松芝製新商品カタログ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:19 UTC 版)
「課長バカ一代」の記事における「松芝製新商品カタログ」の解説
電卓ライト 電卓一体型懐中電灯。情報が漏れていたらしく、企画中にソミー電機に2ヶ月先行で「ライト電卓」という類似品を発表されてしまう。ちなみに電卓ライトは売れなかったらしい。 ラジペン ボールペン一体型ラジオ。企画段階の商品だがこれも情報が漏れていたらしく、ソミー電機に「ペンラジ」という類似品を先行で発売されてしまう。なお、実際にトミー(現・タカラトミー)から「パワーペン・FMゲッター」と言う同様のコンセプトの商品が発売されていた。 WINTOWS95(うぃんとーす95) パソコン用OSソフト。マイクロソフトのWindows95の類似品。キャッチフレーズは「バカでも使えるパソコン」。文字通りのバカである八神をモニターにするが、バカを甘く見ていたために使いこなさせることができなかった。 洗濯バス「洗えん坊将軍」 風呂釜と洗濯機の機能を併せ持つ画期的な商品。浴槽がそのまま洗濯槽になっていて、風呂の残り湯が直に洗濯に使える。さらに、洗濯する際に洗剤が浴槽兼洗濯槽の中でかき回されるため、面倒な風呂洗いも不要である。作者と担当が真面目に特許を取ろうかと考えたほどの一品らしい 。 マッサージガサ バイブレーション機能のついている傘。肩や腰など体の至るところに届き凝りをほぐすだけでなく振動で水滴も弾ける。前田をして「これは欲しい!」と言わしめた唯一の製品。こちらも作者の担当が特許を取ろうと考えたらしい。 自動米とぎ機「コメっとさん」 NASAの技術を使用し、自動的に米をといでくれる画期的商品。しかし、販売店の店主に対して行われた説明会において店主たちと八神が話し合った結果、「米は手でとぐのが一番」という結論に達した。連載当初は作者も担当者も米とぎ機が実在することを知らなかった。 電磁波防御装置 電磁波から頭部を守るために開発された商品。試作品の見た目は工事用のヘルメットに近いが、携帯電話使用時の電磁波を85%カットするという優れもの。しかし、100%カットしろという社長の命令で開発は難航。ようやく完成した製品は、電磁波を100%カットする代わりに電話の声も聞こえないという代物だった(防御装置の中に電話を入れれば声は聞こえる)。 タテ長ロングテレビ 「誰もが考えつかない独自性と逆転の発想」から生まれた商品。この商品の特徴は、映像が横向きに映し出されるため、寝ながら見ることができる点。行儀良く正座して見る人には、テレビを横に倒すことで対処できる。社長を含め、周りの社員からは驚嘆の声が上がるが、その場に居合わせた前田のみ横長テレビと変わらないことを指摘した。 新世代カーナビ 余計な機能が多すぎる最近の電化製品への不満を解決すべく、半月に渡る話し合いを経て生まれた商品。できるだけ要らない装置を省き、シンプルで低コストを追求した結果生まれたそれは、社長にあっさりコンパスと見抜かれるが、八神が実際に持ち出したのはなぜか製図器具のコンパスであった。 超小型LSIチップ 松芝電機が極秘裏に開発していた製品で、世界のコンピューター市場を牛耳れるほどの一品。八神が試作品1号を包んでいたエアキャップを潰すことに夢中になってLSIチップごと潰してしまったため、発売中止となった。 次世代型完全無音無振動洗濯機「駆動静か1号」 完全無音モードでは全く音を立てずに洗濯する画期的な商品。しかしその実態は、赤外線センサーで近くの人を探知し、人がいる場合は動かない、というインチキ商品だった。汚れはしっかり落ちるが洗濯に一晩かかる。 正義のサラリーマン 八神が開発した格闘ゲーム。キャラクターは八神や村上部長など松芝の社員だが、上司は絶対部下に勝てないという設定が組み込まれており、村上部長から「部長は部長なりに苦労している」と言われ社長に却下された。 ゲーム2作目(タイトル不明) 「正義のサラリーマン」に呆れた社長の助言で開発した「生き馬の目を抜く世界観」のゲーム。眠り姫を助けることが第一関門らしいが、最初に出てくる宇宙人と思われる登場人物たちは酒の誘いや見積もりの計算など地味な会話をしていた(テストしていた村上は三興物産の処理が分からずそこで詰まる)。なぜか売れたらしく「第二企画課」設立のきっかけとなった。 21世紀饅頭 第二企画課設立時に社長から渡された21世紀に向けての新商品開発の計画書類によって奮起した八神が最初に思いついた商品。2コマで断念する。その後、書類がバブル期に発行されたため今と事情が違うとしてこの計画は社長の方針転換により22世紀に向けての新商品開発に変更される(八神は「あと90年は遊べる」とあっさり了承した)。 携帯型炊飯器「持てるんジャー」 炊飯機能がついていて朝に水と米を入れれば昼には炊き立ての米が食べられるカバン。 一見素晴らしい商品に見えるが、炊いている最中は湯気が出てくるため、ターゲットであるサラリーマンが通勤に持ち歩くには向かないという欠点がある。また、単三電池を36本必要とする上に、炊ける前に電池が切れてしまう欠陥があったが(試作品での欠陥。完成品で改善されたかは不明)、こちらは手動発電で補うことが可能。この手動発電機能を利用すれば、災害時にも役立てることができる。 炊き上がったご飯は十分に美味しく、社長は絶賛するが、八神はオカズがないのを悔やんでいた。その後、CMの製作権をめぐってコンペも行われたがどうなったのかは不明。 なお、2010年7月に電池式ではないものの琳聡堂より同様のコンセプトで、ご飯が炊ける弁当箱「HOTデシュラン」が販売された。 カラオケ機能つき携帯電話 林田の「最新機種はカラオケの最新機種もわかる」という発言から八神が考案した機能。試作品では社長の耳に八神の熱唱している声しか聞こえなかった。 後にある携帯電話会社が実用化した時は「パクられた」と担当と作者が驚いたものの、漫画と同じく歌っている人の声しか聞こえないらしい。 ロボット(初期型) 八神の提案で開発されたロボット。ボブの初期型とも言える。最高で1.5kgの物体を運べ100mを19秒で走ることができ、一方的だが喋ったりもできるが「学生のバイトを雇ったほうがマシ」と言われる。電子レンジも付いている。 新型掃除機 東下電機の新型掃除機に対抗するため行われた会議での意見をまとめた結果開発された。市販の掃除機を使って掃除するため、お掃除ロボと言った方が正しい。人が寝ていると妻のように愚痴を言ったりゴミをゴミ捨て場まで出してくれるなど優秀な商品であったが、ゴミと一緒にロボットも回収されてしまった。 動物のカード 八神達がプロ野球のカード入り菓子からヒントを得て、テレビなど売上不振の商品にオマケとしてつけたカード。林田曰くカードは売れたが他の商品は相変わらず売れなかったらしい。 ホリー君一号 耳掻きでとりにくい耳垢を掃除する超小型ロボット。八神の長年の夢だった商品。前田で実験するも途中でバッテリーが切れ焼けてしまう。バッテリー補給ロボも製造したが機能的に頭より大きいサイズになってしまった。 焼肉ロボ一号・二号 焼肉を大勢で食べる際やたらと仕切りたがる肉奉行を懲らしめる一号と、相手が傷ついた時のフォローをする二号の二体で構成されるロボット。林田の肉奉行を改善させようとし社長を含めその場の社員を感心させるも、使用している間は肉がそっちのけになり焦げてしまうことに前田が気づく。 お悩み相談マシーン「ボブに聞け」 アミューズメント施設への設置を視野に入れたボブの改造品。簡単な一言のみの返答や毒舌モード、手相診断機能の実装など二転三転した挙句、相談相手の片思いの相手(林田が代役)を奪ったり、ボブの発言を真に受けた八神が辞表を提出しかけたりなど別な問題が発生しかねなかったため、いつのまにか立ち消えとなる。
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