OB型アソシエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/18 17:30 UTC 版)
「アソシエーション (天文学)」の記事における「OB型アソシエーション」の解説
若いアソシエーションはO及びBのスペクトル型を持つ10~100個の大質量星を含んでおり、これらはOB型アソシエーションとして知られる。さらに、これらのアソシエーションは数百から数千の低質量星、中間質量星も含んでいる。アソシエーションに属する星は巨大分子雲の中の同じ狭い領域で形成されたと考えられている。一旦周囲の宇宙塵やガスが吹き飛ばされれば、残った星は解放され、バラバラに動き出す。天の川銀河の大多数の星はOB型アソシエーションで形成されたと考えられている。O型の星は寿命が短く、およそ100万年ほどで超新星として生涯を終える。結果として、OB型アソシエーションは一般に数百万年以内に寿命を終える。アソシエーション内のO型、Bの恒星は1000万年以内に燃料を燃やし尽くしてしまう。 ヒッパルコス衛星により、太陽系から650パーセク以内に12個のOB型アソシエーションの存在が観測されている。最も近いOB型アソシエーションはさそり-ケンタウルスOB型アソシエーションで、太陽系から約400光年の位置に発見された。OB型アソシエーションは大マゼラン雲やアンドロメダ銀河にも発見されている。これらのアソシエーションはかなり希薄で、直径約1500光年ほどの範囲に広がっている。
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