白鷺家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:22 UTC 版)
「ギャンブルフィッシュ」の記事における「白鷺家」の解説
戦国時代に武将の交渉役などを任されていた家柄。白鷺家は勢力が弱まりつつあった江戸時代に敵対勢力によって謀反の疑いをかけられ主要人物は切腹。その後、大正時代に、主人公・杜夢の曾祖父が獅子堂家との賭けに敗北したため、家宝の鍔「双鷺(ふたつさぎ)」を奪われ、残った家族は身分を隠して細々と生活していた。 白鷺 杜夢(しらさぎ とむ) 本編の主人公。メガネをかけたハーフのような端正な顔立ちの少年。物語開始時点で14歳(10月生)の中学2年生。一人称は「ボク」。 神戸から獅子堂学園へ転入。一見すると人畜無害で爽やかだが、実のところは心理的テクニックに非常に秀でた策略家。 幼少より離島で母親と2人で暮らし、母から世界中のゲームの必勝法や勝負事の厳しさを叩き込まれた。父、夢一郎が消息を絶った際に、平凡な人生を捨てギャンブラーとして生きる道を選ぶ。 勝負のためには自身が傷付くことさえ厭わない強固な意志の持ち主だが、自分以外の者の命を賭けないというポリシーを持つ(劇中では勝利の伏線とはいえ、自らの意思で人差し指切断、鼓膜貫通といったかなり過激なダメージも被っており、最強の敵である阿鼻谷に勝つためにあえて電気椅子で高圧電流をかけられている)。 しかし、ビクトリー・フラッグ編では天狗の乱入で大勢の負傷者が出ることを予測出来る状況でも、勝算が生じたことやエミリーとの最後の絆等に執着してゲームを降りることを拒んだり、天狗との対決や五木島との共同作戦では天狗や五木島が死亡しかねない作戦を使用したりする等、先述のころと重ねると青さが残っている。 同年代相手には精神的優位に立ってきたが、年長者や経験で上回る真の強者ばかりが登場する最終章OB懇親会編では後手に回ることが多かった。ただ、若さゆえの経験不足は十分に自覚した上で勝負には臨んでいる。 勝負事にはシビアな一方で友情には厚く、水原を侮辱した十文字に勝負を挑み打ち負かす等、根は義理堅い。 美少女には美辞麗句を惜しまず、紳士的かつ挑発的な態度でアプローチをかけるので気障な印象が強いが、徹底的なフェミニストでありたとえ敵だとしても必要以上に傷つけることを潔しとせず、逆に自らの命を懸けてトラウマから解放していく情熱と気高さと勇気ゆえに、後述する美少女たちから命懸けの愛情を寄せられている。 白鷺 夢一郎(しらさぎ ゆめいちろう) 杜夢の父親。杜夢が10歳のころに白鷺家の全容を伝え、一族の復興と自らのプライドのために獅子堂グループに挑むも阿鼻谷に敗れて幽閉される。さらに詐欺事件の濡れ衣も着せられて、指名手配されていた。 マカオに住む周王銘(後述)と面識があり、自分が阿鼻谷に敗れた時のために周に杜夢への伝言を頼んでいた。 ダイス三番勝負の事前取り決めの通り、檻の中で意識の無いまま杜夢と再会するが、阿鼻谷によって再び幽閉の身に戻される。しかしこの再会から半年後のOB懇親会にて、周が杜夢宛に書いた手紙には彼は2年前に阿鼻谷に敗れ死んだと書かれていた。阿鼻谷の話によると、天使と悪魔(エンジェル・アンド・デビル)での勝負では杜夢が更新するまでは最高記録であった5ターンの間持ちこたえていたもののバーストしてしまい、その自分の手札を呆然と見つめながら直後に電気椅子にかけられ死亡したらしく、学園長も大勢の観客たちが見ていたから間違いないと言っており、阿鼻谷が杜夢に見せたのは剥製であるとも言っている。このように既に死亡したかのように作中では何度も描かれていたが、最終話で夢一郎らしき人物が新天地へ旅立つ杜夢を見送っており、真相は不明のままとなっている。
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