妖狼族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:30 UTC 版)
鋼牙(こうが) 妖狼族頭領。妻の菖蒲(あやめ)と共に阿波の八衛門狸からもろはを託され、犬夜叉とかごめの代わりに育てた。 凱風(やわらぎ) 声 - 白石涼子 妖狼族の女性。もろはの師匠であり、獣兵衛の知人でもある。得意技は、妖気を込めた竜巻を拳から放つ「凱風快晴(がいふうかいせい)」。俱利伽羅丸の本来の持ち主。 3年ほど前、もろはが極楽鳥に襲われた際、言いつけを破って紅を使った反動で理性を失い暴走した彼女に頬に傷を付けられる。もろはが意識を失った後、古道具屋を名乗るイタチ男(声 - 高橋伸也)の策略により、時間が経つにつれて縮小し続ける「鉄鼠の鎧」を半ば強引に着させられてしまう。 鎧を外すためには高額な鍵が必要になったことから、もろはを妖賭博で「蠱毒の坩堝」に放り込み、自身はもろはと引き換えに得た資金で獣兵衛に賭博を挑むも敗北。代わりの手段としてもろは屍屋に売り、別れる際に俱利伽羅丸を引き渡した。その後、年月を経てから鎧を作った鼠の刀鍛冶が住む里を探し当てたが、既に渾沌によって全滅させられ、鎧の鍵と引き換えに「余興」としてもろはを殺すよう命じられる。 もろはとの一騎討ちでは、彼女の技を全て破りつつ体術で追い詰め厳しい言葉を投げかけるが、それは紅の力に頼りきっているもろはの精神的な弱さを自覚させるための行為だった。そして、もろはの最期を見届けようと姿を現した渾沌を「紅の爆龍波」の道連れにしようとするが、渾沌が青の虹色真珠を使って回避したため失敗に終わり、「心を強く持て」という言葉をもろはに残して息を引き取った。
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妖狼族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:23 UTC 版)
狼妖怪の一族。人型で人食い狼を使役する。 長老衆と呼ばれる妖狼族は人型ではなく大型の狼の姿をしている。北を頂点に、東、西、南、中央と計5つの群れがある。北の洞穴は長老衆を擁しており、中央の洞穴は戦えない子供や老人の集まりとなっている。 登場してすぐに、奈落一派(主に神楽)によりその多くが惨殺された。アニメでは狼語と思しき独自の言語で、連れている狼たちとコミュニケーションを取っている描写がある。 鋼牙(こうが) 声 - 松野太紀 妖狼族の東の洞穴の若頭の少年。人間換算年齢15歳。身長は170.2センチメートル。[要出典]足に四魂のかけらを仕込んでおり、つむじ風のように早く走れる。登場初期は右腕にも四魂のかけらを仕込んでいた。奈落と神楽の策略によって大勢の仲間を殺されたことから、その仇を討つため奈落を追っている。 歯に衣着せぬ物言いをするタイプ。かごめに片想いしているため、犬夜叉とはいがみ合っているが、一枚上手で犬夜叉をうまくあしらうことが多い。喧嘩仲間の犬夜叉とは奇妙な信頼関係を築く。荒っぽい一面はあるが、裏表のない明朗快活な性格の快男児。かごめに会いに来る際、犬夜叉を踏んづけて、別れる際は彼女の手を握ったり抱きしめるのが恒例になっている。 犬夜叉とは似た者同士ではあるが、頭に血が上りやすく力任せに押し切ろうとする犬夜叉と違い、事前に周到な準備をしたり状況を見渡しながら作戦を組み立てながら戦ったり、異様なまでに鋭い直感から不利と判断したら撤退も辞さないなど、頭脳派な一面もある。そのため、犬夜叉とは会うたび喧嘩が絶えないが、鋼牙がかごめにモーションをかけるのが面白くなくて嫉妬し、癇癪を起こして突っかかってくる犬夜叉を軽くいなしたり、そんな態度に怒りを通り越してあきれるなど、若い年齢でありながら荒くれ者の妖狼族をまとめ上げているだけあって精神面では犬夜叉よりは大人なようである。また、自分が半妖であることや様々な強いコンプレックスを抱えているからか、虚勢を張ってばかりいる犬夜叉と違って、弥勒でさえ羨ましがるほど言動や態度も自信に満ち溢れている。 最初の頃は、人間の住む村を狼達に襲わせていたが、かごめに惚れてからは人間を絶対に襲わなくなった。妖狼族であるせいか、人間のかごめに食料として仕留めたばかりの生の猪をあげたり、土産として奈落の首を持ってくるとかごめに宣言するなど、どこか価値観やセンスがズレているところもある。 仲間内からの信頼も厚く、群れを守るためならば我が身の危険も顧みず最前線で戦い抜く親分肌。その一方で、同胞たちへの裏切り者は容赦なく笑みを浮かべながら処刑するという残忍さも持ち合わせている。また、神楽の謀略によって返り血を浴びていた犬夜叉が仲間たちを殺したと誤解した時には、かごめの釈明にも耳を貸そうとしないほど激昂し犬夜叉を本気で殺そうとするなど、自分が見聞きしたものしか信じようとしないなど思い込みが激しい。 桔梗が翠子の魂と同化した後、四魂のかけらを埋め込んだ彼の足は敵の前で動かなくなり窮地に陥ることが多くなった。奈落と戦うため、一時期犬夜叉一行に加わったが、奈落に吸収されかけた上四魂のかけらを奪われ、自ら戦線を離脱する。桔梗を失い悲嘆に暮れる犬夜叉を思い、かごめをきっぱり諦めた。四魂のかけらによって手に入れた足の速さや足技と、妖狼族に代々受け継がれてきた五雷指を武器に戦う。腰に差している刀は人間の侍を惨殺して奪った刀で武器ではなく飾りらしい。四魂のかけらを奈落に取られた後は犬夜叉達に後を任せ、原作ではその後は登場しない。 アニメでは奈落との戦いが終わって3年後、菖蒲と祝言をあげ、妖狼族の頭になった。 『半妖の夜叉姫』では犬夜叉とかごめの娘であるもろはを託され養父となった。技一覧 五雷指(ごらいし) 妖狼族に代々受け継がれてきた妖爪。電撃を放つ事が出来、冥王獣の鎧甲をも突き抜ける他、この世ならぬ者にも攻撃できる。 仲間狼召喚(なかまおおかみしょうかん) 仲間の人食い狼を呼び集め、目くらましや移動に使う。 銀太(ぎんた)、白角(はっかく) 声 - 吉野裕行、岸尾大輔 鋼牙の仲間の二人組の少年。極楽鳥との戦いで銀太が極楽鳥の巣に連れて行かれそうになった際に、かごめが破魔の矢を放って助けて以来命の恩人であるかごめを姐さんと敬っている。奈落を追う鋼牙に同行するが、鋼牙の無茶なペースにいつも振り回されている。一時期、灰と芯太の兄弟を群れに送り届けるため、鋼牙と離れていたが、鋼牙が戦線離脱する際に戻ってきた。トサカ頭が白角。原作では名前を呼ばれたことがないが、奥義皆伝に銀太、白角と紹介されている。 鋼牙ほど強くはないが、アニメでは豹猫族に捕えられたかごめや城下町の人間たちを助けるべく、豹猫族の雑兵たちを蹴散らすなど一般的な妖怪からしたら、それなりに強いようである。 菖蒲(あやめ) 声 - かかずゆみ アニメオリジナルキャラクター。鋼牙に片思いしている、北の洞穴に属する妖狼族の美少女。木の葉を手裏剣のように操る技が得意。昔、妖狼族の天敵である妖怪「極楽鳥」に襲われたところを鋼牙に助けてもらい、その時に鋼牙が言った言葉を信じていた純情一途なところがある。長年の修行の成果なのか、四魂のかけらを持っていないにもかかわらず鋼牙に近い速度で走れる。四魂の玉消滅から3年後、鋼牙と祝言をあげる。『半妖の夜叉姫』ではもろはの養母となっていた。 長老(ちょうろう) 声 - 中博史 菖蒲の祖父でじさまと呼ばれている。大型の老いた白い狼で北の洞穴に属する妖狼族のトップ。 七人隊の一人、凶骨と妖怪の襲撃を受けるが長老衆の妖狼に助けられる。菖蒲の祝言の前の3年間の間に亡くなっており菖蒲の祝言の場には登場しなかった。 老狼 声 - 西前忠久 北の洞穴の長老衆の一人。年老いた狼。妖怪から長老を守るために囮になり鋼牙に助けられるが、鋼牙に七人隊、凶骨の存在を伝えた後死亡する。原作では、鋼牙との会話から、妖狼族ではない可能性がある。 妖狼族の先祖 声 - 中博史 妖狼族の墓場に鎮座する骸。鋼牙に五雷指を与える試練を行う。鋼牙に五雷指と、鋼牙の持つ四魂のかけらを翠子の意思から1度だけ守る加護を与えた。 灰(かい) 声 - 西墻由香 中央の洞窟に属する妖狼族の男児。芯太という弟がいる。群れの仲間と共に奈落から逃げる旅の途中で奈落の妖怪に襲われた後、白夜によって弟を人質に取られて、弟を救うため鋼牙を襲った。足に白夜から与えられた四魂のかけらを仕込んであり、鋼牙と互角に走ることができる。 芯太(しんた) 声 - 斎藤桃子 灰の弟。まだ幼児と言ってもいい子供で灰のことを「あんちゃん」と呼んでいる。白夜によって人質にされる。
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