散華とは? わかりやすく解説

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さん‐げ【散華/散花】

読み方:さんげ

[名](スル)

花をまいて仏に供養すること。

四箇の法要の一。梵唄(ぼんばい)のあとにシキミあるいは花を散布すること。また、紙製蓮華花びらを花筥(けこ)に入れ散布すること。

《花を散らす意から》死ぬこと。特に、若くして戦死すること。「南方洋上に—する」

[補説] 書名別項。→散華


さんげ【散華】

読み方:さんげ

高橋和巳小説昭和38年1963)「文芸」誌に発表


散華

読み方:サンゲ(sange)

仏を供養するために花をまき散らすこと


散華

読み方:サンゲ(sange)

法要において、清めのための読経合わせて花などをまくこと。


散華

作者芝木好子

収載図書奈良の里
出版社文芸春秋
刊行年月1988.5


散華

作者太宰治

収載図書太宰治全集 6
出版社筑摩書房
刊行年月1989.2
シリーズ名ちくま文庫

収載図書太宰治全集 6
出版社筑摩書房
刊行年月1990.4

収載図書太宰治全集 7 小説
出版社筑摩書房
刊行年月1998.10

収載図書大活字版 ザ・太宰治全小説全二冊 下巻
出版社第三書館
刊行年月2006.10


散華

作者高橋和巳

収載図書森の王様
出版社河出書房新社
刊行年月1996.6
シリーズ名河出文庫


散華

作者柳田泰之

収載図書廃校・散華
出版社文芸社
刊行年月2002.7


散華

作者早瀬一郎

収載図書平家夜話
出版社PHP研究所
刊行年月2004.10


散華

読み方:サンゲ(sange)

作者 高橋和巳

初出 昭和38年

ジャンル 小説


散華

読み方:サンゲ(sange)

作者 太宰治

初出 昭和19年

ジャンル 小説


散華

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 06:33 UTC 版)

散華(さんげ)とは、華()を散布すること。仏教ではを供養するためにはなを散布する[1]。また花を散らす意味から転じて、死亡すること、特に若くして戦死する事の婉曲表現としても使われている[2]

仏教

仏や菩薩が来迎した際に、讃嘆するために大衆天部の神により華を降らしたという故事にちなんで行われる。釈迦仏の前世である儒童梵士(じゅどうぼんし)が燃燈仏に華を散らして供養した話などはその代表的な例である。

寺院法要を巌修する時に、供養するためを撒き散らす。法要に散華を行うのは、華の芳香によって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされる。

元来、などの生花が使われていたが、現在は蓮の形を模った色紙で代用することが多い。その形から分かるように蓮華を模っている。これは釈迦と深い繋がりがあり、葬儀など仏を供養する場で撒かれることがある。この色紙を「華葩(けは)」ともいう。

また入仏開眼や寺院の落慶法要では大量の散華が撒かれる。散華をコレクションする人々も存在する。

戦死

「散華」は、「華と散る」と解すことで、死亡、特に戦死の婉曲表現または美化表現[3][4]としても使用されている。なお戦死の美化表現には「玉砕」もあるが、玉砕は個人の戦死ではなく部隊の全滅を意味し、大本営発表などで公式に使用された。

「散華」の表現を、若死や戦死の意味で書籍名に使用した例には以下がある。

  • 散華」(高橋和巳、1963年、文芸[5]。1967年、河出書房。1980年、新潮文庫。) - 回天特攻隊員で戦後会社員となった主人公と、戦時中言論において特攻を扇動した老思想家との邂逅を描いた短編小説。
  • 散華」(太宰治、1944年、『佳日』所収)- 若くして病死した友人、戦死した友人について記載した短編[6]
  • 「散華の世代から」(吉田満、1981年、講談社)
  • 「青春散華」(濱野潤子、2000年、日本図書刊行会)
  • 「土方歳三散華」(萩尾農、2001年、アース出版局) - 新撰組土方歳三の戦死を描いた小説。

また「散華」との表現ではないが、日本軍歌同期の桜」は、戦死を花が散る様子に喩え、太平洋戦争当時に広く歌われた。

脚注

関連項目

外部リンク


散華(さんげ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 16:31 UTC 版)

結城友奈は勇者である」の記事における「散華(さんげ)」の解説

満開経て発動される、勇者システム隠され機能強大な神の力である満開使用する対価として、身体の機能一部神樹捧げる

※この「散華(さんげ)」の解説は、「結城友奈は勇者である」の解説の一部です。
「散華(さんげ)」を含む「結城友奈は勇者である」の記事については、「結城友奈は勇者である」の概要を参照ください。

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