見学の際にゴルゴを発見。依頼者を尾行中、電線を狙撃した瞬間に遭遇した。 「神の鉄槌」では、三重県の末長橋梁を取材中にゴルゴを発見。 岸井 第195巻527話「ペルシャ湾危機 大統領選異聞」 毎日新聞社の主筆。同期の外務大臣からかつて聞いた話をもとに、イランで現地取材に当たる兵藤記者に対してゴルゴの深追い取材をとどまるように説得する。
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