こう‐ど〔カウ‐〕【高度】
【高度】(こうど)
地球上のある一点から見て重力方向(『上下』)にどれだけ離れているかを示す指標。
航空機は原則として一定以上の高度を保って飛行する事を要求される。
高度が低いほど落下までの所要時間、即ちトラブル発生から墜落までの時間的猶予が低下するためである。
また、あまりに高度が低いとバードストライクや乱気流などの危険を無視できなくなる。
さらに、航路によっては高度1000m以上を循環するジェット気流を利用して大幅な加速が可能である。
加えて、機体の高度は位置エネルギーとして加速に用いる事ができる。
戦闘機は緊急時の空中機動において急降下による加速を多用する。
また、機体の高度は迎撃に必要な高射砲の有効射程にも直結する。
重力の性質上、武器類は下から撃ち上げるより、上から撃ち降ろす方が有効射程が長い。
従って、対空砲火が対応可能な限界を越える高度に到達すれば、後は一方的なアウトレンジが成立する。
迎撃戦闘機も、制限時間内に有効射程圏まで上昇できなければ事実上無力である。
類義語
高度、高悪性度
高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 05:02 UTC 版)
高度(altitudeまたはheight)という用語は、以下の異なった概念を指している。
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- ^ a b c ブリタニカ国際大百科事典小項目事典「高度」
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高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 07:56 UTC 版)
本市は、高度約 200 m に位置している。リムブルク=ヴァイルブルク郡内で最も高いクーベット山 (526 m) はバート・カムベルクの中心市区の、ホーホタウヌス郡ヴァイルロートとの市境に位置している。中核市区に隣接したすぐ北東には、十字架礼拝堂に至る十字架の道行きがある名前のない高さ約 320 m の丘がある。中核市区で最も高いのは、高さ約 490 m の東周縁部である。中核部は、エムスバッハの主に緩やかな谷を中心として、おおむね槽型の構造をしている。市域の西端は、高度 317 m のシュタインコプフへ登って行く。
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高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 22:03 UTC 版)
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高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:14 UTC 版)
高度が高くなると地球の中心からの距離が離れるため、重力は高度が上がるにつれて減少する。他の条件が全て同じであれば、海面高から高度9,000 mまで上ると、重量は約0.29%減少する(見かけの重量に影響を与える追加の要因には、高度が上がると空気の密度が減少し、物体の浮力が減少するというのもある。これにより、高度9,000 mではヒトの体重は約0.08%増加する)。 軌道上の宇宙飛行士は、地球の重力から「逃げる」のに十分高い高度を飛行しているため無重力であるという良くある誤解がある。実際は、スペースシャトルの典型的な高度である400km程度では、地表の約90%もの強さの重力が残っている。無重力は、実際は軌道上の物体が自由落下していることに由来する。 地面の隆起の効果は、地面の密度に依存する。山脈の上空3万フィートを飛行する者は、同じ高さの海面上を飛行する者と比べてより大きい重力がかかる。しかし、地表に立っている者は、高度が上がるほど小さい重力がかかる。 以下の公式は、高度によるおおよその地球の重力の変化を表すものである。 g h = g 0 ( r e r e + h ) 2 {\displaystyle g_{h}=g_{0}\left({\frac {r_{e}}{r_{e}+h}}\right)^{2}} ここで、ghは高度hの重力加速度、reは地球の平均半径、g0は標準重力加速度である。この公式は、地球を半径に沿って質量が対称に分布する完全な球として扱っている。さらに正確な数学的取扱いについては下記で述べる。
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高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 03:09 UTC 版)
「乗り物に関する世界一の一覧」の記事における「高度」の解説
絶対高度記録をもつ有人航空機(史上最も高く飛んだ有人航空機)→ X-15A-2 上昇限度 海抜 107.960 km。この高度は熱圏の低層に属する。 史上最も高く飛べる実戦軍用機 (Highest-flying combat aircraft in history) → 2例あり、特定できない。 MiG-25PU (Mikoyan-Gurevich MiG-25PU) ■右に画像あり MiG-25PU MiG-31E 実用上昇限度 (service ceiling) 海抜 80,000 ft以上(=約24.38 km以上)。1994年に記録。なお、その高度での最高速度は M 3.2(=約3,951.36 km/h)であるという。ソビエト連邦のミグ設計局が戦闘機として開発したMiG-25は幅広い派生型が運用された。MiG-25PUは複座練習機型である。現役。 なお、MiG-25は「史上最速の実用戦闘機」でもある。 MiG-31E (Mikoyan MiG-31E) ■右に画像あり 実用上昇限度 (service ceiling) 海抜[資料1,2]20.600 km[資料3]70,000 ft(=約21.336 km)[資料4]25 km。以上のように、数値は資料によってブレがある。また、いつ達成されたかについて記述している資料は確認できない(※記事は2010年代後半以降に書かれている)。高度が 20.6 kmであれば成層圏の低層、25 kmであれば中層に属する。ソビエト連邦のミグ設計局が開発した要撃機(迎撃戦闘機)。1975年初飛行、1982年就役。ロシアとカザフスタンで現役。
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高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 15:31 UTC 版)
前記の「海抜5359m」はある調査チームによる最新のGPSを使った計測結果である。この結果は、NASAスペースシャトルによるレーダー調査SRTMの値や、ロシアの地形図の値とも正確に一致している。また別の複数の旅行者がGPSを用いて計測した結果や、ボニントンの記事(英語)の内容とも一致している。 峠には5602m(18380フィート)という標高が表記されているが、この標高は記録を破る目的で水増しされた値であると地元の人々が主張していると、いくつかの情報が伝えている。ギネスブックやナショナルジオグラフィックは、標高をさらに高い5682m(18640フィート)としているがその根拠は一つもなく、5602mという標高を誤って伝えたことに基づく値である可能性がある。
※この「高度」の解説は、「カルドゥン・ラ」の解説の一部です。
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高度
「高度」の例文・使い方・用例・文例
- 高度な兵器
- その仕事には高度な正確さが要求される
- ロケットは高度を失い地に落ちた
- 高度な工業技術が日本を豊かにしたろうか
- 6,000フィートの高度で飛ぶ
- 高度を上げる
- 高度な文化水準
- 高度な知的水準で
- 高度な専門知識
- 高度
- この飛行機は高度35,000フィートで航行いたします
- 気圧は高度とともに変化する
- 当店が高度な技術でお客様のニーズにお応えします
- Xが日本の高度経済成長を支えた
- 彼らはアストロラーベを使って太陽や星たちの高度を測定した。
- アネハヅルは高い高度を飛びます。
- このガス化装置は高度な技術でもって作られた。
- 彼はラビになるため、ユダヤ教の文書の高度な研究のための専門学校で勉強した。
- 彼らは鉱物質除去の高度な技術を持っている。
- 高度の変化がその山地のモザイク状の植生を作り出している。
高度と同じ種類の言葉
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