蘇生後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 21:28 UTC 版)
再び生まれ変わることを望んではいなかったが、その魂は500年の時を経て四魂の玉と共に日暮かごめとして転生した。戦国時代では彼女の死から約50年後、かごめが体内に四魂の玉を宿したままやってきた。その後、鬼女裏陶が彼女の墓から盗んだ骨と墓土でできた紛い物(死人)の身体に、かごめの魂が入ったことで現世に復活するも、自分を無理矢理この世に呼び戻した裏陶を怒りのまま滅した。 彼女は犬夜叉を恨んだまま死んだため、楓の制止も聞かずに彼を殺そうとしたが、かごめに魂の大半(残ったのは裏陶曰く陰の気=怨念)を奪い還され、崖から落下。骨と墓土でできた死人の体は壊れることはなく、近くの村で巫女として暮らす。桔梗を姉のように慕う小夜等子供達や村人からも慕われていた。ある日、僧侶・晴海が彼女が人間ではないことを見破る。そしてその夜、死魂を集めている所を晴海と小夜に見つかる。晴海は法力で救おうとしたが、失敗し殺される。その現場を小夜に見られていたことに気付くと、村を去った。 晴海の弟子はその現場を目撃した後、川を流れているところを犬夜叉一行に助けられる。犬夜叉は、晴海の弟子の話を聞くなり桔梗を探しに出かける。 桔梗は結界を張っていたが、同じ魂を持っているため、結界を通過してきたかごめの動きを封じ、動けなくした。そこへ犬夜叉を来させ、わざとかごめの目の前で彼と口づけをする。そして犬夜叉の意識を奪い、一緒に地獄に行こうとするが、かごめに邪魔され失敗。死魂虫に乗って去る。その後楓の家に寄り、鬼蜘蛛が奈落となったいきさつを聞く。その後、桔梗は己の本懐を遂げるために、わざと奈落に四魂の玉(かごめから奪った四魂のかけらの大半)を渡した。 白霊山編では当初は白心上人の作り出す聖なる結界に阻まれ白霊山に近づくことすら出来なかったが、悩むことも迷うことも許されないという共通の境遇から戦いで白霊山の麓に下りてきた白心上人と心を通わせ彼を成仏させた。そして体を作り直し鬼蜘蛛の心を捨てた奈落と対峙するが、彼の攻撃を受け、瘴気の満ち溢れる川に突き落とされ、体を瘴気に蝕まれる。その間は肉体を眠らせ、聖さま(ひじりさま)として魂だけで戦っていた。そして式神・胡蝶と飛鳥の導きでやってきたかごめに体から瘴気を浄化してもらい復活する。犬夜叉一行があの世とこの世の境に向かう前には、犬夜叉に鬼蜘蛛の洞窟の土を塗った矢を託し、それをかごめに渡させた。 しかし、奈落の怨念が強く再び瘴気の傷が開いてきたため、翠子の魂と同化する。その際に犬夜叉に四魂の玉ごと奈落を浄化させる計画を告げた後、自ら同行を申し出た琥珀と共に行動している。その際に琥珀のかけらを一点の汚れもなく浄化、玉の完成と共に奈落を消滅する準備をしていた。 その後、魍魎丸を吸収した奈落との戦いの後、弥勒が吸い込んだ瘴気を自分の身体に取り込んだことでかごめが一度浄化した瘴気がまた体を蝕み始めた。さらに人間の負の心を取り戻した奈落が張り巡らした蜘蛛の糸に汚され、連動して琥珀のかけらの汚れを防ぐために式神をつけて琥珀を離れた場所に隠した。後に犬夜叉たちと再会し、桔梗を浄化するべく霊山・梓山に弓を取りに行ったかごめ達を待っていたが、奈落に捕まる。そのことで容態はますます悪化、琥珀の行方を完全に見失ったばかりか、浄化の力をも失っていた(※この時琥珀は夢幻の白夜に追い詰められていたが、殺生丸に助けられた)。かごめの矢で霊力を取り戻し、奈落が桔梗の中に隠した四魂の玉を奈落にぶつけて浄化を試みたが、邪気が入り込み失敗。琥珀と梓山の弓をかごめに託し、犬夜叉に看取られながら再び死を迎える。その時初めて犬夜叉の涙する顔を見る。最期は「普通の女になれた」と笑顔を浮かべ、犬夜叉と口付けを交わしながら消滅、その魂は天に召されていった。アニメでは成仏する前に意識だけが楓のもとへ行き、今まで辛い思いをさせてしまったことを謝って別れを告げた。 桔梗は四魂の玉に琥珀の持つ四魂のかけらを浄化するための光を残していたが、曲霊との戦いで光は琥珀のかけらに移り、かけらが奪われる瞬間光が琥珀の体に残り、琥珀の命を救った。 続編の『半妖の夜叉姫』では回想の他、桔梗本人ではないが、彼女の姿を借りた時代樹の精霊が登場する。
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