OB懇親会編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:22 UTC 版)
「ギャンブルフィッシュ」の記事における「OB懇親会編」の解説
周 王銘(しゅう おうめい) 未来を3度変えたと畏れられる伝説の「絞り師(スクィーザー)」。30億の資産を持つ。杜夢の父夢一郎とも古くからの友人で、杜夢への伝言を預かっていた。 一見、セクハラ好きのエロ爺で杜夢もその外面に騙されるが、勝負に臨むや本性を現し伝説のギャンブラーにふさわしい凄みを見せる。杜夢との勝負では、彼に勝利の突破口を与えると見せかけて敗北へと誤誘導して完全に手玉に取り、経験や実績から得た格の違いを見せ付けた。 OB懇親会では、ロメロが持病で倒れた際に、リザーバーとして出場を決意。1回戦でのダメージで持病を悪化させつつ会場に乱入してきたロメロとの特別勝負に勝ち、正式に準決勝に参戦。杜夢を利用して阿鼻谷を脱落させようとするが、モーリーと阿鼻谷の仕掛けた罠に嵌り敗退。 その後、転落した里緒を助けるために針山に飛び込み重傷を負うが、その際自分がギャンブルに溺れたこととそれによってジャスミンを傷つけたことを後悔し、自分が阿鼻谷に挑めば死ぬことは絶対に変えることのできない唯一無二の未来であることは分かっていたが、それでもどんな手を使ってでも勝ちたくて参加したことを告白。モーリーに罵倒されながらも彼女に詫びを入れ、最後に杜夢に対して夢一郎からの伝言の真意を伝えようとするが、その前に力尽き病院に運ばれ、以後阿鼻谷からは「命運尽きたオイボレ」と呼ばれることとなる。しかし実は準決勝の前に自分が負けた場合に備えて杜夢に手紙を残しており、その手紙には夢一郎は阿鼻谷に敗れ死んだであろうことと夢一郎が残した伝言が書かれており、また同封されたフェニックスのお守り(後述)とそれを用いた秘策も記されていた。出血が酷く、輸血しなければ助からない状況であったためそのまま死亡したかに思われていたが、自分と同じ何十万人に1人の特殊な血液型であるジャスミンからの輸血で一命を取り留めた。余生は父親らしく、娘のジャスミンのために生きていくことを誓う。 十文字 アキラ(じゅうもんじ アキラ) 獅子堂学園の卒業生。先見性と強運の持ち主で、在学時から株で儲けており、卒業後も天才相場師として最も成功を収めたOBである。 ポーカーで荒稼ぎする水原と一対一で勝負し勝利を収めるが、杜夢に倍プッシュのリベンジマッチを挑まれ、挑発に乗って樹村、月夜野、朝比奈による脱衣を条件に勝負を受ける。あるイカサマを行っていたが、それを見抜いていた杜夢に裏をかかれ敗北。 エミリーにダイヤ鉱山をプレゼントして求婚したが袖にされたらしく、賞金以外に腹いせで杜夢の友人である水原が脱衣ポーカーで名を馳せていることを公衆の前で公にし、勝負後も過剰に侮辱したことで杜夢の怒りを買う。しかし、自身も脱衣ポーカーの常連であることを水原に指摘されると、杜夢との勝負でリアル脱衣を提案して女性陣や周囲に呆れられた。阿鼻谷にザコ扱いされており、杜夢にもビジネスの如く勝利しておりギャンブラーですらないと断言される。 本戦開始後にスパで祝勝会をしていたエミリーを盗撮しゴシップ雑誌に送りつけようとするが、杜夢に準決勝を辞退するよう交渉に来たロメロに見つかり、つまみ出される。 フェイスマン 国際的な詐欺師グループ「虹のオウム」のリーダーで、主に富裕層を詐欺の標的としており、ナイジェリアの手紙や振り込め詐欺の大元との噂もある。一瞬で容姿を変化させる技量の持ち主。朝比奈里緒の実家を破滅させた張本人で、人を欺いて負の感情に陥らせることに哲学を持つ。 ギャンブラーを見下し、詐欺師の方が上であると証明するためにOB懇親会へ参戦。自身の能力を生かすために仮面を被り「ミスターX」と名乗っていた。初戦で杜夢と対戦することになったため自らは夢一郎、部下には母を騙らせたが、他の対戦相手であった場合はその対戦相手に合わせた変装をする予定だったらしい。さらに、勝負の最中に腕時計に仕込んだレーザーで視力を一時的に奪うなど杜夢を追い詰めていく(対戦相手への直接的な攻撃は反則行為だが、杜夢は黙認した)。しかし、杜夢の捨て身の策で逆転負けとなり、敗北を認め部下と共にマカオ警察に逮捕、連行されることになった。このとき自分以外にも2つの顔を持つプレイヤーがいることを杜夢に伝えたが、後にこれがジャスミンの陰であるもう1つの人格・モーリーのことであることが判明する。 ジャスミン・ナイト 中国系アメリカ人の女性。元ディーラーでかつて阿鼻谷に惨敗を喫した過去がある。スカウト料1000万ドルと言われる実力者で、その技量はヨガリウオに噛まれ、悶絶しながらも多面ダイスの目を自在に操り、好きな場所へ落とす神技とさえ言える境地にあり、如何なる場合でも揺らぐこと無く技を発揮し、辛くもガトー姉妹に勝利する。訓練により絶対音感を得ている。慎重な戦法を取っているが、技術が発揮出来ない状況や、阿鼻谷の様に強気でありながら隙を見せないタイプが相手だと、主導権を全く掴めない。 実は周の娘で、ジャスミンという名前は彼女が生まれた病院の中庭に咲いていたジャスミンの花の香りから周が付けた名前である。才能を見込まれて父からギャンブルの英才教育を受けるが、自身の内には自分でも消し去ることのできない陰が存在している。 青蛇(後述)の試合では、モーリーの人格に支配されていた状態から脱却し、潜水デスマッチで阿鼻谷に立ち向かうが積極策が裏目に出て敗北。直後に意識を失う。そのまま凍結保存されそうになるが、杜夢がバイクで体当たりして巨大金魚鉢を破壊。人工呼吸で蘇生を試みるが、意識は戻らず病院へ搬送。そのまま周ともども死んだものと思われていたが、杜夢の蘇生法が的確であったため奇跡的に一命を取り留め、彼女からの輸血で周を助けることもできた。最終回では周と共に自分達の無事を報告するためと見送りをするために杜夢のもとに赴いた。モーリー・ナイト ジャスミンの陰であるもう1つの人格で、阿鼻谷の愛人。フェイスマンが杜夢に告げた「2つの顔を持つもう1人のプレイヤー」は、このモーリーのことである。自身にも制御できないほど成長しており、その邪悪な人格の存在に気付いていながら、ジャスミンは気付かぬふりをしていた。青蛇での勝負時に、潔く死ぬか阿鼻谷と勝負するかの選択に迫られるが、どちらにするか決めることができずにジャスミンに人格を取り戻され永久に封印されることとなった。 ガトー姉妹 マリアとリンダの2人組で、カジノを荒稼ぎする姉妹ギャンブラー。ブラジル出身。 本作では珍しい運で勝負するギャンブラーで、「神運」「リヴァイアサン」と評されるほどの強運。元はスラムの孤児で、神から1年の期限付きで授かったものだと語るが、阿鼻谷曰く、野垂れ死にの運命を変えるべく変化を望んだ強烈な意思による自己暗示(プラシーボ効果)とのこと。ジャスミンに敗れると、一気に老化してしまい死を迎えそうになるがオマハによって助けられる。 竜島 進(たつしま すすむ) 上半身に竜の入墨を刻み込む「博徒の竜」で名を馳せる一匹狼。ロメロとの対戦では、極寒と酸欠状態の中でゲーム内のトリックに気づくが、その時はロメロの番だったために勝負を捨てるより命を捨てる方を選ぶべく嘘の回答を叫ぶもロメロは違う番号を選んだために敗北。試合後は、お互いに相手の器量を認め合ったロメロに肩を抱かれ試合場を後にする。この後、脳梗塞を発症し病院に運ばれたため、持病が悪化したロメロのリザーバーとして出場することもなかった。 ドン・ロメロ 西欧のアングラマネーには全て息がかかっていると言われるシチリアマフィアのボス。狭心症の持病がある。竜島と対戦し、極寒と酸欠状態の中でゲームを辞退する権利を棄てて意地を貫き通し、辛くも勝利する。しかし、極限状況での勝負により狭心症が悪化したため、準決勝と決勝の2戦では心臓が持たないと判断し杜夢に予選で稼いだ金額と引き換えにリタイアするよう申し出るが断られる。準決勝の直前に発作を起こし、病院に運ばれたため、リザーバーとして周を出場させることとなったが、試合に出るために病院を抜け出して会場に乱入。無理をして準決勝の席を賭けて周と対決するが敗北。直後に再び狭心症の発作を起こし病院に運ばれ無念のリタイアとなる。 キング・オマハ 作中の第44代アメリカ大統領。対阿鼻谷のために獅子堂学園長が呼んだスペシャルゲストで、10ポイント・ポーカー(後述)の試合で阿鼻谷と対決する。口癖は「チェインジ」、「Yes,I can」、「ジーザス」。阿鼻谷を悪魔と断じ、「アビタニの数式」を悪用される前に手に入れるために、勝利の条件に要求した。10ポイントポーカーでは、死亡率90パーセントのロシアンルーレットで生き残り、最後の勝負での敗北後に10ポイントでのヒットを要求されたときは「命に代えても母国と人民を守るのが王(キング)の使命」として頭部を撃たせたがハプニングにより生還。その後エミリーが特製銃を破壊したため、その責任を取ると称してリタイア、帰国する。なお、敗北した場合はラシュモア山に阿鼻谷の顔を彫るという条件を承諾したが、敗北の際のいざこざで有耶無耶になっている(単行本の描き下ろしではこの件に関しての後日談が描かれている)。チェンジ麻雀ではこの阿鼻谷との名勝負を園長に称えられ、チェンジ牌のデザインとなった。
※この「OB懇親会編」の解説は、「ギャンブルフィッシュ」の解説の一部です。
「OB懇親会編」を含む「ギャンブルフィッシュ」の記事については、「ギャンブルフィッシュ」の概要を参照ください。
- OB懇親会編のページへのリンク