ビクトリー・フラッグ編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:22 UTC 版)
「ギャンブルフィッシュ」の記事における「ビクトリー・フラッグ編」の解説
エミリー・ドーン アメリカ人で、アメリカの軍事特許を握り政財界への影響も強いドーン財閥の令嬢。血は繋がっていないが阿鼻谷に娘のように可愛がられている。15歳。 杜夢に一目惚れして積極的なアプローチを行うが、阿鼻谷の策略によって「ドーン財閥の富と名声に群がる男」と誤解してから一転して敵愾心を燃やすようになり(彼女の言動から、この手の人間に迫られたのは以前からあった模様)、杜夢を屈服させるべくビクトリー・フラッグでの対決を挑む。 一見してざっくばらんで明るい性格だが、相当の自信家であり、杜夢の器量を図るために銃を向ける、明らかに不利な状況にも拘らず美華のテニス対決を受けて立つなど感情の起伏が激しく行動は極端。しかし、ビクトリー・フラッグでは囮にされた生徒には救護を指示し、勝利と同時に負傷や被害を最小限に抑えるべくプロ中のプロであるアメリカ軍特殊部隊「グリーンベレー」の面々を選択しており、相手を思い遣る優しさを持っている。 身体能力は非常に高く、美華とのテニス勝負で互角に戦い、OB懇親会編では足場の不安定なバルーンから跳躍して頭上の鉄骨に飛び移る離れ業を見せる。 かつて先祖がその地位を築くのに大きく利用していた催眠能力「夜明けの虹」を持っており、生後すぐにその能力は消えたが天狗と戦った際に発動し行動不能に追い込んだ。ただし、この能力は人間にしか効かず、また勝負に敗れ杜夢と和解した後は再び消えてしまったため、ドーン財閥の研究対象となることも無くなり杜夢に対して以前にも増して強く激しい愛情を抱くようになった。 後述する十文字とも知りあいで、彼から求婚の証としてダイヤ鉱山を贈られるが、エミリーの方ではそれを迷惑がっている。 マカオのOB懇親会ではオマハの身を案じて阿鼻谷の試合に乱入し、「アビタニの数式」の危険性を告げ阿鼻谷にゲームを辞退するよう申し出るが断られ、最終的にゲームを続けようとする阿鼻谷とオマハを止めるために特製の銃を撃って破壊し、ゲーム続行不可能にした。1回戦以降は水原達と共に杜夢の応援に回っている。 ジョシュア ドーン家に仕える執事。ビクトリー・フラッグの際に、エミリー側のレフェリーとして待機し、試合の終盤では阿鼻谷による杜夢への攻撃を制止した。阿鼻谷とは30年来の仲で、後に杜夢達に阿鼻谷の過去を教える。 ジャクソン大尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊長。OB懇親会では決勝直前に他の隊員と共に杜夢の激励に来ている。 ファレル中尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊員。漢字検定の資格を持ち、天狗に関する知識がある等、日本について詳しい。 ラングレン中尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊員。専門は破壊工作。 レイノルズ少尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊員。軍隊格闘術をマスターしておりレスリングの全米大会優勝の経験も持つ。愛妻家で妻の下着をお守りとして所持しており、蛭子捕獲の際には「蛭子汁」に屈しかけたものの、このショーツのお陰で難を逃れている。 ビクトリー・フラッグ決着後は阿鼻谷が天狗の情報を隠していたせいで隊が大打撃を受けたことに怒り、ジョシュアの指示でライカ少尉と共に杜夢らの元に急行。阿鼻谷のヘリにロケットランチャーを向けて、杜夢とエミリーへの銃撃を止めさせた。 ウォン少尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊員。 ライカ少尉 エミリーが雇ったハンター隊の隊員で部隊の紅一点。ヘリの操縦を得意とする。 宵鮫と交戦し、「チキンピック」(投げナイフをボールに、木をゴールに見立てたサッカーのPK戦の様なゲームで、宵鮫が体を張って1本でもナイフを止めれば勝ち)で勝負を行うも、3投目を止められ敗北。その直後に襲ってきた天狗によって宵鮫と共に負傷し、リタイアする。 ビクトリー・フラッグ決着後は阿鼻谷が天狗の情報を隠していたせいで隊が大打撃を受けたことに怒り、ジョシュアの指示でレイノルズ少尉と共に杜夢らの元に駆けつけた。 天狗(仮称) 獅子堂学園裏の山中に潜む謎の人物。ビクトリー・フラッグ戦で杜夢達や米軍兵士を襲いゲームを混乱させる。 氏名や素顔は謎のままとなっているが、正体は過去に活動していた凄腕のマタギ。天塩山地でヒグマ「黒マダラ」との戦闘により顔面に大怪我を負って鼻を失ったため、高い義鼻を着用。その風貌から天狗と呼ばれていた。 美華を菊江と誤解しゲームに乱入。グリーンベレーの兵士たちもことごとく戦闘不能に追い込み、エミリーの「夜明けの虹」により動けなくなった際も野生動物達を呼び寄せその場を逃れて美華を捕らえるが、杜夢の機転で美華を奪還されてしまう。 (作中の)50年以上前に美華の祖母・菊江と恋に落ちるが、菊江との仲を裂くために獅子堂グループの薬学研究の実験台にされ、超人的な能力を得たものの正気を失う。事実の隠蔽のために殺害される予定だったが、それを知った菊江が自らの写真を入れた獅子堂家の家宝「水晶の獅子」(ロケット)を手渡して森に逃がした。天狗はこのロケットを大切にしており、獅子堂家も天狗の殺害で家宝が行方知れずになる事態を恐れたために取り返せないまま放置されていた。 単行本10巻巻末にてビクトリーフラッグ終了後、雪崩に巻き込まれた五木島と意気投合し、雪解け後に故郷の山へ帰ったと語られている。
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