東急3700系電車とは? わかりやすく解説

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東急3700系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 15:18 UTC 版)

東急3700系電車(とうきゅう3700けいでんしゃ)は、東京急行電鉄(現・東急電鉄)1948年昭和23年)に導入した、広義の3000系電車(初代)の一系列で、運輸省規格型車両に属する電車である。


注釈

  1. ^ 本系列の製造に際して採用された、車体長17,000 mm・車体幅2,700 mm・窓高さ850 mm・窓幅800 mm・窓間柱寸法100 mm・客用扉幅1,100 mm・客用扉脇柱寸法380 mmなどの主要寸法[5]は、後に新製されたクハ3850形・デハ3550形に継承された[10]。さらにこれらの設計は窓の上下寸法を950 mmに拡大した上で3600系の車体更新車グループにも継承され[11]、戦後製の旧型車における標準仕様として踏襲された[10][11]
  2. ^ この台車修繕工事に際して、予備台車として住友金属工業製の軸ばね式台車FS15が1両分新製されデハ3715号車に、また省形TR14がクハ3755に対し暫定的に装着され、捻出した台車の枕ばねを従来の板ばね仕様からオイルダンパー併用のコイルばね仕様にリンク改造した[12](クハ3750形の一部を除く)。FS15台車はデハ3700形の台車改造工事完了後暫く保管されたのち、1965年(昭和40年)のサハ3250形3251の新製に際して転用された。
  3. ^ 土川は第一次オイルショック発生後も2扉クロスシート仕様車(7000系8次・9次車が該当)以外の新造を一切認めておらず、その考え方は当時社長職にあった竹田弘太郎を筆頭とした経営陣に深く浸透していた[17]。東急との譲渡交渉は土川の死去後間もなく開始され、新造車両の1/10程度という安価な車両価格が3扉ロングシート車導入に否定的な経営陣に対する説得のポイントの一つであったと伝わる[17]
  4. ^ 名鉄が1950年代初頭に行ったカルダン駆動装置の実用試験において、直角カルダン駆動装置が不具合を多発したという過去の経緯から、直角カルダン駆動の東急5000系(初代)を敬遠したとされる[13]
  5. ^ その後、2023年に西武鉄道が東急電鉄や小田急電鉄からの車両を譲受を発表するまでは、唯一の例であった。
  6. ^ もっとも、国鉄JR)や地下鉄直通用の車両は、乗務員室のドアヒンジが車両先頭側にあった。車両客室側にドアヒンジがある車両は、2000年平成12年)製造の3100系が最後となった。
  7. ^ 「スーパーロマンスカー (Super Romance car)」の略称で[24]5000系(初代)を始めとする名鉄におけるカルダン駆動車各形式の総称である[24]
  8. ^ モ3889-モ3890-ク2885の編成[28]に特製の行先表示板を装着[30]、「さよなら 3880」と題して新岐阜 - 犬山間において運行された[29]
  9. ^ 3800系ク2800形のKS33E台車への換装によって捻出されたD18台車は、従来種車由来の雑多な台車を装着した手動加速制御(HL制御)の車体更新車3700系(2代)・3730系へ玉突き転用され、両系列の台車統一に寄与した。

出典

  1. ^ a b c d e 『私鉄電車のアルバム1(愛蔵版) 戦前・戦後の古豪』 pp.422 - 423
  2. ^ a b c d e f g h i j 「東急の歴史を飾った車両たち」 (1994) pp.206 - 207
  3. ^ 「運輸省規格型電車物語 - 総論篇(前)」 (1991) pp.57 - 58
  4. ^ a b c 「運輸省規格型電車物語 - 総論篇(後)」 (1991) pp.100 - 102
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「運輸省規格型電車物語 - 各論篇 (1)」 (1993) pp.89 - 91
  6. ^ a b c d e f g h i 「私鉄高速電車発達史 (6)」 (1965) pp.36 - 37
  7. ^ a b c d 「東急の歴史を飾った車両たち」 (1994) p.203
  8. ^ a b c 「池上電気鉄道・目黒蒲田電鉄・東京横浜電鉄の車両たち -大東急成立前におけるその動向-」 (1994) pp.215 - 218
  9. ^ a b c d e 『私鉄電車ガイドブック2 東武・東急・営団』 pp.132 - 133
  10. ^ a b 『私鉄電車ガイドブック2 東武・東急・営団』 pp.134 - 139
  11. ^ a b 『私鉄電車ガイドブック2 東武・東急・営団』 pp.152 - 153
  12. ^ a b c d e f g h i 『私鉄電車のアルバム1(愛蔵版) 戦前・戦後の古豪』 pp.148 - 149
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 「昭和40年代の中部地方の電車 -主に名鉄を中心とした思い出-」 (2000) p.121
  14. ^ a b c d e f g 『私鉄電車のアルバム1(愛蔵版) 戦前・戦後の古豪』 pp.150 - 151
  15. ^ a b c d e f 「他社で活躍する元・東急の車両」 (1994) p.257
  16. ^ a b c d e f g 「名古屋鉄道の輸送・運転業務に携わって」 (2006) pp.126 - 129
  17. ^ a b c 『名鉄 -東海の動脈とその周辺-』
  18. ^ a b 『私鉄電車ガイドブック4 相鉄・横浜市・名鉄・名古屋市』 pp.158 - 161
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「私鉄車両めぐり(115) 名古屋鉄道」 (1979) pp.99 - 100
  20. ^ a b 『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 pp.170 - 175
  21. ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり(133) 名古屋鉄道」 (1986) p.198
  22. ^ a b ^ 「東急特集 3600, 3670, 3770形の記録」 (1994) pp.158 - 159
  23. ^ a b 「私鉄車両めぐり(115) 名古屋鉄道」 (1979) p.92
  24. ^ 「オイルショックのピンチライナー 名鉄3880系の思い出」 (2004) p.14
  25. ^ a b c d e f 『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 pp.179 - 180
  26. ^ 『日本の私鉄4 名鉄』 p.57
  27. ^ a b c 「他社で活躍する元・東急の車両」 (1994) p.254
  28. ^ a b c 「名鉄名称列車アラカルト」 (1986) p.113
  29. ^ 「名鉄名称列車アラカルト」 (1986) p.60


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