ティーパーティー‐うんどう【ティーパーティー運動】
ティーパーティー運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 13:49 UTC 版)
ティーパーティー運動(ティーパーティーうんどう、英: Tea Party movement)は、2009年からアメリカ合衆国で始まった保守派のポピュリスト運動である[# 1][出典無効]。バラク・オバマ政権の自動車産業や金融機関への救済[2]の反対、さらには景気刺激策[3]や医療保険制度改革(オバマケア)[4]における「大きな政府」路線に対する抗議を中心とする。茶会運動ともいう。
注釈
- ^ a b ( Gadsden flag )
ガズデン旗とは少し違う図案だが、ほぼ同種のものが現在のアメリカ海軍で海軍旗として使われているほか、この黄色い旗はアメリカ海兵隊の旗としても知られ、その反骨的なモットーはアメリカ人の右派には特に好まれる。ティーパーティーではこの他にも、アメリカ第二革命旗が、シンボルとして集会で使われたことがある - ^ これら批判されるものの中には不良資産救済プログラム(TARP)も含まれるが、実はこれはオバマ大統領ではなく、共和党のブッシュ前大統領が始めた政策だった。 (Troubled Asset Relief Program )
- ^ a b 「American Recovery and Reinvestment Act of 2009」のこと
- ^ 「Patient Protection and Affordable Care Act 」と 「Health Care and Education Reconciliation Act of 2010」のこと。
- ^ パーティーはそのまま党派や集会の意味
- ^ 「a return to core American values」のこと。この言葉はティーパーティー運動を本質的に言い表している。独立政治勢力は、前述のように内実としては「保守派」であり、「右派」でもあるので、支持政党としては、共和党かリバタリアン党ということになるが、アメリカの二大政党制の中では第三党は余り意味がないため、ほぼ共和党の勢力のように外面的には見える (関連話)
- ^ このイベントを主催したのは「自由を求めるアメリカ青年」( Young Americans For Liberty )という団体のトレバー・リーチ(当時学生)。極寒のサスケハナ川で行ったため、若干の羽根を頭につけてはいるが、インディアンのような格好ではなく防寒具に身を包んでいる。ボストン茶会事件を真似しているようにはあまり見えないが、一応、川にソーダを流して増税に抗議した
- ^ オバマ大統領の就任式の前日にあたる1月19日に掲示板に呼びかけがあり、「お茶会への招待」と称するティーバッグ入りの手紙が2月1日に一斉に投函された。内容はサブプライムローンでの住宅差し押さえにあっている一方で、緊急援助をうけた銀行優遇に抗議するもの
- ^ 「オバマ大統領は米国生まれではない」や「クリントン家は殺人犯」など過激なトークで有名な超保守派の右翼の論客。しばしばデマゴーグ的な問題発言をするが、保守派のリスナーには人気が高い
- ^ 「Pork(援助金)」と「stimulus(刺激)」を合わせたもの
- ^ Porkulus または Porkulus Maximus(古代ローマ人のようにオバマを模したもの) は反オバマのイメージはとして利用されている
- ^ a b ばらまき型ポピュリスト政治(利益誘導)のことをポークバレル政治という。ポークバレル(豚肉樽)とは、南北戦争時にアメリカ南部の農場では美味しいところをとった肉を樽に入れた塩漬け豚肉にして、言うことを聞く奴隷に配っていたもので、転じて新しく法律を制定する時に、多くの議員たちの地元に何らかの権益を与えるような、法案の目的とは直接関係ない条件を含ませておいて、議員の賛同を得るといった政治手法のことをさすようになった。( Pork barrel )
- ^ シアトル在住のブロガー。(Keli Carender)
- ^ テレビのデジタル化移行への低所得者向けの助成金などが、税金の無駄遣いということで、政府の手厚い保障はすなわち社会主義という論法。貧者救済を道徳的な善とする日本人にはやや理解しがたいが、リバタリアニズム的なイデオロギーで、とにかく政府は介入しなければしないほうがいいという考え。なお社会主義者というレッテルはリンボーら右翼論客が広めたもの
- ^ a b c d e 1984年創立の有力な保守派のNPO組織。実質的に共和党系のロビイスト集団で、現在はティーパーティー各団体の間を取り持っている。( FreedomWorks )
- ^ 本人は否定しているが、ティーパーティー運動の創始者ともいわれている。「シカゴ・ティーパーティー」発言については、やはりそれ以前にこのフレーズを発していたロン・ポールのことが念頭にあったようである。彼自身は共和党とも関係ないが、その後、フリーダムワークスが「サンテリの熱弁」というタイトルでFacebookなどに映像を載せて広めた。また彼は「7月」とおそらく独立記念日あたりにシカゴ・ティーパーティーを行おうと言ったが、実際にはそれは行われておらず、Tax Dayの抗議活動に招聘されたときも、サンテリ本人はCNBCのテレビ出演があることを理由に欠席した。命名者ではあるが、ティーパーティー運動自体にはほとんど関与していない。( Rick Santelli )
- ^ 実際には、オバマ政権は誕生100日間で2,883億ドル分の減税を行った。ただしこのアメリカ経済回復・再投資法の解釈は、共和党と民主党で異なり、共和党や保守派はこれを医療負担増などの間接的な増税、または将来の世代に負債を回すものだと言い、民主党はこれは減税であるとして、話がかみ合っていない。イラクとアフガニスタンでの戦争によって国家債務は増大してはいるが、まだ直接的な増税を行ったという事実はない。最近では増税を行った大統領はブッシュ(シニア)大統領だけである。またクリントン政権時代に縮小した政府を、再び大きな政府にしたのは二つの戦争を起こしたブッシュ(ジュニア)大統領で、皮肉にも両方とも共和党出身の大統領だった。民主党は、前ブッシュ政権が始めた富裕層向けの減税処置を延長しないと発表し、これには共和党も一時は同意していたが、中間選挙の民主党大敗を受けて両党は態度を変える。結局、オバマ大統領はティーパーティーの要求に配慮した形でブッシュ減税の継続を受け入れたが、この時点で増税は行われなかった
- ^ 「Tax revolt」のこと
- ^ サラ・ペイリンなどはfacebook上を中間選挙の候補達の支持・不支持の表明の場としており、SNSネットワークを活用しようと積極的である
- ^ 「オバマの政策は白人奴隷制度だ」と書いた過激なプラカード。背後には星条旗とガズデン旗もはためいている
- ^ 「オバマは人種差別主義者」という発言をしたことで有名なFOXニュースおかかえの人気番組司会者。彼はちょうどこの頃にFOXに移籍したことから、いち早くこの運動に着目し、熱心に支援している保守のカリスマある。前述のレイシスト発言により広告主のボイコットが起きた他、ティーパーティーの盛り上がりをCNNやMSNBCが報道していないと新聞広告を出して物議を醸す、など騒動が絶えないが、注目が集まることを楽しんでいるふうでもある。 ( Glenn Beck )
- ^ a b 9つの信条と12の美徳という、やや宗教のような一見無害に思える戒律を掲げる、番組企画の自称・”非政治”運動。宗教や建国の父をことさら口にするが、実質的には反オバマの右派圧力団体。後に支持者が集まって政治グループともなった。( 9-12 Project )
- ^ 「オバマはナチだ」などの問題発言で有名な右翼のコメンテーター。またイスラム教を誹謗して「アラーは猿の神だ」と言ったこともある。第一回のエクスプレスの議長であったが、全米黒人地位向上協会に批判されたのをブログで反論してさらに差別発言を重ねて、全米ティーパーティー同盟より除名された。しかし今でも何食わぬ顔で別団体を立ち上げて、スポークスマン的な立場をとっている。
( Mark Williams ) - ^ a b c d (Tea Party Express)
第一回(2009年4月28日〜31日、9月1日〜11日。33都市)
第二回(10月25日〜11月10日。38都市)
第三回(2010年3月25日〜4月15日。43都市。ペイリン参加)
第四回(2010年10月18日〜11月1日の選挙前日まで。全米横断32都市。ペイリン参加) - ^ 「Taxpayer March on Washington」
- ^ これが9-12プロジェクトの企画であったのが理由で、この日の集会は通常のティーパーティー集会よりも、右翼的なプラカードが多かった。「We ♥ Love Glenn Beck」なども他の集会では見られない
- ^ a b ( Tea Party Patriots )
“Find Your Local Tea Party”. Tea Party Patriots (2010年4月15日). 2010年7月27日閲覧。 - ^ ( Martha Coakley )
- ^ 結局は医療保険改革は議会を通過し、2010年3月23日に大統領の署名で発行した
- ^ a b ( Tea Party Nation )
- ^ ( Restoring Honor rally )
- ^ 『キング牧師演説から47周年 保守派集会に批判の声
ワシントン(CNN) 米公民権運動の指導者キング牧師が、首都ワシントンのリンカーン記念堂前で「私には夢がある」と人種差別撤廃を訴えた演説をしてから、28日で47周年。同記念堂ではこの日、保守派の草の根運動「ティーパーティー」が「名誉回復」を掲げた集会を開いた。これに対し、黒人指導者らが近くで開催した集会では「キング牧師への侮辱だ」との批判が続出した。保守派の集会は、ニュースやテレビ番組の司会で知られる論客、グレン・ベック氏が呼び掛けた。』 - ^ 直接的には保守的なトーンを和らげるために「憲法の文言の厳格な解釈」という表現で主張されるが、その真意は連邦議会の大企業救済にみられた越権行為だけでなく、人工妊娠中絶の非合法化や、同性婚の禁止、あるいは銃規制の反対なども意味するものである
- ^ (One Nation Working Together March for Jobs, Peace and Justice)
- ^ CNNのニュースショースタイルの風刺コメディ番組「ザ・デイリー・ショー」の人気ホストとリポーター。リベラル派として知られる
- ^ グレン・ベッグの「納税者の行進」と「名誉回復」集会をパロディして徹底的にこきおろしたもの。ティーパーティーへの言及はあまりなく、お笑い部分以外の真面目な部分では、基本的には選挙に行こうという主張で、リベラル派の票の掘り起こしを意図したものと思われる。ウィキメディア・コモンズにその模様があるので下記。
(Rally to Restore Sanity and/or Fear) - ^ ブッシュ(ジュニア)大統領が2001年と2003年に成立させた大型減税のこと。所得税減税と相続税率免除を中心とする「Economic Growth and Tax Relief Reconciliation Act of 2001」と「Jobs and Growth Tax Relief Reconciliation Act of 2003」の二つの別の法案であるが、総じて「ブッシュ減税」と通称される。主に富裕層(つまり高額納税者)に有利な法案であり、民主党とオバマ大統領は反対してきた。(Bush tax cuts)
- ^ 全米経済研究所は、リセッションは2007年12月から2009年6月までだったと2010年9月に発表した。ただこの頃は失業率は9.4%と依然として高く、景気回復を実感できなかったので中間選挙には間に合わなかった
- ^ 「Don't Retreat, Reload!」
- ^ 現行犯で取り押さえられた容疑者について、精神病歴はないものの、奇行から精神科の専門医の診察を受けて危害を及ぼさないことが証明されるまで登校しないよう大学に言い渡されていた事実が報道されていた。YouTubeへの投稿の奇妙な内容もリークされ、右派の過激派ではないかという憶測があったが、実際にはギフォーズ議員個人に執着したストーカーであったようである
- ^ ペイリンは単に「血の中傷」=「根拠のない非難」の意味で使ったようであるが、不用意なことにギフォーズ議員はまさにユダヤ系であり、痛い発言になった
- ^ 一方、同じ日にツーソンの犠牲者追悼式典で、オバマ大統領は「礼節と良識」をと訴える演説をおこなったが、これにはグレン・ベックのような保守派ですら「オバマ氏のこれまでの演説の中で最も優れたものだった」と賛辞を送った
- ^ プラカードには「ティーパーティーは”金持ち”の望む物を得るために操作されていた」とある。この”望む物”とは、アメリカで州職員(公務員)の労働組合に認められている団体交渉権の制限のこと
- ^ 2010年11月の中間選挙で勝利してジム・ドール前知事に代わり、2011年1月3日に誕生したばかりの共和党保守派の新知事。( Scott Walker )
- ^ 「Wisconsin Budget Repair Bill」
- ^ 「MoveOn.org」のこと
- ^ 「Organizing for America」
- ^ a b ハッカビーはFOXテレビのトーク番組「ハッカビー(Huckabee)」のホストでもあり、草の根保守派に高い人気を誇ったが、その後の2011年5月15日に、大統領選に不出馬の意向を表明した
- ^ a b c 前マサチューセッツ州知事のミット・ロムニーは、よく知られた共和党穏健派であり、ティーパーティーが敵視する”オバマの医療保険改革”の元となった制度を州知事時代に実現させた人物であるため、共和党大統領候補の本命と目されてはいるが、保守派ティーパーティーの顔となることは難しい。ロムニーにとってティーパーティーは”アキレス腱”になるとの評価も
- ^ a b ( Joe Miller )
- ^ ジョー・ミラーはペイリン支持派であり、ロムニーへの攻撃はペイリン出馬への下準備という憶測も報じられている
- ^ 「 2011 U.S. debt ceiling crisis 」を参照
- ^ オハイオ州選出の下院議員。ティーパーティーの支持を集めており、22人の下院反対派を率いた。( Jim Jordan )
- ^ この法案には、歳出削減のみが盛り込まれ、民主党が求めた増税が含まれていない一方で、将来の増税を否定するものではなかった。他方、歳出削減額も不十分で、共和党保守派が求めた財政均衡させる憲法修正は排除された。詳細を決める難しい問題は両党6人ずつから構成される超党派の委員会に託して先送りされた
- ^ (Amy Kremer)
- ^ 敢えて訳さず。(アメリカの学生スラングであるTeabaggingの意味)"A sexual act involving part of the male genitalia and a second person's face or mouth"
- ^ CNNのアンカーであるアンダーソン・クーパーがティー・バギングでジョークを言ったのを批判するFOXニュースの記事。
“Cable Anchors, Guests Use Tea Parties as Platform for Frat House Humor”. FOX News (2010年4月7日). 2010年9月10日閲覧。 - ^ アメリカでは由緒ある政治雑誌で、奴隷制度反対や反戦、ガンジーの非暴力を称賛したり、キング牧師の運動を広めたりした。アメリカの"良心"を自認し、リベラル色が濃い。
(The Nation) - ^ ( Katrina vanden Heuvel )
- ^ よって反対派の集会参加者などは、わざと「ティーバッガー」と書いた中傷するプラカードを持っていることがあり、言葉の使い方だけで立場がはっきりとわかる
- ^ 後述のラスムセン世論調査では、白人は80%、黒人は6%だった。なお全米の人種別人口比率では黒人は約12%前後であるので、これらの結果で運動から黒人が排除されているかのような極端な解釈をすることはできないが、全米平均と参加者では黒人比率は20%ほど少ない。中間選挙でも唯一黒人層だがけが民主党への投票を増やした
- ^ 自身では中産階級だと答える人が多いが、所得分布をみるとアメリカでは高所得者層にあたる人々で、富裕層とは言えない程度ではあるがしっかりした所得を持っている納税者である。この納税負担がやや重く、現在の生活には困ってはいないが、将来を心配する階層であるというところが、ティーパーティーへの参加者動機であろう
- ^ 「Illegal immigration to the United States」を参照
- ^ 直訳すれば「市民的結合」となるが、法的同性結婚(非宗教婚)のこと。パートナーである同性配偶者に、異性結婚と同等の社会的地位を与えるもので、法のもとの平等の原則が背景。アメリカでは結婚の価値を揺るがすものとして2004年の大統領選挙などでも争点となったが、連邦地裁で禁止する法律は違憲との判決がでたことから、認める州が6州ある。
- ^ 「Family values」を参照
- ^ このジョーカーが最初に登場したのは、2008年の大統領民主党予備選の際のジョセフ・バイデン候補(後にオバマ政権で副大統領)の集会でのこと。後にオバマ大統領が誕生すると、民主党集会で登場したということをある種の人種差別批判への免罪符に、反オバマの最も過激なイメージとして浸透した。( Barack Obama "Joker" poster )
- ^ オバマ大統領のフルネームは、バラク・フセイン・オバマ・ジュニアで、父親はムスリムであったが、本人はプロテスタント系キリスト教徒である。フセインという名前はイスラム教シーア派の第3代イマームであるフサインから取ったもので、イスラーム世界では一般的な名前であるが、米国ではイラクのサッダーム・フセイン元大統領を連想させる名で、右派の一部はそれを利用してオバマを「フセイン候補」などと呼ぶなどした。2008年の大統領選挙においてマケイン候補の討論会で「オバマはムスリムだ」という一般参加者がマイクを握るなど、10人に1人は、誤解していたことが知られている。これは共和党右派が「バラク・オバマはインドネシアでマドラサ(イスラム神学校)に在籍してた」「オバマはインドネシアではイスラム教徒だった」などのデマを意図的に広めていたという背景がある。ちなみにそのとき マケイン候補(上院議員)は、一般参加者からマイクを奪ってその主張を否定して、オバマを擁護した。マケインの中道的姿勢は一部では賞賛されたが、ティーパーティー運動に加わるような右派の支持は失った
- ^ a b アメリカでは、メディアでの取り扱われ方も、局の政治的な立場によって大きく異なる。一般論としては、MSNBCがリベラル側でオバマ支持、FOXニュースが保守側でティーパーティー擁護という構図。これは前ブッシュ政権、あるいはさらにその前のクリントン政権からの傾向であり、双方が偏向報道と暗に非難し合って、主義主張と視聴率争の両方で、しのぎを削っている
- ^ 元外交問題評議会シニア・フェロー。現バードカレッジ教授。アメリカ外交の評論家。
(Walter Russell Mead) - ^ イギリス側からみれば事件は単純に経済テロルである
- ^ 資金力豊かなリバタリアン、地方の(キリスト教)原理主義者、野心家の評論家、守旧的なレイシスト、道徳主義的な財政保守の主婦まで
- ^ ”ディック”(リチャードの愛称)・アーミーの名でも知られる敏腕ロビイスト。(Dick Armey)
- ^ コラムでは言及されていないが、アメリカで著名な保守派の富豪、コーク兄弟(David H. Koch と Charles G. Koch)やFOXニュースを傘下にもつニューズ・コーポレーションのオーナーであるルパード・マードックのこと。なお億万長者の援助を受けているのは民主党を支持するリベラル系の団体も同じで、共和党だけが富豪の支援を受けているわけではないので注意。ジョージ・ソロス、アーサー・ブランク(英語版)、ウォーレン・バフェット、バリー・ディラーなど民主党支持の富豪だけでなく、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・クルーニーらハリウッド著名人の間では民主党支持の方が圧倒的に多い
- ^ Talking Points Memoの略。アメリカで著名な政治ブログサイト
- ^ デイヴィッド・ブルックスは保守派のコラムニストだが、ティーパーティー運動の支持者ではなく、悲観的にとらえていた。( David Brooks )
- ^ a b 「The Nationwide Tea Party Coalition」のこと
- ^ 「Americans for Prosperity」
- ^ 「Americans Majority」
- ^ 「Campaign for Liberty」
- ^ (American Indian Tea Party Nation)「United Native America」の創設者で、オクラホマ州のチェロキー・ネイションのマイク・グラハムによって始まった。アメリカ先住民および多くのアメリカ人の利権や、小さな政府などを主張し、オバマ政権の大きな政府による、医療保険改革などに反対し、オバマ政権のアメリカ先住民の政策に失望しオバマ批判を展開している。カリフォルニア州のルイセーニョ族の実業家アーサー・C・サルガドも同じ、部族の主権や小さな政府の主張やオバマ批判から、同じアメリカインディアンのティーパーティー運動を始めている。何れも小規模なコミュニティが基礎を形成した草の根の組織として始めているのに過ぎない。
- ^ 下記にアーカンソー州の共和党上院予備選を例に挙げているが、下院や知事選も含めて、予備選レベルではかなりの泡沫候補が地元ティーパーティー勢力に擁立されていた。よって「独自の候補者を打ち立てることはない」とは言い切れず、知恵蔵2010の記述は一部間違い。
大迫秀樹 (2010年). “ティーパーティー(知恵蔵2010の解説)”. 朝日新聞社. 2010年11月21日閲覧。 - ^ ウィスコンシン州はウォーカー知事が、労組の団体交渉権剥奪と歳出削減の問題で、州内で激しく対立しており、リコール騒動にもなっている。ティーパーティーの支持者は悪天候のなかモニタースクリーンを中心に集まっていたが、集会の周りには(反対派である)労働組合の関係者も大挙して来ていて、ティーパーティーを取り巻いていた。反対派のプラカードには「恥(SHAME)」や「FOXはウソ」、あるいは「ティナ愛してる!」などサラ・ペイリンを茶化したものが多かった。(関連話2011 Wisconsin protests)
- ^ 2010年の段階で、ティーパーティー参加者のなかでも47%はサラ・ペイリンは将来の大統領として有望ではないと答えており、これが全米調査になると63%に跳ね上がる。2011年4月の世論調査でも、好意的な見方をしている人の割合が25%だったのに対し、好意的でない見方をしている人の割合は53%、非常に好意的に見ている人の割合はわずか9%で、非常に否定的に見ている人の割合は41%で、過去最高だった
- ^ TLC制作の番組「サラ・ペイリンのアラスカ(Sarah Palin's Alaska)」。日本未公開
- ^ ただしカール・ローヴはエスタブリッシュ側の人物で、発言は政治的意図があると思われるので、それを差し引いて考える必要はある
- ^ もともとはCNN系だったがFOXに移った「Glenn Beck」という自分の名前を冠した番組
- ^ 彼が 雑誌タイムの表紙を飾った際には、テレビドラマのタイトルをもじって「マッドマン」というタイトルが付けれ、舌を出した挑発的な顔写真が載った
- ^ ティーパーティー参加者の59%がベックの意見を好意的にとらえて支持率が高い。しかし全米調査になると、グレン・ベックという名前は聞いたことがないという47%が最大で、保守派以外には知名度も影響力もあまりないことがわかる。
またベックは自分の番組内で金を買う投資を視聴者に勧めて、スポンサー企業に利益誘導したことでも批判を浴びているが、彼の呼びかけに応じて金を買ったと答えたのは5%に過ぎなかった - ^ ベックの問題発言によりスポンサーから圧力がかかってFOXが終了を決めた。テレビ番組は終了したが、依然として番組はラジオに移って現在も放送中。( Glenn Beck Program )
- ^ ブッシュ前大統領やオバマ大統領など、最近は州知事や上院議員を1期途中で立候補する場合が目立つため
- ^ リアリティ番組「アプレンティス」など
- ^ a b 「オバマ大統領外国人」陰謀説
( Barack Obama citizenship conspiracy theories ) - ^ 共和党保守派のミネソタ州選出下院議員(出身はアイオワ州ウォータールー)。5児の母で、23人の養子を育てたことをアピールする、元弁護士。彼女は下院議員選挙でそのペイリンの支持を受けて当選し、今も「友人」という。2011年6月27日に正式に出馬した。(Michele Bachmann)
- ^ 同姓同名の人物の出身地、ウィンターセットとウォータールーを取り違えた単純なミスであるが、バックマンの言った通りなら「彼=ゲイシー」を意味するため、殺人鬼と同じ精神を共有するということになると、揚げ足を取られた。それでアンカーマンに「あなたは
奇人 () ですか?」と聞き返されるはめになった - ^ 模擬投票は藁(ストロー)を投じるというが、バックマンがこの時は勝利したものの、翌年の正式な党員集会ではバックマンは5%の得票しかできずに敗退し、ロムニーとサントラム候補がわずか8票差の接戦で勝利を分け合った
- ^ 「9–9–9 Plan」を参照
- ^ この本は2010年9月以前の状況を記しており、その後の運動の経緯で中間選挙を経て右傾化が顕著になったため、労働組合などをさす、ポピュリスト左派をティーパーティー運動の一翼と見なす識者は、現在はほとんどいないようである
- ^ (Brandon Steinhauser)
- ^ ジョージ・ワシントンの旧邸宅で行われた保守派の会合で発せられた宣言のこと。翌18日に開かれたCPACでも同様の憲法保守のイデオロギーが論じられている。( Mount Vernon Statement )
- ^ 「Contract from America」のこと。「アメリカからの契約」と訳されることも。クリントン政権時代の中間選挙でギングリッチ下院共和党院内総務(当時)が指導した共和党が「アメリカとの契約(Contract with America)」という文書を掲げて大勝した事例をもじったもの
- ^ 十箇条は以下 ①憲法の遵守 ②排出権取引の拒否 ③連邦財政の均衡 ④根本的な税制改革 ⑤小さな政府 ⑥歯止めのない歳出の終了 ⑦医療保険改革法撤回 ⑧無制限のエネルギー政策 ⑨バラマキ財政の停止 ⑩減税(増税の停止)
The Contract from America: Text Version - ^ a b (Christine O'Donnell)
- ^ 憲法の文言は、一字一句、実際の憲法制定者たちが理解していたように解釈しなければならないと考える学説。(Originalism)
- ^ しばしばこれらの人々はアメリカ独立宣言とアメリカ合衆国憲法とを混同して引用した。またオドネルは憲法修正第1条が政教分離を定めた内容であることを知らなかった。憲法修正条項に批判的なのは原意主義者には見られることだが、基本的知識を欠くのではないかとの評判が定着するもとになった
- ^ ベックは「Beck University」という保守主義を教える番組を持っているほか、コーク兄弟主催の保守派セミナーなどでも講演した
- ^ FRBの元副議長。現在はプリンストン大学の教授として、クルーグマンの同僚。(Alan Blinder)
- ^ 大統領の当初からの方針は、①金融安定化のための新たな規律、②教育に対する投資、③再生可能なエネルギーと技術のための投資、④家族と企業の負担を削減するヘルスケア投資、⑤将来の世代のための負債の削減と連邦予算の節約、の5点だった。(2009年4月14日のジョージタウン大学でのオバマ大統領の経済演説より)
- ^ アクセルロッド大統領上級顧問の他は、ラーム・エマニュエル大統領首席補佐官、バレリー・ジャレット大統領上級顧問(Valerie Jarrett)、ロバート・ギブズ大統領報道官の4人。ジャレット以外は2011年1月までに退任した
- ^ クリントン政権時代の元首席補佐官。(John Podesta)
- ^ 前述のオバマケアのこと
- ^ 民主党のリベラル派の古株下院議員で、同性愛者の人権の擁護者としても知られ、発言がウィットに富んでいるのでメディアに好かれている。(Barney Frank)
- ^ 「birther movement」のこと。アメリカ大統領になる資格にはアメリカで生まれたことという条件があるため。出生地を問い正そうという派閥を「バーサー派」と言う。反オバマ運動の一つで、ティーパーティーとは重複する部分もある
- ^ 事件の詳細は「ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害」を参照
- ^ ネオコンの外交専門家で、2008年の選挙では共和党候補のジョン・マケインとサラ・ペイリンの外交政策顧問を務めた。
(Randy Scheunemann) - ^ ( Mama grizzly )
- ^ 産経は、ティーパーティーが推す候補者は、予備選で、上院で8候補、下院では5候補、州知事選では3候補が指名を獲得したとした。言及されているティーパーティー推薦候補の内訳は不明で他紙とは数が異なる。同じくこの紙面にサラ・ペイリン支援の勝敗も、ワシントン・ポストのより新しい調査の数と違うため、参考に留める。
佐々木類 (2010年9月19日). “米中間選挙予備選 ティーパーティーの影響力は?”. 産経ニュース. 2010年10月2日閲覧。 - ^ ペイリンの支持したティーパーティー候補だけの勝率は.447で、エスタブリッシュ候補を加えた方が高いが、これは支持に回ったエスタブリッシュ候補のいくつかは勝ち馬に乗ったものであるため。ちなみにこのワシントン・ポストのサイトは凝っていて、ペイリンが推した”ママグリズリー”候補のマークをクリックするとグリズリーの叫びが聞こえるようになっていた
- ^ ( Bob Bennett)
- ^ ( Mike Lee)
- ^ ( John Boozman)
- ^ ( Blanche Lincoln)
- ^ ( Trey Grayson)
- ^ ( Rand Paul)
- ^ 「アクア・ブッダ(Aqua Buddha)」のこと。ランド・ポールはジョークだったとしている
- ^ ( Sharron Angle)
- ^ ( Mark Levin)
- ^ ( J. D. Hayworth )
- ^ ( Charlie Crist )
- ^ ( Michael Castle )
- ^ 彼女によるとパートナーがいる場合はこれも浮気にあたり、出生率も下げるとのこと
- ^ オドネルのFOXニュースでの発言で、彼女によるとタイム誌は過去にヒトラーやスターリンが表紙になってきたので、同じく表紙になったオバマも悪人であるという主張だった。この意味不明の発言はその場にいたFOXの保守派コメンテーターにも一笑に付された
- ^ ( Ovide Lamontagne )
- ^ ( Kelly Ayotte )
- ^ ( Adam Kinzinger )
- ^ ( Kristi Noem )
- ^ 「Feminists for Life」のこと
- ^ サウスダコタはもともと全米唯一の中絶違法州
- ^ ( Tim Scott )
- ^ ( Anna C. Little )
- ^ ( Frank Pallone )
- ^ ネバダ州のギボンズ知事の予選敗退は、ティーパーティーとはあまり関係なく、本人のセクハラ騒動や汚職、失政によるもの。広範囲に支持を失っていて再選を断念した
- ^ アメリカの各州知事の任期や多選制限は州によって異なる。4年2期までが一番多いが、期限なし無制限の州もある。
( Gubernatorial term limits ) - ^ アメリカでは州知事が下院選挙区の区割りを決めることになるので、この影響は2012年の大統領選挙やその次の中間選挙にも及ぶ
- ^ ( Susana Martinez )
- ^ ( Diane Denish )
- ^ ( Paul LePage )
- ^ ( Eliot Cutler )
- ^ ( J. Gresham Barrett )
- ^ ルイジアナ州の共和党現職のボビー・ジンダル州知事がインド系では初であった
- ^ ( Mary Fallin )
- ^ ( Carl Paladino )
- ^ ( Rick Lazio )
- ^ パラディーノ候補はマフィアと揶揄されていたので、カポネが反対派をバットで撲殺したシーンを模したものと思われる
- ^ 民主党鳩山政権の中国重視の政策や沖縄の普天間基地に関するアメリカとの関係悪化の政策に抗議するというもので、デモの内容はティーパーティーとは全く関係なかったが、保守系ポピュリズム運動という形を真似た格好になる
出典
- ^ Liz Halloran (2010年2月5日). “What's Behind The New Populism?”. NPR. 2011年5月28日閲覧。
- ^ a b c d e ウォルター・ラッセル・ミード (2011年5月1日). “米ポピュリズムの歴史と今日的意味合い”. フォーリン・アフェアーズ リポート. 2011年5月28日閲覧。
Walter Russell Mead (2011年2月21日). “The Tea Party and U.S. Foreign Policy”. The New York Times. 2011年5月28日閲覧。 - ^ “Paul supporters hold Tea Party re-enactment in Boston”. Boston Herald (2007年12月17日). 2010年9月18日閲覧。
- ^ Levenson, Michael (2007年12月16日). “Ron Paul's tea party for dollars”. Boston Globe. 2010年9月18日閲覧。
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- ^ 藤倉善郎 (2010年5月18日). “霞ヶ関・2800人“保守系デモ”と幸福の科学の関係”. カルト新聞. 2012年5月3日閲覧。“DUTCH TEA PARTY report; JAPAN and ENGLAND host events, too! ITALY UPDATE bonus.”. Post (2010年6月4日). 2012年5月3日閲覧。
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