対象・審査員等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 15:27 UTC 版)
こうした経緯から、当初はジャーナリストが発表した小説に与えられる賞であったが、現在は、この規則は適用されない。 審査委員会は原則、10人のジャーナリストと前年受賞者によって構成される。現在ではジャーナリストに限定されず、作家も加わっているが、すべて男性である。2019年の審査員は前年受賞者のほか、委員長フィリップ・テソン(フランス語版)(ジャーナリスト)、ジル・マルタン=ショフィエ(フランス語版)(ジャーナリスト)、ステファヌ・ドゥニ(フランス語版)(ジャーナリスト)、ジャック・デュケーヌ(フランス語版)(ジャーナリスト・作家)、セルジュ・ランツ(フランス語版)(ジャーナリスト・作家)、エリック・ヌホフ(フランス語版)(ジャーナリスト・作家)、クリストフ・オノ=ディ=ビオ(フランス語版)(ジャーナリスト・作家)、ジャン=マリー・ルアール(フランス語版)(作家・随筆家)、ジャン=クリストフ・リュファン(歴史家・小説家)、フローリアン・ゼレール(作家)である。 「50代の白人男性」が選ぶ賞であるという批判もある。実際、2018年現在、各賞の受賞者に占める女性の割合は、メディシス賞では22%、ルノードー賞13%、ゴンクール賞10%、アンテラリエ賞9%である。 また、第1回受賞作のマルローの『王道』をはじめとし、非常に多くの受賞作品がグラッセ出版社(フランス語版)から刊行されたものであったため、「アンテルグラッセ」(グラッセ社内・身内)と皮肉られたことがあったが、近年は、この傾向は弱まっている。 受賞発表は、毎年11月初旬のゴンクール賞の発表後に、パリ8区のレストラン「ラセール(フランス語版)」で行われる。ルノードー賞とゴンクール賞の発表は11月初旬の同じ日、フェミナ賞とメディシス賞は11月第1水曜、アンテラリエ賞はこれらの後、最後に発表される。 他の権威ある文学賞と同様に、賞金はないが(ただし、ゴンクール賞は10ユーロ)、受賞作の平均売上部数は9万部とされる。
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