広く使える情報量規準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 03:58 UTC 版)
広く使える情報量規準(ひろくつかえるじようほうりょうきじゅん、英: Widely applicable information criterion、略称: WAIC)または渡辺・赤池情報量基準(Watanabe–Akaike information criterion、WAIC)は、特異的統計モデルに対する赤池情報量基準 (AIC) の一般化版である[1]。2009年に渡辺澄夫が発表した[2]。また、広く使えるベイズ情報量規準 (WBIC; Widely applicable Bayesian information criterion) は、特異的統計モデルに対するベイズ情報量規準 (BIC) の一般化版[3]。2013年に渡辺澄夫が発表した。WBIC は、サンプルサイズが n の時に、逆温度が 1/log n の事後分布に対する平均対数尤度関数。
WAICもWBICも真の分布に関する情報無しに数値的に計算できる。
記法
以下では、q(x) を観測データが従う真の確率分布、観測データ(確率変数)を X={Xi}、確率モデルのパラメータを w、確率モデルを p(x|w)、事前分布を φ(w) とする。
また、事後分布による平均を 𝔼w[・]、真のデータ分布による平均を 𝔼x[・] とする。すなわち、任意の関数 f(w)、g(x)に対し:
- 広く使える情報量規準のページへのリンク