降水の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 16:08 UTC 版)
雨、霧雨、霙、雪、霧雪(むせつ。氷点下における霧雨)、雹、霰(雪あられ、氷あられ)、凍雨、着氷性の雨、細氷(ダイヤモンドダスト)が分類される。気象予報や気象観測など、用いる場面によっていくつかの分類方法がある。 降水現象の系統的分類 雲から落下する 雲から落下しない 降る時(着地直前)に液体 降る時(着地直前)に液体のものと固体のものが同時に存在する 降る時(着地直前)に固体 着地時に液体 着地時に固体 結晶が柔らかい 結晶が硬い 不透明または半透明、粒状の結晶 透明、針・柱状の結晶 雨粒の大きさが0.5mm以上 雨粒の大きさが0.5mm未満 雨粒の大きさが0.5mm以上 雨粒の大きさが0.5mm未満 雪粒の大きさが1mm以上 雪粒の大きさが1mm未満 氷粒の大きさが5mm以上 氷粒の大きさが5mm未満 半透明の結晶 不透明の結晶 詳細な分類 雨霧雨着氷性の雨着氷性の霧雨霙雪霧雪雹氷霰雪霰凍雨細氷簡略な分類 雨霙雪雹霰細氷降水現象ごとにその発生時間や降水量を見てみると、雨と雪が全体の大部分を占める。形成過程において、雹や霰などすべての固体降水は雪の形態を必ず経る(細氷は雪を経ないが、それ自体が微細な雪の結晶のもとであるとも言える)。特殊な降水としては過冷却の雨があり、これは大気中を落下している最中は液体で、やがて地面などの物体に衝突した瞬間凍結して固体になる。過冷却の雨が空中で凍ると球体の透明な氷粒となり、これは凍雨と呼ばれる。 また、降水の分類の仕方にはこれ以外にいろいろなものがある。強度や降水量による分類、継続時間などの降水の様子による分類などである。 短時間に大量の降水があり、降水量の変化が激しいものを「驟雨性」の降水と言い、これと反対に長時間あまり変化しないで降り続けるものを「地雨性」の降水と言う。驟雨性の場合、「にわか」を冠してにわか雨やにわか雪などと呼ぶこともある。また、風雪、暴風雨、雷雨など、降水現象や他の気象現象と組み合わせた分類(呼び方)も多数ある。
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