降水に関する用語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 降水に関する用語の意味・解説 

降水に関する用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:47 UTC 版)

予報用語」の記事における「降水に関する用語」の解説

に関する語用区分説明 用例 雨が降る(やむ)。(が)に変わる。雨の日天気霧雨 微小な雨滴直径0.5mm未満)による弱い雨雷雨 をともなう用例 雷雨がある。 備考 予報文では「)でを伴う」という表現用いることもある。 長雨 数日上続天気備考 気象情報見出しなどに用いる。 風雨 ともなった風。 備考風雨」は用いない天気予報文では「風雨が強い」とはせずに、風とについて個別強さを示す。例えば、「~の風が強く」。 地雨 雨量強度一様地域的に降り方に偏り少なで、層雲系の雲から降ることが多い。 備考 一般的な用語でないので予報解説には用いない夕立 備考 夏期のみに用いる。 ひょう 積乱雲から降る直径mm上の氷塊雨もよう曇りまたは曇り備考雨もよう」、「雪もよう」または「~もようの天気」などは意味がいろいろにとれるため用いない雨をみる雨が降る雨がある雨が降る備考雷雨」は「降る」と言わずに「ある」という。 雨のやみまがあるのやむとき(こと)がある。 雨があがるがやむ。 雨が残る主体通ったあと)しばらくの間雨が降ること。 雨が小降りになる 降り方が弱まること。 備考弱い雨」より弱くなる場合用いる。 雨が本降りになる弱い雨断続的なから)降り方が強まるか、または連続的になること。 雨域 区域用例 雨域が移る。 雨天天気線状降水帯 次々と発生する発達した雨雲積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間わたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される線状伸びる長さ50~300km程度、幅2050km程度の強い降水をともなう雨域用例 ○○地域では、線状降水帯形成され集中豪雨となった備考 線状降水帯多く暖候期発生し大きな災害要因となる集中豪雨引き起こすことがある雨の強さに関する語用区分説明暴風雨 暴風を伴うもの。 備考暴風」と「暴風雨」が混同される可能性がある(特に音声伝達場合)ため、天気予報文としては用いず、風とについて個別強さを示す。例えば、「××の風が非常に強く強く降る」。また、解説用語として音声で「暴風雨」を用い場合は「暴風」と混同されないように、雨の強さ具体的に示すなどして用いる。 豪雨 著し災害発生した顕著な大雨現象用例○○豪雨匹敵する大雨」等著し災害発生し命名され大雨災害の名称か、もしくは地域的に定着している災害通称(例:東海豪雨)の名称を引用する形で用いる。一般に発表する予報警報気象情報等では、「豪雨単独では用いない備考 a)著し災害とは、激甚災害命名され大雨災害。b)既に命名され現象もしくはそれに匹敵する過去事象対す使用限定する。c)命名目安は「浸水家屋10000棟」等。 集中豪雨 同じような場所で数時間にわたり強く降り100mmから数百mm雨量もたらす備考 積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達繰り返すことにより起き重大な土砂災害家屋浸水等の災害引き起こす局地的大雨 急に強く降り数十分の短時間に狭い範囲数十mm程度雨量もたらす。「局地的な大雨」とも言う。 備考 単独積乱雲発達することによって起き大雨洪水注意報警報発表される気象状態でなくても、急な強い雨のため河川水路等が短時間増水する等、急激な状況変化により重大な事故引き起こすことがあるゲリラ豪雨局地的大雨集中豪雨など。 雨の強さ 備考 予報用語でいう「雨の強さ」は、解説に従って決めており、地上気象観測指針でいう「降雨強度」とは必ずしも対応しない弱い雨 1時間雨量が3mm未満強さ備考弱い雨」は「小雨」を含む。 やや強い雨 1時間に10mm以上20mm未満強い雨 1時間に20mm以上30mm未満用例 ○○地方では5時から6時までの1時間に20mmの強い雨降ってます。 激しい雨 1時間に30mm以上50mm未満用例 ○○付近では1時間におよそ40mmの激しい雨となってます。 非常に激しい雨 1時間に50mm以上80mm未満猛烈な雨 1時間に80mm以上の大雨 災害発生するおそれのある備考 気象庁HP過去気象データ検索天気概況については、該当期間に30mm上の場合記述される小雨 数時間続いて雨量が1mm達しないくらいの小雨がぱらつく 小雨断続的に降る状態。 雨が強くなる強い雨」が降るようになること。 雨が激しくなる激しい雨」が降るようになること。 まとまった雨() 季節予報少雨)の状態が続いているときに、一時的にせよその状態が緩和される期待されるときに用いる。 備考 季節予報用いる。 少雨傾向 備考 a) 季節予報では対象期間対象地域かなりの部分降水量が「少ない」状態。b) 明らかに少ない状態の場合は「傾向」は付加しない。 に関する語用区分説明 用例 雪が降るが積もる。解ける。(が)に変わる。の日。天気。 みぞれ 混在して降る降水備考 「みぞれ」を予報することは難しいので、予報文では「」、「」と表現することが多い。天気分布予報地域時系列予報では、「」と「」を合わせたものを「または」と表現するみぞれ混じりの雪() → みぞれ。 あられ 雲から落下する白色不透明半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm未満のもの。 備考 a) 直径mm以上は「ひょう」とする。b)「雪あられ」と「氷あられ」とがある。予報文では、「雪あられ」は、「氷あられ」は含める。 凍雨 雨滴凍って落下する透明の氷の粒。 備考 透明な氷粒であるが、予報文では「雪」として扱う。 細氷ダイヤモンドダスト大気中の水蒸気昇華しゆっくりと降下する微細な氷の結晶氷霧 微細な氷の結晶大気中に浮遊して視程1km未満となっている状態。予報では「」とする。 備考こおりぎり」と読む。 ふぶき 「やや強い風程度上の風が伴って吹く状態。降雪がある場合と、降雪はないが積もった風に上げられる場合地ふぶき)とがある。 用例 ふぶく、ふぶきになる、ふぶきがおさまる。 備考 視程障害を伴う。(吹雪)とも書く。 地ふぶき 積もったが風のために空中吹き上げられ現象用例 地ふぶきのため見通しが悪い。 備考地吹雪)とも書く。(非常に)風が強く地ふぶきによる視程障害吹きだまりによる交通障害発生する可能性がある場合には、暴風雪警報風雪注意報発表する猛ふぶき 強い風上の風を伴うふぶき。 備考 著し視程障害を伴う。(猛吹雪)とも書く。 風雪 伴った風。 ホワイトアウト 視界が白一色になる現象であり,吹雪降雪時において、視程より近い距離に以外に識別できる地物が無い状況備考 ホワイトアウトにより方向感覚がなくなり自分位置がわからなくなる。 しぐれ 大陸からの寒気日本海東シナ海海面暖められ発生した対流雲次々に通るために晴れ曇り繰り返し断続的にの降る状態。「通り雨」として用いられる場合もある。 用例 北陸地方ではしぐれる備考 主に晩秋から初冬にかけて、北陸から山陰地方九州の西岸などで使われる関東地方では後者の意味用いられる山雪 山地比較多く降る里雪 山地加えて平野部でも多く降る備考山雪」、「里雪」は北陸中心に使われており、季節風による降り方を表す。 着氷(船体着氷) 水滴地物付いて凍結する現象海上低温風により波しぶき船体付着し凍結する現象を特に「船体着氷」という。 備考 航空機にも発現する場合がある。 着雪 湿った電線樹木などに付着する現象落雪 屋根等に積もった落下すること。 備考 大雪や、気温上昇し雪解けが進むようなとき、天気概況気象情報本文で、「屋根からの落雪にも注意してください」等の表現使用する融雪 積雪大雨気温の上昇により解ける現象備考 風が強いと解けやすくなる湿り雪 含水率大き大きな雪片となりやすく、着雪被害起こしやすい。 備考 予報用語としては、「湿った(重い)」などの平易な用語を用いる。ただし、北日本など「湿り雪」という用語が一般に浸透している所では用いることもある。 なだれ 山などの斜面積もったが、重力により崩れ落ちる現象表層なだれ全層なだれとがある。 強さに関する語用区分説明暴風雪 暴風を伴うもの。 用例 暴風雪となる。 備考暴風雪がおさまる」は、解釈上曖眛さを生じるので解説する場合と風を分けて述べることが望ましい。例えば、「非常に強い風はおさまるが、降り続く」。 豪雪 著し災害発生した顕著な大雪現象用例 昭和38年1月豪雪平成18年豪雪備考 豪雨準じた用い方をする。 大雪 大雪注意報基準上の季節予報および天候情報においては数日以上にわたる降雪により、社会的に大きな影響もたらすおそれのある備考 気象庁HP過去気象データ検索天気概況については、該当期間に北海道内気象官署青森秋田盛岡山形新潟金沢富山長野福井鳥取および松江の各官署においては概ね20cm以上、その他の官署では概ね10cm以上の降雪場合記述される強い雪 降雪量およそ3cm/h以上の弱い雪 降雪量がおよそ1cm/hに達しない小雪 数時間降り続いても、降水量として1mm達しない備考 北日本日本海側地方で「小雪」の表現適切でないときは、「雪」表現用いることもある。 小雪がちらつく 微量雪が降ること。 量的表現に関する用語用語区分説明雨量 用例雨量××日の雨量備考 雨量観測予報)した時間または時刻明確にする。 降水量 備考 場合一括して扱うときに用いる。 ××時間雨量 用例 ××時までの××時間雨量××時間降水量 用例 ××時までの××時間降水量日雨量 用例 ××日の日雨量××ミリ日界0時)。 雨日数 備考 a) 音声伝達では「降った日数」を用いる。b) 雨量基準値明確にして「××mm上の降った日数」のように用いる。c) 季節予報では、日降水量10mm以上の日数を「雨日数」としている。 雪日数 備考 a) 音声伝達では「降った日数」を用いる。b) 降雪量基準値明確にして「××cm上の降った日数」のように用いる。 降雪 用例 降雪がある。降雪の深さ備考 やや専門的な用語なので「雪が降る」などの説明付ける。 降雪の深さ 一定の間内積もった深さcm単位)。 備考 期間を明記する府県気象情報等ではアメダス積雪深計についても積雪差の正の値の合計を「降雪の深さ」として用いる。 降雪量 降雪の深さcm単位)。 ××時間降雪量 用例 ××時までの××時間降雪量積雪の深さ 積もった深さcm単位)。 積雪 地表面などに堆積しているやあられ。 備考積雪cm」とは、露場(観測を行う場所)の地面半ば以上をが覆う現象。「積雪なし」とは、露場地面全くないか、または半ば以上を覆っていない状態。 新積雪降雪の深さ最深積雪 用例 この冬(××年)の最深積雪××センチ積雪量 備考 音声伝達わかりにくいので使用しない。 → 「積雪の深さcm単位)」を用いる。 にわか雨に関する語用区分説明所によりにわか雨 備考 しゅう雨性の特定できる場合用いる。 所により一時雨 備考 しゅう雨以外のまたはしゅう雨性の特定できない場合用いる。 にわか雨 降水地域的に散発する一過性の備考にわか雨」のなかには一時的に降る」という意味が含まれているので、冬期日本海側において、対流雲次々と通り晴れしゅう雨()が繰り返すような現象に対しては「にわか雨()」は用いない時々にわか雨 → 時々または、時々小雨備考にわか雨」のなかには一時的に降る」という意味が含まれている。 にわか雪 降水がしゅうであって地域的に散発する一過性の備考にわか雪」のなかには一時的に降る」という意味が含まれている。 時々にわか雪 → 時々、または時々小雪しゅう雨 対流性の雲から降る備考 a) 音声伝達では「にわか雨」、「雨」用いる。b) 広域長時間にわたる「しゅう雨」は「雨」とする。 しゅう雪 対流性の雲から降る備考 a) 音声伝達では「にわか雪」、「雪」用いる。b) 広域長時間にわたる「しゅう雪」は「雪」とする。

※この「降水に関する用語」の解説は、「予報用語」の解説の一部です。
「降水に関する用語」を含む「予報用語」の記事については、「予報用語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「降水に関する用語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

降水に関する用語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



降水に関する用語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの予報用語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS