同族の戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 15:45 UTC 版)
21. エルダカール ヴィニサールヤ) (Eldacar / Vinitharya) 1490年 22. カスタミア (Castamir) 1447年 ヴァラカールの息子は、若いころは母方の民族にちなんでヴィニサールヤと呼ばれていたが、長じてからはエルダカールを名乗った。短命な異民族の子であるかれへの風当たりは強かったが、エルダカールは速やかな老化の兆候を見せるどころか母方譲りの勇敢さを発揮し、抵抗勢力と戦い続けた。 1437年、王都オスギリアスは叛徒による包囲の末に炎上し、遠見の石パランティーアまでもが失われた。王位を追われたエルダカールは母の祖国ロヴァニオンへと落ち延び、勢力の建て直しを図った。 空となったゴンドールの王位を簒奪したのは、海軍総指揮官カスタミアであった。かれは傲慢で狭量であり、エルダカールの息子オルネンディルを処刑したほか、オスギリアスの奪取に伴って無用の殺戮を繰り広げた。カスタミアは国土よりも艦隊に関心を寄せ、王都をペラルギアの港に移すことをもくろんでいたので、沿岸地域以外の住民からは反感を買った。 1447年、エルダカールは北方の軍勢を率いて逆襲し、レベンニン地方エルイの橋にて合戦が行われた。カスタミアはエルダカール自身の手で討たれたが、かれの息子たちや支持者はウンバールに逃れ、以後何世代にもわたってゴンドールと交戦状態を続けることになった。 この戦いでゴンドールの人材は大きく失われ、その補充のため以前にもまして北国人との混血が進むようになった。
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