verse
「verse」の意味
「verse」とは、詩や歌の一節を指す言葉である。また、詩そのものや詩的な表現を意味することもある。さらに、聖書の節を指す場合もある。文学や音楽の分野でよく使われる単語で、詩や歌詞の構成要素として扱われることが多い。「verse」の発音・読み方
「verse」の発音は、IPA表記では /vɜːrs/ であり、カタカナ表記では「ヴァース」となる。日本人が発音する際のカタカナ英語では「ヴァース」と読むことが一般的である。「verse」の定義を英語で解説
A verse is a group of lines that form a unit in a poem or song, often characterized by a particular rhyme scheme and meter. It can also refer to the art of composing poetry or to a specific passage in a religious text, such as the Bible.「verse」の類語
「verse」の類語には、"stanza"(詩の連)、"poem"(詩)、"lyric"(歌詞)、"line"(詩の行)などがある。これらの言葉は、詩や歌の構成要素や形式を指す際に使われることが多い。「verse」に関連する用語・表現
「verse」に関連する用語や表現には、"chorus"(コーラス、歌のサビ)、"refrain"(リフレイン、繰り返しの部分)、"couplet"(対句、2行の詩の単位)、"quatrain"(四行連、4行の詩の単位)などがある。これらは、詩や歌の構成要素をさらに細かく区分けする際に用いられる。「verse」の例文
1. The first verse of the poem is very powerful.(その詩の最初の節は非常に力強い。) 2. She recited a verse from her favorite poem.(彼女はお気に入りの詩の一節を朗読した。) 3. The song has three verses and a chorus.(その歌は3つの節とコーラスがある。) 4. The Bible verse he quoted was very inspiring.(彼が引用した聖書の節はとても感動的だった。) 5. The poet's use of imagery in this verse is remarkable.(この詩の節で詩人が使っているイメージは注目に値する。) 6. The second verse of the song tells a story of love and loss.(その歌の2番目の節は愛と喪失の物語を語っている。) 7. The last verse of the poem leaves a lasting impression.(詩の最後の節は強い印象を残す。) 8. The verse structure of the poem is quite complex.(その詩の節の構造はかなり複雑である。) 9. The singer forgot the words to the third verse during the performance.(歌手は演奏中に3番目の節の歌詞を忘れてしまった。) 10. The rhyme scheme of the verse is AABB.(その詩の節の韻律はAABBである。)ヴァース
ウァース
(ヴァース から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 07:40 UTC 版)
ウァース | |
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ヘンリー2世に『ルー物語』を献上するウァース。1824年の挿絵
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誕生 | 1115年頃 ジャージー島 |
死没 | 1183年頃 |
代表作 | ブリュ物語 |
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ウァース(またはワース、Wace, 1115年頃 - 1183年頃)は、アングロ=ノルマン人の詩人。ジャージー島の生まれで、本土のノルマンディーで育った(本人が『ルー物語』で語っているところでは子供の時にカーンに渡った)。バイユーの律修司祭として生涯を終えた。
ウァースの名前は「Robert(ロベール)」とされるが、伝統的にそう言われるだけで、証拠は何もない。現在では名前は「ウァース」だけだったと考えられている。ウァースは「Maistre(師、マスター)」という肩書きを誇りにし、「Maistre Wace」と言及されることもある。
作品
ウァースの作品で現存しているものには以下のものがある。
他の作品も韻文で書かれ、その中にはアンティオキアのマルガリタ、ミラのニコラオスといった聖人の生涯を扱ったものがある。
『ブリュ物語』
『ブリュ物語』(1155年頃)は、ジェフリー・オブ・モンマスの『ブリタニア列王伝』に基づいたものである。現代的な感覚からすると、歴史書とは見なされないが、ウァースは自分の知っていることと知らないこと、あるいは知ることのできないことを区別した。
ウァースはトロイのブルータスによるブリテン建国を、モンマスの創造した伝説的なブリテン史の最後まで語った。この作品の人気の理由は、その土地固有の言葉(アングロ・ノルマン語。アングロ・フランス語ともいう)でアーサー王伝説を大衆にとって近づきやすいものにしたことである。ウァースは初めてアーサー王の円卓の騎士たちの伝説に言及し、初めてアーサー王の剣にエクスカリバーという名前を用いた。
しかし、全体から見るとウァースはモンマスのテキストにさして重大でもないディテールを追加しただけだった。『ブリュ物語』はラヤモンの頭韻を踏んだ古英語詩『ブルート』や、ピーター・ラングトフト(またはピエール・ド・ラングトフト)の年代記の基になった。歴史家マシュー・ベネットは『Wace and Warfare』と題された論文の中で、ウァースは当時の戦術をきちんと理解していて、偽史的戦争の描写を書くために考案した戦術の詳細はその時代の戦争の概論を理解するうえで価値があると指摘した。
『ルー物語』
ラヤモンによれば、『ルー物語』はヘンリー2世の依頼で書かれたものだという。『ルー物語』の大部分はウィリアム1世(征服王)とノルマン・コンクエスト(ノルマン人のイングランド征服)に割かれている。ウァースの言及する口承の中には家族からの情報も含まれる。とくにノルマン・コンクエストおよびヘイスティングズの戦いの準備について、記録のみならず、肉親の目撃証言(ウァースが執筆を始めた時には目撃者はもう生きてはいなかったろうが)に依っていたものとうかがえる。さらに『ルー物語』の中にはハレー彗星への言及も含まれている。『ルー物語』があまり人気がないのは、1204年に本土のノルマンディーがフランスに編入されたことで、ノルマンディー公国への関心がなかったことを反映しているものと思われる。
ジャージー島文学

ウァースが使ったアングロ・ノルマン語はさまざまな人によって古フランス語の方言、ノルマン語の方言、とくにJèrriaisの先駆と考えられている。ジャージー島の作家たちはウァースをジャージー島文学の創設者と見なし、Jèrriaisは「the language of Wace(ウァースの原語)」として言及されることもあるが、ウァース自身は文語としてJèrriaisの発展に先行していた。ウァースはジャージー島作家の最初期の人物として知られている。
ウァースのノルマンディー海岸の軍事的重要拠点についての描写は、第二次世界大戦のノルマンディーの戦いの初期作戦段階に利用されたと言われることがある。
ジャージー島のロイヤル・スクエアにある政府ビルの側面に、花崗岩で作られたウァースの記念碑がある。そこには『ルー物語』にあるウァースの生地への誇りが引用され、刻まれている。
- Jo di e dirai ke jo sui
- Wace de l’isle de Gersui
- (私は自分がジャージー島出身のウァースと言うし、言いたい)
参考文献
- Charles Foulon, "Wace" in Arthurian Literature in the Middle Ages, Roger S. Loomis (ed.). Clarendon Press: Oxford University. 1959. ISBN 0-19-811588-1
- WACE, Roman de Brut, édité par I. Arnold, 2 vols., Paris, 1938-1940.
- WEISS, Judith, Wace's Roman de Brut. A History of the British. Text and Translation, Exeter, 2006.
- ARNOLD, I., & PELAN, M., La partie arthurienne du Roman de Brut, Paris, 1962.
- WACE, Roman de Rou, édité par J. Holden, 3 vols. Paris, 1970-1973.
関連項目
- アングロ・ノルマン文学(Anglo-Norman literature)
外部リンク
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