奈落の関係者
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人見蔭刀(ひとみ かげわき) 声 - 森川智之 奈落が成り代わった最後の人物。人見家の跡取りである若殿。23歳。一人称は「私」。 病弱ゆえに部屋に籠ることが多いものの、父親・城主が蜘妖怪に憑依されていることに気づくなど、鋭い感性を持つ。奈落の策略により命を落とした退治屋たちを供養し、珊瑚を助けた。 原作では初登場時、アニメ版では珊瑚の敵討ちに出た後、奈落に謀殺される。それ以降、ストーリー中盤まで奈落に利用されてしまい、拠点を移動する際に家臣たちは全員死亡している。 三つ目の赤い蜘蛛妖怪 声 - 西前忠久 無印アニメ147・148話登場のオリジナル妖怪。赤い体色を持つ小型の蜘蛛妖怪で顔は三つ目の鬼の顔になっているなど、さしづめ「妖怪の鬼蜘蛛」といった外見をしている。桔梗に恨みを持つ妖怪の1匹で、人間の野盗・鬼蜘蛛が匿われていた洞穴に巣を張り、桔梗と鬼蜘蛛を監視していた。その後は無数の妖怪達と共に鬼蜘蛛の邪悪な魂に惹かれ、鬼蜘蛛を誘惑して奈落を生み出した。 狼野干(ろうやかん) 声 - 梁田清之 平面顔の狼妖怪で自称「地獄の狼」。口から無数の狼を吐く。一人称は「俺」。奈落の命令で重傷を負った犬夜叉を襲った。その後、四魂のかけらのついた苗を奈落に頭に入れられ凶暴化するが、かごめに取ってもらい、何事もなかったかのように笑顔で去って行った。アニメ版では実は犬夜叉の父派閥の妖怪で、50年前は殺生丸の下で豹猫族との戦に参加した。妖怪の間ではかなり顔が広く、妖狼族にも地獄の狼として恐れられている。 白霊山の妖怪たち(はくれいざんのようかいたち) 白霊山内部で新生奈落となるため、奈落が融合・吸収してきた無数の妖怪達。白心上人が結界を解いた際は、奈落が用済みと判断したおびただしい数の妖怪達が逃げ出した。アニメでは一部が残り、犬夜叉と蛮骨の戦いを見守りながら生き残った方を喰おうしていたが、最後は蛮骨に蛮竜を妖刀にするための餌として斬られ、残った個体も妖刀化した蛮竜に倒された。なお、蛮竜が斬った1000匹目の妖怪は頭頂部と左右の頬に角が生えたトカゲのような顔と鎌の足を持つムカデのような身体を持っているなど白霊山の妖怪の中で一番強そうな外見をしている。 逃げ出した大群は白霊山周辺の村をいくつも襲うなど、白心上人の結界がなくなった影響力に加え、以前よりもひどくなった奈落との戦いの巻き添えになり、犬夜叉に奈落を追い詰めて炙り出した結果として心に苦痛を与えた他、村人達を弔っている最中に神楽の屍舞で操られた高僧の「桔梗は生きている」という偽情報を聞かせるきっかけにもなり、犬夜叉とかごめ達は赤子の策で一時的に分散されてしまう。 耳千里(みみせんり) 声 - 西村淳二 / 麻生智久(『半妖の夜叉姫』) この世のあらゆることを聞き取ることができる妖怪。一人称は「ワシ」。最後の四魂の玉のかけらのありかを奈落に伝えた。 阿毘姫(あびひめ) 声 - 島津冴子 鳥使いの鉄鶏一族の女妖怪。一人称は「私」。母親の食らった毒を薄めるため、妖怪鳥を使って人間の血を大量に集めていた。残忍で気性の荒い凶暴な性格。あの世とこの世の境への道を開こうとしていた奈落から自らの骨で作り上げた三叉戟を渡され手を組む。しかし犬夜叉の邪魔が入り血を集めにくくなったことで奈落に不信感を募らせていき、奈落の支配下にあった人間の城を襲撃し血を収集。その結果、鉄鶏は回復したものの、巣に出向いてきた奈落によって鉄鶏は内側から返り討ちされ、阿毘姫自身はこれまで武器として使用してきた奈落の一部である三叉戟を自爆されて右腕を失った挙句、四魂の欠片を見つけるために働いてきた褒美として苦しまぬよう触手の一撃で消滅させられてしまう。邪悪な大妖怪とはいえ、利用するだけされて用済みになった阿毘姫と鉄鶏の無残な最期を見た犬夜叉一行はこれまで見てきた奈落の非道なやり方に加えて更なる怒りを募らせた。 鉄鶏(てっけい) 声 - 麻志那恂子 阿毘姫の母親。一人称は「私」。地獄に住む鳥の亜種であり、鉄鶏一族の長。外見は巨大な鶏。鬼の顔の蜘蛛型の毒妖怪を喰って毒にあたり、崖に身を潜めていた。阿毘姫に近づいた奈落を逆に利用することを考え、奈落の支配下にある人間の城を突き止め阿毘姫に襲わせた。城の人間の血を得たことで毒を調和した後、奈落を殺すため崖から姿を現す。奈落を丸飲みにするが、奈落の触手で体内から頭を破られて死亡。その後あの世とこの世の境へつながる血の河の道を作るため、奈落の触手で首を切断される。犬夜叉達が奈落を追って血の河に入った際はこれまで阿毘姫の妖怪鳥に襲われた人間達の怨念が無数の不気味な顔になる形で現れ、四魂の欠片ひとつを見つけるためだけに出した犠牲者達に犬夜叉一行は、胸を痛めながら一刻も早く奈落と四魂の玉を巡る戦いに終止符を打つ決意を改めた。 人の心を捨てた奈落を半妖と見抜いたり、奈落の持ち城を探し当てるなど、優れた洞察力を持っていた。 また奈落を飲み込んだ事を犬夜叉一行が知った際には、珊瑚と弥勒に「あの奈落がそう簡単にやられるはずがない」と否定された他、七宝とかごめから「もたれそう」と評された。 冥王獣(めいおうじゅう) 声 - 西前忠久 1本角が生えた鬼の頭がある巨大な亀のような大妖怪。数多ある妖怪の中でもっとも堅い鎧甲の甲羅を持つ。弱体化時と通常の甲羅は普通の亀と同じ形状だが、防御力を上げた際はワニガメのような鱗状の物に変化する。弱体化した状態でも風の傷をそよ風と言えるほどの硬度を持ち、鱗状の完全体では金剛槍破の礫を跳ね返すほどの防御力を持つ。鎧甲はかごめの破魔の矢も無効化するが、高僧の破魔の札によって倒されている事から術者の力量によっては無効化できない模様。雷雲を伴う浮遊能力を持ち、戦闘の際は硬度を上げた鎧甲と妖力を雷撃の塊として放つ雷冥砲という技で戦う。その昔、高僧によって滅っせられたが魍魎丸の肉片を食べて骨の姿から復活。甲羅の一枚を人間の鎧に仕立てられ、とある城の家宝にされていた。最後は金剛槍破を取り込むための盾として操られ、魍魎丸に取り込まれる。原作では犬夜叉と戦うが、完結編では甲羅は最初から鱗状で魍魎丸の肉片で復活させられた後にすぐに吸収された。このため、完結編での犬夜叉達は鎧甲を魍魎丸の鎧甲として認識している。最強の硬度を誇る鎧甲は魍魎丸を経て奈落のものとなり、最終決戦で飛来骨から四魂の玉を守ったり、全身鎧甲の奈落を出現させるなどの活躍を見せた。 二枯仙(にこせん) 声 - 手塚秀彰(半妖の夜叉姫) 樹木の精気を喰う妖怪で、元は仙人だった。首をはねられても精命幹がある限り再生できる。奈落に四魂のかけらを渡され、犬夜叉に竜鱗の鉄砕牙を使わせるための刺客として差し向けられる。 完結編では登場しないが、『半妖の夜叉姫』に登場する。 金禍(きんか) / 銀禍(ぎんか) 声 - 保村真、遠藤大輔 二つの頭を持って生まれた妖怪。一人称は「我」。金禍は褐色の肌に金髪で炎を操る力を持つ。銀禍は白い肌に銀髪で雷を操る力を持つ。完全な一匹の妖怪と化すためどちらかの頭を食らう宿命であり、産まれてから幾度と無く争っていたが、決着がつかずに争い続けていた。元はそれほど凶暴な妖怪ではなく、人間を故意に傷つけることは無かった。彼らの血が魍魎丸の鎧甲を強化する役割を持っていたため、魍魎丸に襲われる。原作では銀禍は魍魎丸に取り込まれ、金禍は鉄砕牙と同化したが、アニメでは両者共に魍魎丸に取り込まれた。 溶命樹(ようめいじゅ) 樹木の精気、人間や妖怪を喰う木の妖怪。一人称は「ワシ」。枝から溶解液を放ち、柳に似た触手は奈落の結界をも溶かすことができる。原作では昔の高僧、完結編では生前の桔梗によって封印されていたが奈落の四魂のかけらによって復活し、奈落に吸収され、奈落の心臓である赤子を吸収するために利用された。
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