ヒストグラムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ヒストグラムの意味・解説 

ヒストグラム【histogram】

読み方:ひすとぐらむ

統計で、度数分布表した柱状グラフ


ヒストグラム


 長方形面積が量(度数比率)を表すように描かれる長方形底辺長さ異なることもある)。
 一般に横軸は,間隔尺度変数,比尺度変数である。長方形の間には隙間入れない
ヒストグラム
1.ヒストグラムの例


柱状図(ヒストグラム)

研究結果発表において論点図解するために、グラフ表示 1ないし図示 1の手法を用いことがあるデータは図 2グラフ 2統計図表 2、または地図 3によって示される変数間の関係の図式的表示は、たとえばレキシスの図式レキシス・ダイアグラム)(437参照)のように、図式ダイアグラム) 4呼ばれることが多い。一方座標軸対数的に他方等間隔目盛られたグラフ片対数グラフ 5呼ばれるが、そのようなグラフ対数グラフ 5不正確ないい方で呼ばれることが多い。真の対数グラフ 6両方の軸が対数的に目盛られたもので、両対数グラフ 6呼ばれることもある。度数分布グラフ表示には、階級度数表示する点を直線で繋ぐことによって得られる度数多角形 7階級間隔底辺とする長方形面積によって階級度数表示される柱状図(ヒストグラム) 8階級度数が棒の長さ比例する棒グラフ 9累積度数分布を表す累積度数分布図オージャイブ) 10などがある。


ヒストグラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/25 05:16 UTC 版)

ヒストグラムの例。アメリカで1973年から1978年にかけて事故死した人数を月毎に集計したもの。横軸は各月に事故死した人数を500人毎に区切った階級を、縦軸は各階級に属する月の数(=度数)を表している。ヒストグラムからは(a)ひと月に事故死する人数の平均はおよそ8500人前後であること、(b)ひと月に事故死する人数は6500-11500人であること、(c)分布はおよそ対称であること、などが読み取れる。

ヒストグラム英語: histogram[1])とは、縦軸に度数、横軸に階級をとった統計グラフの一種で、データの分布状況を視覚的に認識するために主に統計学数学画像処理等で用いられる。柱状図柱状グラフ度数分布ともいう[1]

工業分野では、パレート図チェックシート管理図特性要因図、層別法、散布図と並んで、品質管理のためのQC七つ道具として知られている。

語源

histogram (ヒストグラム)の語源は、定かではないが、古代ギリシャ語で「なにかを直立にする」(帆船マスト織機のバー、ヒストグラムの縦棒など)という意味の ἱστόςistos、イストス)と、「描いたり、記録したり、書いたりすること」という意味の γράμμαgramma、グラマ)を合わせた用語だといわれている。この用語は、イギリス統計学者カール・ピアソン1891年に historical diagram から創案したともいわれている[2]

定義

日本工業規格 JIS Z 8101-1:2015 (国際規格 ISO 3534-1:2006 と同等)の「1.61 ヒストグラム」では、次のとおりに規定している[3]

底辺の長さが級の幅(1.58)に等しく,その面積が級の度数に比例する近接する長方形からなる度数分布(1.60)のグラフ表現。

注記 1 級の幅が不均一な場合には,注意が必要である。級の幅が不均一な場合には,級の面積を級の度数に比例させるとよい。

注記 2 全ての級の幅を等しくし,長方形の高さを級の度数に比例させるのが一般的である。

同じデータから作られた一般的なヒストグラム(左)と累積度数図。このデータは平均 0、標準偏差 1 の正規分布から無作為に選んだ 10,000 点のサンプルを示している。

ヒストグラム

ヒストグラムは、各々が互いに素である区間・階級(カテゴリ、これをビン (bins) という。ヒストグラムのグラフの)のこと)に分類できる、観察結果の数を図にしたもの。計算する関数 mi である。ヒストグラムの図は、階級を一つ決めた時のヒストグラムを表現する方法である。階級の幅は一つの階級のデータ数が全データ数の平方根程度がよいとう見解をはじめ何種類か推奨がある(後述)[4]。基準点も0を含む場合には0を基準点にすることがある。それ以外の場合には、最小値、最大値を含む切りのよい値にする方法と、切りのよい数を中央値とする方法がある。すべての観察結果の数 n とすべての階級の数 k、ヒストグラム mi を与えて、これらには以下の式の関係が成り立つ。

図1.ウィキペディア日本語版の記事「ヒストグラム」の2013年1月における閲覧回数から作成されたヒストグラム

これを集計すると、次のようになる。上述の通り、階級の数と幅の設定には諸説あるが、ここでは階級の数を 8、幅を 100 とした。

閲覧回数 その回数を記録した日数
0 - 99 1
100 - 199 2
200 - 299 4
300 - 399 5
400 - 499 4
500 - 599 7
600 - 699 7
700 - 799 1

[表の見方] 400 - 499 の欄が 4 となっているのは、1 日の記事「ヒストグラム」の閲覧回数が 400 回から 499 回であった日が2013年1月に 4 日あったことを意味する。

したがって、これをヒストグラムにすると、図1のようになる。

階級の個数と幅

階級の個数についての最良の値はなく、階級の大きさが異なれば異なったデータの特徴を示す可能性がある。幾人かの理論家は最適な階級の個数を定義しようと試みたが、これらの方法は概して分布形態に関する強い仮定が設定されてしまっている。実際のデータ分布に依存した分析の行き着く先として、さまざまな階級幅が適切である可能性があり、通常は実験のたびに適切な幅を決定する必要がある。しかし、さまざまな有用な指針や経験的に得られた方法がある[7]

階級の幅 h は、直接的に与えられるか、下で示される階級の個数 k から次式で与えられる。

ウィキメディア・コモンズには、ヒストグラムに関連するカテゴリがあります。

ヒストグラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 19:03 UTC 版)

品質管理」の記事における「ヒストグラム」の解説

データ傾向判断できるようにするツールデータ集合に対して平均値分布読み取るためのもの。ヒストグラムはバラツキ顕在するあるデータ集合において、全体傾向把握するために用いられる度数元にヒストグラムを作成することによって、データ集合全体平均値データの分散把握できる品質管理においてヒストグラムの分布読み取りその結果に基づき次の行動に移すことが重要とされている。ヒストグラムの山の形状から工程安定性を、山の広がり具合から標準偏差σを、規格値を記述することで規格外れなどの問題点存在するかを判断できる

※この「ヒストグラム」の解説は、「品質管理」の解説の一部です。
「ヒストグラム」を含む「品質管理」の記事については、「品質管理」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヒストグラム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ヒストグラム

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 01:02 UTC 版)

名詞

ヒストグラム

  1. ある度数分布をもとに、横軸階級縦軸度数取りそれぞれの度数高さそれぞれの階級を幅として描いたを、階級大きい順に左から右へ並べた度数柱状図

語源

英語 histogramカタカナ音写

翻訳


「ヒストグラム」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒストグラム」の関連用語

ヒストグラムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒストグラムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
住友大阪セメント住友大阪セメント
Copyright (C) 2025 住友大阪セメント All rights reserved.
統計学用語辞典統計学用語辞典
Copyright (C) 2025 統計学用語辞典 All rights reserved.
コンテンツはAttribution-Share Alike 3.0 Unportedのライセンスで利用することができます。
日本オペレーションズ・リサーチ学会日本オペレーションズ・リサーチ学会
Copyright (C) 2025 (社)日本オペレーションズ・リサーチ学会 All rights reserved.
カメラマンWebカメラマンWeb
© 2005-2025 モーターマガジン社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒストグラム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの品質管理 (改訂履歴)、画像編集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのヒストグラム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS