犬夜叉一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:23 UTC 版)
犬夜叉(いぬやしゃ) 声 - 山口勝平 / 関俊彦(サンデーCM劇場) 本作の主人公。半妖の少年。人間換算15歳。実年齢は200歳程。詳細は「犬夜叉 (架空の人物)」を参照 日暮かごめ(ひぐらし かごめ) 声 - ゆきのさつき / 岩男潤子(サンデーCM劇場) 本作のヒロイン。中学生の少女。15歳→19歳。詳細は「日暮かごめ」を参照 弥勒(みろく) 声 - 辻谷耕史 / 幼少:高橋理恵子(第28話) → 高城元気(第100話) → 斎藤千和(第189話) / 保村真(『半妖の夜叉姫』) 女たらしな不良法師。18歳→22歳。普段は法師らしく紳士的で敬語口調だが、時に素の性格が出て言葉遣いが変わり乱暴になる。普段の一人称は「私」、素は「俺」。 奈落に穿たれた祖父の代からの風穴の呪いを打ち破るため、長いこと一人で旅をしていた。強い法力を持ち、邪気に対しての抵抗力も備える。武器は錫杖。主に法力を用いて戦うが、体術にも優れており、肉弾戦でも人間や並の妖怪相手なら圧倒できる実力。運動能力も高く犬夜叉や雲母とも並行して走ることができる程に足が速く、かごめの自転車を簡単に乗りこなしている。 当初は、大きな屋敷などで妖怪や悪霊の退治を請け負うが家の者が外に出ている間に金目の物を根こそぎ盗んだり、脅迫紛いの事をして家財を頂いて売ったりするなどかなりの悪党ぶりを見せていた。しかし犬夜叉たちと出会って徐々に変化していく。元来、冷静で頭も良いため、突っ走りがちな犬夜叉を抑えたり、自分や仲間の命を第一に考えて逃げる事も選べる。時には仲間のために自己犠牲も辞さず、自分の怪我や不調を隠そうとする面もある。 風穴は祖父・弥萢が奈落との戦いで穿たれたもので、少しずつ穴は大きくなっていき、いつかその身を食らい尽くす。その呪いを打ち破るには奈落を滅する他ない。幼少の頃、父が自らの風穴に吸われ消滅する様を目の当たりにしている。 大の女好きなため、出会った美女の手を握っては「私の子を産んでくだされ」と口説く(本気で惚れた珊瑚だけにはプロポーズ時を除き言っていない)。しかし、アニメオリジナルエピソード「あれから七年目のなごり雪」でこゆきを口説いた際に、「もう産みました」と返された時には流石に仰天していた。また、女(主に珊瑚)の尻を撫でることが多い。しかし、この軽薄さは、半分は "自分の本心を他人に悟られるのを嫌がるゆえの仮面" とも言え、ある種の見栄っ張りである。 珊瑚とは恋仲となり最終回では祝言を挙げ、かごめが戻ってきた3年後には双子の姉妹に加えて男児も生まれ3人の子供の父親となり、楓の村で暮らしながら犬夜叉と共に妖怪退治を続けている。ただし護符1枚につき米1俵を報酬に貰うなど抜け目のなさはあまり変わっていない。 本作の続編アニメ『半妖の夜叉姫』では、とある妖怪との戦いで風穴を失った事による力不足を感じて、仏法に身を置く法師であるにも関わらず神力を得る為に山奥で千日行を積んでいる(13話時点で800日目)。技一覧 風穴(かざあな) 奈落の呪いによって敵をブラックホールのごとく吸い込む技。右手の平にある最大の武器であり、普段は数珠で封印されている。吸収の容量は無限に近いが、邪気や最猛勝の毒などを吸い込むと自分の体にも悪影響が及び寿命を縮める。また、風穴の縁にわずかでも傷がつくとそこから風穴が裂けて寿命が縮まる。射程距離は100メートルに及び、引き寄せる力は700キログラム以上。奈落を滅したことで呪いから解放され失われた。 法力(ほうりき) 破魔の札で妖怪を浄化する技(妖怪に操られている一般人にも有効)。魔力を打ち破る法力を込めた護札を刃物のように二枚以上連続で放つ事もできる。 結界(けっかい) 意識を集中して作り出すバリアのような防御手段。あくまで弥勒が集中している間のみ使用でき奈落や桔梗、白心上人などの強力な結界と比べると効力は弱い。それでも蛾天丸の毒の繭から犬夜叉を守ったり狼野干の無数の狼から身を守るのに楓との共同作業などで使用することもできる。 珊瑚(さんご) 声 - 桑島法子 妖怪退治を生業とする退治屋の少女。16歳→20歳。一人称は「私」。退治屋の里では一番の手練れ。飛来骨を用いて複数の妖怪を一度に薙ぎ払う大胆かつ豪快な戦闘スタイルが特徴。それ以外にも腰に差している刀や腕に仕込んだ刃を用いての接近戦も得意としている。重傷を負って埋められても復活する程の執念と生命力を持つ。 奈落の陰謀により父や弟・琥珀を失った。さらに奈落に騙され、犬夜叉を里を滅ぼした仇と信じ込み命を狙ったが、後に誤解が解け仲間に加わる。普段は勝気で男勝りであるが、内面は繊細かつ弟思いの優しい性格。純粋な恋愛を夢見ており、弥勒の女癖の悪さを許せない。琥珀の事になると普段の冷静さを失うことが多い。 普段は髪を降ろした状態で結い、着物を着ている。妖怪退治の際には髪をポニーテールにまとめ、黒いボディスーツのような戦闘用衣装に着替える。飛来骨を用いた戦闘では敵に近づくことなく遠方から仕留めることができる他、腰の刀や腕に仕込んだ刃など、近接戦闘においても優れた戦闘力を発揮する。雲母とはいつも一緒で、雲母に乗って空中戦をすることも多い。邪気を感知できるが、邪気や妖術に対する耐性はほとんどない。 原作では当初、犬夜叉と口論したり彼の実力を疑う発言をしていたが、アニメではそういった描写は無く見事な連携を見せていた。かごめとは仲がよい。弥勒とは恋仲→結婚→双子の姉妹&男児をもつ母親となる。技一覧 飛来骨(ひらいこつ) 倒した妖怪の骨を固めて作られた数多くの敵を一気に薙ぎ払う巨大なブーメランのような武器。重量は50キログラム程。その巨大さから盾や足場としても使用できる。終盤にて薬老毒仙の薬により強化され、奈落にすら通用する強力な武器となった。 毒粉(どくふん) 毒薬で作った毒の効く妖怪にも有効な毒の玉を放つ技。 雲母召喚(きららしょうかん) 猫又の雲母を呼び、背に乗っての移動や敵を攻撃する時などに使う。 七宝(しっぽう) 声 - 渡辺久美子 子狐妖怪。体重4キログラム、見た目の人間換算年齢は7歳。父親の仇である雷獣兄弟を犬夜叉が討ったことで仲間になった。一人称は「オラ」。少々おませな性格。自身も妖怪なのに妖怪を恐れ、かなり臆病。語尾が「〜じゃ」など、口調が少々年寄り気味。完全な妖怪であり、半妖を見分ける嗅覚がある。妖怪をも凌ぐ妖力を持つ半妖の奈落にはか弱い小妖怪風情と見下された事もあった。人間の少女に恋することが多い。よく犬夜叉に殴られている。 主な攻撃は狐火。おとり要員として戦うことが多い。他にも様々なものに変身でき、狐妖術(幻術)を使うが、こけおどし程度(変身した時の姿はギャグ漫画のような可愛らしい姿になる)。球体に変身した際には人を乗せ飛ぶことも可能。中盤からは弥勒の肩の上に乗る、子分的存在。「おらがしっかりせねば」「阿呆じゃ」「しっかりせえよ、弥勒一族」などが口癖。 奈落との戦いが終了した後は立派な妖怪になるため、楓の村の外に出て修行している。 『半妖の夜叉姫』では第39話から本編に登場。老齢の姿に化けて狐妖術の講義を行いつつ、行方不明になった犬夜叉やかごめを捜索していた。技一覧 狐火(きつねび) 青い火炎を放つ。熱量は低いが木を燃やす事はでき、本物の炎とは相殺し合う為、炎を防御することもできる。 潰し独楽(つぶしごま) 巨大な独楽につぶされる幻を見せる技。狐妖術(幻術)の一つ。 爆雷筒(ばくらいづつ) いわゆるダイナマイト。爆竹のような音が鳴り響く程度でダメージはない。 分身(ぶんしん) 木の葉で作り出す自分の偽物の分身術。無限に増やすことができる。 雲母(きらら) 珊瑚と一緒にいる猫又。300歳未満。普段はかわいい子猫のような姿だが、戦闘時には炎を纏って巨大化し、牙を持つ化け猫に変化する。人間の言葉を理解できる賢い妖怪で、人間に害を与えることはない。巨大化すると珊瑚たちを乗せて空も飛べる。 犬夜叉の鉄砕牙を鍛える練習台になったり、かごめが犬夜叉に内緒で現代に帰る交通手段にされたり、他にも弥勒の女性を気を引く道具にされたりと仲間たちには便利に利用されているが、雲母本人は悪く思っておらず、協力的。仲間思いな温厚な性格で、七宝やかごめを犬夜叉たちに代わって守る場面も多い。 アニメでは、雲母がかつて翠子の飼い猫であったことを裏付ける描写がある。 珊瑚が子供を授かった後も、琥珀と共に妖怪退治の旅をしている。
※この「犬夜叉一行」の解説は、「犬夜叉の登場人物」の解説の一部です。
「犬夜叉一行」を含む「犬夜叉の登場人物」の記事については、「犬夜叉の登場人物」の概要を参照ください。
- 犬夜叉一行のページへのリンク