獅子堂学園
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「ギャンブルフィッシュ」の記事における「獅子堂学園」の解説
水原 和輝(みずはら かずき) クラス委員長で、杜夢の同級生かつルームメイト。メガネをかけた小柄(初期は杜夢とはそれほど差が無かったが、徐々により小さくデフォルメされていった)な少年。髪型のマッシュルームカットにちなんで、杜夢以外のあらゆる登場人物から「キノコ」と呼ばれている。フルネームが明らかになったのは第40話目で、友人の杜夢を含め彼のフルネームを覚えている生徒はいなかった模様。 団体戦のメンバーに加わろうとはしないなど保身に走る傾向もあるが、真面目で優しい性格。明確に協力する理由は無かったものの最初から杜夢に協力的で、彼のイカサマへの協力や情報の提供、極秘の作戦を任される等、杜夢からの信頼も厚く相当に深い友情を結んでいる。 将来の目標は「官僚となった後、天下りして豪邸でメイドを雇って優雅に暮らす」こと。 序盤こそ杜夢のサポートという立場に徹していたが、阿鼻谷ゼミ編では不本意ながら中堅として宵鮫ヨシヲと対決。勝ち目の全く見えない状況ながら、勝負の鬼となって恥を忍んでの土下座(この時「キノコの鳴き声」を強要させられる)、開き直って勝負に出る集中力と気合い、杜夢の与えたヒントに気付く頭の回転など、勝負師としての秘められた才覚を見せた上で辛くも勝利した。 ダイススタッキングを初めてで3段まで積む、飛行船の操縦をぶっつけ本番でこなすなど、多才な面を持つ。脱衣ポーカーをやっていただけあってカードのカウンティング能力にも長けているが、自分の安否や脱衣が絡まないとその精度は落ちる。 また超が付くスケベな裏の面があり、ネットの脱衣ポーカーサイトではカイザー水原と謳われる凄腕。OB懇親会予選では杜夢の代打ちとして大活躍。十文字との8億円を賭けてのポーカー勝負にこそ敗れるが、善戦したことは周囲からも大いに評価されている。杜夢も自分の代打ちを進んで務めてくれたことを強く感謝し、敵討ちのため十文字に倍プッシュを挑んだ。結果的に十文字のイカサマを暴くヒントを与えた上で杜夢に10億を超えるギャンブルの場を提供したことになる。 オマハと阿鼻谷の勝負では、その脱衣に対する執念に目をつけられディーラーを任される。園長命令という名目で、周囲の冷たい視線にも構わず、プレイヤーが命のやり取りをする横で、自らの欲望の赴くままディーラー役を嬉々としてこなしていた。 樹村 菜摘(きむら なつみ) 杜夢に憧れる女生徒。物語開始時点で中学1年生。ツインテールヘアが特徴。獅子堂学園のマスコットアイドルで、学園内にファンもいる。 杜夢のマネージャーを志願し、物語初期から杜夢陣営のツッコミ役(主に水原に対する)となる。杜夢の気を引きたいがために月夜野に当て馬として利用されてしまうが、行動を共にするようになってからは互いに「由佳」、「菜っちゃん」と呼び合う良き友人関係が生まれた。 阿鼻谷ゼミとの闘いでは戦力外通告を受けて杜夢と揉めてしまうものの、月夜野の戦線離脱によるピンチには颯爽と駆けつけ、圧倒的不利な条件での蛭子戦「素数ダイス」で蛭子を後一歩という所まで追い詰めている。 この作品の主要人物では珍しいこれといった能力は持たない一般人であるが、柔軟な思考の持ち主で、いざというときの発想力には一目を置く部分がある。ただし、感情的な性格ゆえに相手の挑発に乗って目前で勝利を手放すことが多い。 なお青山が最終巻で書き下ろした10年後の設定のおまけ漫画では、意外な相手と結婚している。 月夜野 由佳(つきよの ゆか) 天才的な技術を持つマジシャン。マジックを心から愛しており、マジックを侮辱する者を何よりも憎む。 幼いころから父親や兄と共にマジックに励んでいたが、優秀だった兄が由佳の身代わりになり事故死、父親もマジシャンの活動で渡米することになったため、全寮制の獅子堂学園に入学する。 髪型はショートカット。ハート柄の衣服・小物を好む傾向があり、パーティーにはミニのチャイナドレスを着用するのが定番である。料理が得意。 ブラックジャックでの対決後、杜夢に惚れてしまい、以降は彼に協力する側となりストレートに好意や嫉妬を表すようになる。しかし、蛭子に牛用下剤を盛られ脱糞させられたり、抱きついた杜夢に嘔吐をぶちまけたり、要所要所で脱衣を強要されたりするなど、どこか最後で格好がつかなくなる三枚目に落ち着いてしまう。 それでもOB懇親会編では、「ミートパイ・ルーレット」で死の危険性がある人質役を自ら志願し、心が折れそうになった杜夢を励まし、結果彼を勝利に導いている。他にも最終戦の天使と悪魔(エンジェル・アンド・デビル)で、2000Vの電圧により大きなダメージを負いながらも最後の勝負に賭ける杜夢に、人目を憚らず涙ながらに告白するなど、なかなかいじらしい活躍も見せてくれている。 阿鼻谷 零侍(あびだに れいじ) 獅子堂学園の寮監で、危険な性格のサディスト。悪魔のような人間離れした面相をしているスキンヘッドの男で、鍛え上げられた逞しい体つきをしている。「アビィ!!」という独特の叫び声から、アヴィというあだ名をつけられている。年齢は作中の設定から50代と思われる。 「阿鼻谷ゼミ」と呼ばれる規律を乱した生徒達の集団を統率しており、アメリカの軍需産業の財閥とも血縁を結んでいる。月夜野やゼミ生、果ては軍需産業財閥のお嬢様であるエミリーまでも杜夢の対戦相手として差し向けているが、その目的などは一切不明である。その風貌のため、以前から生徒達には好かれていなかったが、杜夢が転校してからその本性を露にするようになり、教室に入るだけで生徒達が逃げ出すようになっている。 杜夢のギャンブルでは立会人あるいは見学者として傍観しており、基本的にイカサマなどに気付いても、ゲーム終了まで口出しはせず、花咲との対決でも中立だったので杜夢のイカサマを黙認している。しかし、杜夢が仕掛けをした程度は暗に伝え、そこから先はプレイヤーの頭脳や力量に任せている。自分を慕っていたエミリーを利用することも厭わず、阿鼻谷ゼミに属する面々も敗北して弱さや限界が見えるや、何のためらいも無くゼミから放り出す一面を有する(その中には自分を強く慕う宵鮫ヨシヲも含まれる)。しかし、モーリーのみは特別だったらしく、大衆の前ではジャスミンを貶しながら、1人になるやモーリーへの別れの言葉と血涙を零し、彼女を失うきっかけとなった杜夢の抹殺を誓っていた。 プリンストン大学出身で、かつては独自の計算理論「アビタニの数式」を用いて現在でも解かれていないリーマン予想を解明した程の天才数学者だった。しかし自らの才能や生き方に疑問を持っていた時にマフィアの人間から接触され、死者が当たり前のように出る非合法ギャンブル場へと案内される。そこで獅子堂勇と勝率小数点未満のギャンブルで戦い敗れるが、電気椅子で高圧電流を流されている最中にニューヨーク大停電が発生。電流で体が焼け爛れ、悪魔のような外見となるが、一命を取り留める。これをきっかけにそれまでのナイーブな性格からサディスティックな性格へと変貌し、表舞台から姿を消し、いつしか彼を絶賛していた数学界からも忘れ去られていった。ドーン家の執事であるジョシュアとは旧知の仲。 普段は衣服や手袋で隠しているが、その体には完成した「アビタニの数式」が暗号化されて全身に細かく彫り込まれている。 OB懇親会では毎回優勝しており、ディフェンディングチャンピオンとして君臨している。しかし、決勝戦の「天使と悪魔(エンジェル・アンド・デビル)」の杜夢との試合で悪魔カードを引いてしまい敗北、自ら志願して最大電圧での電気椅子にかかり消滅するが、同時に突然の大地震により会場が崩壊。遺体は発見されず、生死・所在は不明となるが、杜夢は阿鼻谷の生存を確信している。
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山間部にある、全寮制の私立学校。大正時代にリーダー育成を目的に創設され、現在でも当時の建物を校舎・学生寮として使用。
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