最小国家主義とは? わかりやすく解説

最小国家主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 02:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

最小国家主義(さいしょうこっかしゅぎ、: Minarchism, ミナキズム)とは、自由な社会における政府の規模・役割・影響力を、全ての個人の自由を侵すこと無しにその自由を守るのに充分な程度に、小さくすべきであるとする考え方である。

「最小限」「最低限」を意味する接頭辞「minimal」(min-)と、支配や権力を意味する「ἀρχή」(archê)と[1]、思想や主義を表す「-ισμός」(-ism)から構成される。最小政府主義とも言う。これを信奉するものをミナキストと呼ぶ。

概要

多くの最小国家主義者は、自身を伝統的自由論者の一派であると考えており、最小国家主義が古典的自由主義哲学の流れを汲んでいる、としている。

この語は、個人の自由を保護する国家は可能であるとするリバタリアンと、どんな国家も生来的に個人の自由の侵害であると信じているアナキストを区別するのによく使われる。最小国家主義者は、少なくとも他国の軍隊の侵略から自由を保護するために、政府が必要であるとしている。この語は、1970年頃にアナキストの Samuel Edward Konkin III によって批判的に用いられた。

最小国家主義者は、個人の自由の最大化こそが、何を政府の領域とすべきか、またはすべきでないかを決定するにあたっての原則であるとしているが、どのようにこれを果たすかについては彼らの中でも意見の相違がある。

出典

  1. ^ Liddell, Henry George; Scott, Robert. A Greek-English Lexicon. ISBN 0199102058. http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3D%2315894 

関連項目





最小国家主義と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「最小国家主義」の関連用語

最小国家主義のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



最小国家主義のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの最小国家主義 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS