その他のエイリアン種族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 23:54 UTC 版)
「マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧」の記事における「その他のエイリアン種族」の解説
チタウリ(Chitauri) 外宇宙のヒューマノイド型種族で、指揮官のコマンダーと一般兵のソルジャーが登場する。昆虫や爬虫類のような顔立ちと親指が二重になった両手が特徴の有機生命体ではあるが、その実態は若い年齢で灰色の身体に異形の装甲とサイバネティックインプラントの動力となる反応炉を移植され、化学的な刺激薬による力と敏捷性強化、電子神経回路網によるサイバネティクス的補強まで施されたサイボーグである。集合意識を共有し、汚れや傷が目立つ仮面やヘルメットを装着し、強力な兵器で武装している。しかし、複数の処置が施されている割には地球製のハンドガンでダメージを受けたり、超人的な力を持たないヒーローのナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウやクリント・バートン/ホークアイとの接近戦でも敗れるなど、身体能力や戦闘能力はそれほど高くないようで、言語を話すこともできない。 2012年のニューヨーク上空に発生したワームホールから現れ、“チャリオット”に搭乗した群は空から、リヴァイアサンから降り立った群は地上からそれぞれニューヨーク市街を総攻撃し、迎え撃つアベンジャーズを圧倒的な数と兵力で疲弊させていくが、トニーに母艦を破壊されたことで全て機能停止する。 また、ノーウェアのコレクターのコレクションルームのカプセルの1つにも、本種族の1体が収納されていた。 2023年に勃発した最終決戦でも、サノスの配下として多数が登場し、ヒーローたちと大乱闘を繰り広げたが、最後にはトニーが敢行したスナップによって全て消滅する。チタウリ・ソルジャー チタウリの一般兵。青いアクセントが配色された装甲と丸いヘルメットを身につけている。 チタウリ・コマンダー チタウリの指揮官。金色に配色されソルジャーよりも多い装甲と、異なる形状のヘルメットを身につけている。 クロナン人(Kronans) 惑星“リア”の民である、岩石の巨体が特徴のヒューマノイド型種族。言語を話せず唸り声を上げるのみの者から、コーグのように言語を流暢に話して他者と真っ当なコミュニケーションがとれる者まで存在する。 2013年のヴァナヘイムの戦闘では、マローダーズの大将的存在の個体が金棒で武装し、ソーと対峙するが、一撃で呆気なく粉砕され、マローダーズは一斉に降参する。 2014年時には、ベビー・グルートとロケットたちが宇宙船“クオドラント3”でエゴの星へ向かうために行った連続“ジャンプ”の最中に通過したリアで、戦闘している個体が確認できる。 クリロリア人 / (Krylorians) ピンク色の肌を持つヒューマノイド型種族。肌の色以外の外見は地球人やアスガルド人と同等で、惑星“ザンダー”やノーウェアなど、銀河の至るところに住んでいる。 ザンダー星人(Xandarians) ザンダーの民であるヒューマノイド型種族。地球人やアスガルド人によく似た外見だが、体内に青い血液が流れているなど、地球人たちと異なる身体・血液構造をしている。 クリー人(Kree) 銀河宇宙の列強帝国“クリー”の国民であり、3タイプの人種が存在する ヒューマノイド型種族。何世紀も生きられるほどの長い寿命と銀河中の種族の中でも強靭な肉体、ひどい重傷からも身体を再生できるほどの非常に高い回復力を持っており、多くの民が青い肌を持つが、ヨン・ロッグやマー・ベルのように地球人と同様の肌色の肌をした民も少なくない。また例外的にコラス・ザ・パーサーは、文字通り黒人さながらの外見である。更に彼らの体内を流れる青い血液を輸血された他の種族は、長寿化すると共に輸血前の何倍もの強力なパワーを得られる。筆記には独自の“クリー文字”を行使し、軍人たちは身元確認などのために識別コードを持つ。 我が部族が宇宙最強と自負する程の高いプライドと確然たる部族意識からか、仲間と他所者の区分を徹底している傾向が強く、スプリーム・インテリジェンスの指導の下、数多くの惑星を支配してクリー帝国を築き上げた。しかし、支配に従わない種族は武力で屈服、或いは滅ぼし、特にスクラル人とは数千年もの間、“クリー/スクラル戦争”を繰り広げてきた。 しかし近年において、ザンダー星人とは1000年に渡って戦争を繰り広げた末に、平和条約を結ぶくらいに体制が緩和していることも伺える。 サカール人(Sakaarians) サカールに住む、ヒューマノイド型種族。地球人などと同等の外観をした者が多数を占める中、後述の“サカアラン兵”も少なからず存在する。サカールに住んでいる者の多くは、“バトルロイヤル”の観戦・応援などの享楽のことしか頭にない。そのため、バトルロイヤルのチャンピオンの大ファンでもあり、2017年時にはサカールの独裁者であるグランドマスターの呼びかけ一つで、チャンピオンだったハルクの身に何かあった際の探索にまで出かけ、ハルクの顔を模した応援棒やフラッグ、緑色の粉塵などを用いて活動する。スクラッパーズ(Sakaaran Scrappers) サカールのゴミ漁りである、ゴミ置場の住人。世間から見捨てられワームホールを通ってサカールに辿り着いた旅人たちの子孫であり、それぞれの一味や民族を示す銀河中の伝統衣装を組み合わせた衣服に身を包み、有り合わせの材料で作った即席の武器を装備している。捕まえた人物や生き物をグランドマスターに売りつけて報酬を得ており、捕まった者は食料か奴隷、若しくはグラディエーターのいずれかとなってしまう。 2017年にサカールに辿り着いたソーを捕らえようと襲いかかったが、同業者の一人であるヴァルキリーに蹴散らされ、捕縛したソーを横取りされた。後に革命を起こした元奴隷たちから逃げ延びたグランドマスターに唖然としている。 サカアラン兵(Sakaarans) サカールの傭兵である昆虫型ヒューマノイド。雇い主は彼らに、食用及び卵を産み付けるための遺体を提供することで忠誠を誓わせられる。サカールのスクラッパーらが自分たちの巣を荒らすことを嫌って母星外へと移住した 輩であり、バイオエンジニアリングにより外骨格と融合した装甲で全身を覆っているが、意外と体つきはそれほど丈夫ではない。マスクの下の顔面はクリーチャーのように醜悪である。 クリー人に雇われることが多く、オーブの争奪戦時には基本的にコラスの命令で行動していたが、見せ場も無いままガーディアンズたちに倒されてばかりだった。 2023年に勃発した最終決戦でも、サノスの配下として多数が登場し、ヒーローたちと大乱闘を繰り広げたが、最後にはトニーが敢行したスナップによって全て消滅する。 ソヴリン人(Sovereign) 惑星“ソヴリン”の民である、金髪と金色の肌及び瞳を持つヒューマノイド型種族。“ バース・ポッド”によって「肉体的にも精神的にも完璧」な存在として生み出されるが、面子を潰されることを極端に嫌い、そのような態度をとった相手には艦隊を差し向けて、どこまでも追い続けるなど非常にプライドが高い種族である。また、合理的且つ全体主義を掲げているものの、一人の同族の戦いを大勢で応援しながらも、失敗すると冷たく嘲ってしまうほど実質的には淡白な一面や、テイザーフェイスの名を耳にして大笑いするなど、多種族と特に変わり無い性質も持っている。 2014年時に女王のアイーシャがピーター・クイル/スター・ロードやロケットから受けた言動を侮辱と見なし、アニュラックス電池を奪ったことでガーディアンズへの報復を決意して、一族総出で執拗に追い続けた。 天界人 / セレスティアル(Celestials) 宇宙の起源と同時に生まれたと噂される、謎の古代種族で、永遠の寿命と宇宙から直に取り入れた超常的な力を有している。 ゼホベレイ(Zehoberei) かつて惑星“ゼホベリ”の民だった、緑色の肌を持つヒューマノイド型種族で、肌の色以外は、地球人やアスガルド人などと同等の外見をしている。これに属するガモーラの幼少期に、サノスらのゼホベリ侵攻によって、彼女を除く民の半数が絶滅した。 スクラル人(Skrulls) 尖った両耳と薄緑色の肌、複数の筋が入った顎など蜥蜴のような風貌のヒューマノイド型種族。実質的な身体能力ではクリー人に劣るものの、彼らの全身は地球の周期表に無い元素で構成されており、視認した他のヒューマノイド型種族の容姿から声質、仕草、最近の記憶までをDNAレベルで複製し、自らのものにして擬態できることが最大の特徴で、その能力で他の種族に溶け込むことを容易にしている。このことから“シェイプシフター”(擬態の名手)とも呼ばれる。また、クリーに勝るとも劣らない程の科学力も持つ。 数々の星に侵入しながら工作を行い、長年にわたってクリー人と戦争を繰り広げてきた。ヴァース(キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル)はスプリーム・インテリジェンスから、彼らがクリーに匹敵する帝国を築き上げ、全宇宙を支配しようとする侵略種族だと伝えられ、自らの記憶喪失の元凶だとも思っていたが、実はクリーの支配を拒んだことで襲撃され、故郷の惑星の破壊と虐殺を受けた難民であった。そのため、他の惑星への侵略も念頭になく、彼らにとっての活動は自衛と安住の地を求めるためのものに過ぎない。 1995年時には、惑星“トルファ”から地球各地などでクリーと激闘を展開。多数の犠牲者が出たものの、それと引き換えにタロスがキャロルやニック・フューリーたちとも敵対の末に和解したことで協力関係を結んだ。これによって、この時はクリーに勝利し、タロスをはじめとする生き残った者たちは、キャロルと共に新天地探しのため地球を離れ、銀河の彼方に旅立つ。 なお、現代においてクリーとの戦争が未だに続いているのか、或いは終息したのかは、2021年現在具体的に言及されていない。 トルファ人(Torfans) トルファの原住民であるヒューマノイド型種族。頭部には毛髪が無く複数の突起が生えており、独自の言語で対話する。ローブを民族衣装として着用している。 1995年時には、スターフォースがトルファに降り立った時点でスクラル人がこの種族に擬態し、タロスも彼らはアキューザーズの爆撃により死亡したと言及したため、本物のトルファ人は2021年現在未登場。 コルビナイト人(Korbinites) 惑星“コルビン”の原住民であるヒューマノイド型種族。全身をサイボーグ化された大柄の戦士らは、大型のブラスターや小型のグレネードを装備しており、単身でもネビュラとある程度渡り合えるほどの実力を持つ。 2014年時にガモーラやネビュラと戦っており、複数の戦士が倒されている。 これらのほかに名称が明示されており、単体のキャラクターのみが登場している種族は、“フローラ・コロッサス(Flora colossus)”(グルート)、“ルフォモイド人(Luphomoids)”(ネビュラ)、“ケンタウリ人(Centaurians)”(ヨンドゥ)、“プルヴィアン人(Pluvians)”(マルティネックス)、“木星人(Jovians)”(チャーリー27)、“アルクトゥルス星人(Arcturans)”(アリータ・オゴルド)など。また、クイルのキルン刑務所での台詞の中のみで、彼を襲った“ラジャク星人(Rajaks)”や、「針状の歯と吸盤を持つ」と言われる“アスカヴァリア星人(A’askavariians)”という種族、宇宙の事象を観察する“ウォッチャー(Watchers)”も存在する。
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