serendipity
「serendipity」とは、偶然の発見・幸運な出来事のことを意味する英語表現である。
「serendipity」とは・「serendipity」の意味
「serendipity」は、偶然の発見や幸運な出来事のことを意味する名詞である。また、意図していない偶然の出来事によって意外な発見や新しいアイデアが生まれることを指す場合もある。そのほか、ものをうまく見つけ出す能力、掘り出し上手な人、運良く見つけたものを指す意味でも用いられる。韓国語では「운이좋았」である。形容詞形だと「serendipitous」になる。
「serendipity」の発音・読み方
「serendipity」の発音記号は「sèrəndípəṭi」である。カタカナ読みだと「セレンディピティ」になる。「serendipity」の語源・由来
「serendipity」は、18世紀のイギリスの作家ホレス・ウォルポールによる造語だといわれている。彼が幼少時に読んだ小説「セレンディップの3人の王子 (The Three Princes of Serendip)」がその由来である。「Serendip」はスリランカにあるセイロン島を指す。「serendipity」の類語
「serendipity」の類語としては、機縁を意味する「chance」や、偶然の一致を意味する「conincidence」、偶然、という意味の「fortuity」が挙げられる。また、幸運を指す「luck」も類義語だといえる。そのほか、この言葉と似た意味のことわざとして、次のようなものが挙げられる。
「Every cloud has a silver lining.(すべての雲には銀の裏地がある)」
このことわざは、悪いことがあってもその中には良いことが隠れている場合がある、という意味である。
「serendipity」の対義語
「serendipity」の対義語としては、不運を意味する「misfortunate」や、意図的であることを指す「intentionality」、計画的に事を進める、という意味の「design」が挙げられる。「serendipity」を含む英熟語・英語表現
「serendipity」を含む英熟語・英語表現には、次のようなものがある。「serendipity moment」とは
「serendipity moment」は、偶然に発生する、人生での特別な瞬間や出来事を意味する。
「serendipity and synchronicity」とは
「serendipity and synchronicity」は、偶然の出来事や不思議な偶然の関連性を表現した言葉である。スピリチュアルなコンセプトのひとつとして用いられる。
「serendipity effect」とは
「serendipity effect」は、偶然によって生じる、思いがけない良い結果やポジティブな影響のことである。
「serendipity mindset」とは
「serendipity mindset」は、偶然性によって得られる発見や新しいアイデアに対する心構えを指す言葉である。自分自身を開かれた状態に保ち、偶然のチャンスに敏感に反応する姿勢を意味する。
「serendipity」に関連する用語の解説
「serendipity」に関連する用語として、次のようなものがある。「serendipitous discovery」とは
「serendipitous discovery」は、偶然の発見を意味する。科学的な研究や技術革新において、重要な役割を果たす要素のひとつと考えられている。
「Serendipity(楽曲)」とは
「Serendipity(楽曲)」は、韓国のボーイズバンドBTSのメンバーであるジミンがソロで歌った曲である。2017年9月にデジタルリリースされ、2018年8月にはフルレングス版がリリースされた。
「serendipity」の使い方・例文
「serendipity」を用いた例文として、次のようなものが挙げられる。「My trip to Japan was filled with serendipity as I stumped upon hidden temples and delicious street food that I never would have found if I had stuck to a strict itinerary.(厳密なスケジュールに固執していたら決して見つけられなかった隠された寺院や美味しい屋台の料理など、日本への旅行は偶然による幸運でいっぱいだった)」
「Sometimes the best ideas come from serendipity, when you least expect it.(時として、最高のアイデアはあなたがそれを最も期待していなかった時に偶然の贈り物として訪れる)」
「The serendipity of finding a rare book at a secondhand store is a thrill that many book lovers know all too well.(古本屋で珍しい本を見つけることの幸運は、多くの愛書家があまりにもよく知っている興奮の体験である)」
「In business, it is important to be open to serendipity and pivot when opportunities arise unexpectedly.(ビジネスにおいては、予期せぬ機会が訪れたとき、偶然による幸運と方向転換を受け入れることが重要である)」
「It was a serendipity moment when I ran into an old friend while on vacation.(休暇中に旧友と出くわしたのは、偶然がもたらしてくれた幸運だった)」
「By adopting a serendipity mindset, she was able to turn unexpected challenges into opportunities.(偶然を受け入れる心持ちでいようと決めたことで、彼女は予期せぬ挑戦を機会に変えることができた)」
「The serendipity effect of their chance meeting led to a successful business partnership.(彼らの偶然の出会いによる幸運の効果は、ビジネスにおけるパートナーシップの成功につながった)」
セレンディピティー【serendipity】
SERENDIPITY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/25 06:19 UTC 版)
『SERENDIPITY』 | ||||
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Purple Days の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | 2010年3月17日 | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | 53分37秒 | |||
レーベル | tearbridge records | |||
チャート最高順位 | ||||
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Purple Days 年表 | ||||
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SERENDIPITY(セレンディピティ)は2010年3月17日に発売されたPurple Daysのファーストアルバム。
概要
一応オリジナルアルバムであるが、収録曲の大部分はすでに配信やレンタル限定シングルという形で発表されていたものである。このため、ベストアルバムとしての側面も持ち合わせている。
また、小室哲哉の代表曲のカヴァーも収録。
収録曲
- BRANDNEW DAYS
- 作詞:吉田ワタル/作曲:鈴木俊彦
- My Revolution
- TSUYOKUNARE
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- 桜木
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- Fall out love
- 作詞:吉田ワタル・石坂翔太/作曲:石坂翔太
- 五月雨
- 作詞:吉田ワタル/作曲:鈴木俊彦
- Impressive Child
- 作詞:吉田ワタル/作曲:鈴木俊彦
- Time after Time
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- sayonara
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- Just be yourself
- 作詞:吉田ワタル/作曲:鈴木俊彦
- あなたが笑う度、恋をする
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- Shine Of Love
- 作詞:吉田ワタル/作曲:石坂翔太
- Get Wild
- 作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
- TM NETWORKの同名曲のカヴァー
品番
- NFCD-27264
価格
- 3000円
セレンディピティ
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セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること[1]。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。
語の起源と意味
「serendipity」という言葉は、イギリスの政治家にして小説家であるホレス・ウォルポール[注 1]が1754年に生み出した造語であり、彼が子供のときに読んだ『セレンディップの3人の王子 (The Three Princes of Serendip)』という童話にちなんだものである。セレンディップとはセイロン島、現在のスリランカのことであるから、すなわち、題名は「スリランカの3人の王子」という意味である。ウォルポールがこの言葉を初めて用いたのは、友人に宛てた書簡において、自分がしたちょっとした発見について説明しているくだりにおいてであり、その書簡の原文も知られている。
この私の発見は、私に言わせればまさに「セレンディピティ」です。このセレンディピティという言葉は、とても表現力に満ちた言葉です。この言葉を理解していただくには、へたに語の定義などするよりも、その物語を引用したほうがずっとよいでしょう。かつて私は『セレンディップの3人の王子』という童話を読んだことがあるのですが、そのお話において、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。たとえば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。なぜ分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです。さあ、これで「セレンディピティ」がどのようなものか理解していただけたでしょう?
英英辞書では以下のように説明されている。
Definition of serendipity in English:noun
[MASS NOUN]
The occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way
- 'a fortunate stroke of serendipity'
[COUNT NOUN]
— Oxford Dictionaries Language matters
- 'a series of small serendipities'
日本語訳
日本語では、通常は音写の「セレンディピティ」「セレンディーピティー」等が用いられる。「偶察力」と訳される場合もあるが、確固とした訳語は定まっていない。精神科医の中井久夫は『徴候・記憶・外傷』(みすず書房2004年)で「徴候的知」と呼んでいる。
自然科学におけるセレンディピティ
アメリカの社会学者ロバート・キング・マートンが1958年に『The Travels and Adventures of Serendipity(セレンディピティの旅と冒険)』を発表したことをきっかけに、学術誌や科学雑誌で頻出する言葉となった。
セレンディピティは、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという、一種のサクセスストーリーとして、また科学的な大発見をより身近なものとして説明するためのエピソードの一つとして語られることが多い。酒井邦嘉[2]はペニシリン発見や田中耕一の例をあげ、フランスのルイ・パスツールの言葉(1854年のリール大学学長就任演説より)を紹介して、「構えのある心」(the prepared mind) がセレンディピティのポイントだという。セレンディピティは社会的独創性は高いが、発想的独創性は低いと言われている[3]。
「観察の領域において、偶然は構えのある心にしか恵まれない」(Dans les champs de l'observation le hasard ne favorise que les esprits préparés.)
セレンディピティが見出せる代表例
- アルキメデスによる、アルキメデスの原理の発見(紀元前3世紀)
- ヘニッヒ・ブラントによる、リンの分離と発見(1669年)
- ハンス・クリスティアン・エルステッドによる、電流と磁気の関係の発見(1820年)
- チャールズ・グッドイヤーによる、ゴムへの加硫の発見(1839年)
- ウィリアム・パーキンによる、モーブの発見(1856年)[4]
- アルフレッド・ノーベルによる、ダイナマイトの発明(1866年)
- クリップの発明(1890年代)
- ヴィルヘルム・レントゲンによる、X線の発見(1895年)
- ピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻による、ラジウムの発見(1898年)
- ハンス・フォン・ペヒマンによる、ポリエチレンの発見(1898年)
- エドゥアール・ベネディクトゥスによる、合わせガラスの発明(1903年)
- アレクサンダー・フレミングによる、リゾチームとペニシリンの発見(1922年と1928年)
- アルバート・ホフマンによる、LSDの幻覚作用の発見(1938年)
- ロイ・プランケットによる、テフロンの発見(1938年)
- パーシー・スペンサーによる、電子レンジの発明(1940年代)
- ルイス・フィーザーによる、ナパーム弾の発明(1942年)
- ウィリアム・ショックレーらによる、トランジスタの発明(1947年)
- ジョルジュ・デ・メストラルによる、マジックテープの発明(1950年頃)
- 江崎玲於奈らによる、トンネルダイオード、トンネル効果の発見(1950年代)
- アーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンによる、宇宙背景放射の発見(1964 - 1965年)
- 白川英樹らによる、導電性高分子の発見(1967年〈昭和42年〉秋)
- アントニー・ヒューイッシュとジョスリン・ベル・バーネルによる、パルサーの発見(1967年)
- 核実験監視衛星ヴェラによる、ガンマ線バーストの発見(1967年)
- 敷山哲洋(NIPPURA創業者)による、アクリル樹脂パネル製大型水槽の開発につながるアクリル樹脂パネルの重合接着技術の発明(会社を設立した1969年より数年前)
- スペンサー・シルバー、アーサー・フライによる、付箋(ポストイット・メモ)の発明(1969年)
- 液晶ディスプレイの交流駆動方式の発明(1971年)
- ルイス・アルヴァレズ、ウォルター・アルヴァレズ、フランク・アサロ、ヘレン・マイケルによる、恐竜滅亡の小惑星衝突原因仮説(1980年)
- ハロルド・クロトー、リチャード・スモーリー、ロバート・カールによる、フラーレン (C60) の発見(1985年)
- 田中耕一による、高分子質量分析法(MALDI法)の発見(1980年代)
- ファイザーによる、シルデナフィル(バイアグラ)の開発(1990年代)
- 飯島澄男による、カーボンナノチューブの発見(1991年)
- 小林久隆による、光免疫療法の発見(2009年)
脚注
注釈
出典
- ^ 第5版,知恵蔵mini, 図書館情報学用語辞典. “セレンディピティ(せれんでぃぴてぃ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年7月31日閲覧。
- ^ 酒井邦嘉 『科学者という仕事』 中央公論新社〈中公新書〉、126-128頁。
- ^ “独創賞評価基準”. 日本認知心理学会. 2022年7月5日閲覧。
- ^ a b “化学はじめて物語” (PDF). 一般社団法人 日本化学工業協会 (JCIA). p. 6. 2021年1月3日閲覧。
- ^ “「アッ」ひらめきが生んだ世界最大の水槽パネル”. ビジネス香川. 株式会社朝日オリコミ四国 (2013年12月5日). 2018年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月25日閲覧。
参考文献
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- 外山滋比古『思考の整理学』筑摩書房,ちくま文庫 1986年 - 「セレンディピティ」が章のタイトルになっている。
- R.M.ロバーツ著安藤喬志訳 『セレンディピティー 思いがけない発見・発明のドラマ』化学同人 1993年 ISBN 4759802495
- 沢泉重一 『偶然からモノを見つけだす能力』「セレンディピティ」の活かし方 角川書店 2002年
- 日野原重明 『「幸福な偶然」(セレンディピティ)をつかまえる』 光文社 2005年
- 宮永博史 『成功者の絶対法則 セレンディピティ』 祥伝社 2006年 ISBN 4396681127
- 澤泉重一・片井修『セレンディピティの探求』角川学芸出版 2007年
- モートン・マイヤーズ『セレンディピティと近代医学』中央公論新社 2010年
- 中井久夫『徴候・記憶・外傷』みすず書房 2004年
関連項目
外部リンク
- Polymers & Serendipity: 事例 :レーヨン、ナイロン、その他化学分野における事例。
- セレンディピティの構造研究 : セレンディピティにおける偶然と必然の相互作用に関する研究論文
- Max : A software agent built to induce serendipity.
- Social Serendipity :MIT メディアラボ 携帯電話を使用した社会的セレンディピティ。
- The Three Princes of Serendip :物語。
- Serendip : a website continually evolving using the principles of serendipity.
- Serendip :オランダ/ベルギーのインターネット検索競争。
- Serendipity Blog :オープンソースブログスクリプト。
- Serendipity and the Internet : from Bill Thompson at the BBC.
- Accidental discoveries. : PBS.
- Serendipity of Science : a BBC 4 Radio series by Simon Singh.
- Top Ten: Accidental discoveries. ディスカバリーチャンネル
- 一般社団法人日本セレンディピティ協会 : 一般社団法人日本セレンディピティ協会
- デジタル大辞泉、大辞林 第三版『セレンディピティー』 - コトバンク
- 図書館情報学用語辞典『セレンディピティ』 - コトバンク
- SERENDIPITYのページへのリンク