この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方 ) 出典検索? : "愛知電気鉄道デキ400形電気機関車" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2016年9月 )
愛知電気鉄道デキ400形電気機関車 (あいちでんきてつどうデキ400がたでんききかんしゃ)は、愛知電気鉄道 (愛電)が新製した直流 用電気機関車 。後年愛電と名岐鉄道 が合併し名古屋鉄道 (名鉄)が設立された際にも形式称号は変わらずデキ400形を名乗った。数多く在籍した名古屋鉄道の旧型電気機関車では唯一の箱型電気機関車で、2両が在籍していた。
概要
愛知電気鉄道 が1930年 に発注した機関車。同時に愛知電気鉄道が自社発注した最後の機関車でもある。2両が(400・401)が製造され、400は1930年 (昭和5年)、401は1932年 (昭和7年)製である。1935年 の名鉄発足に伴い400は402 に改番されて0起番から1起番とした。車体は日本車輌製造 製だが、機器類はすべてアメリカのウェスティングハウス社 製となっている。
本格的な機関車としては、EL120形 が登場するまでは名鉄唯一の箱型機であり[注釈 1] 、そのスタイルから更新前の本形式を好んで模型化するファンも多い。前面窓上の大きなひさしと窓下の砂箱が、特徴ある外観をさらにいかめしいものにしている。パンタグラフは当初ウェスチングハウス社 製の独特な大きいものが2基取り付けられていたが、後にPS13形1基に変更され、末期はPT42-F形1基に変更された。
台車は日本車輌製造製の板台枠 式で、名鉄では珍しく台車牽引式となっている点も特徴である。
主電動機はWH-550-JF-6形で出力93.25kWを4基であり、歯車比は4.785[2] 。1時間定格出力は360kW、1時間定格引張力は4750kg、1時間定格速度は27.5km/hであった。
かつて車体の塗装は黒地だったが、1993年 6月に特別整備を行い、制御装置や電動発電機 、尾灯 等を交換し、あわせて車体もノーシルノーヘッダー化、塗色はメイテツブルーに変更された。車体裾や前面のデッキ、手すりなどは黄色でこれは旧塗色当時と基本的に変更はない。
名鉄所有となってからも主に東部・三河線で使用されてきたが、貨物輸送廃止後は矢作橋駅 構内に留置され、夜間に砕石運搬車を挟んでプッシュプル運転で使用された。なお、デキ401は一時期三岐鉄道 や岳南鉄道 [注釈 2] に貸し出されていた。
老朽化が進んだため2015年にEL120形 への代替が決まり、翌2016年6月6日付けで除籍・廃車解体された[3] 。
注釈
^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、166頁。ISBN 978-4865988475 。
^ 『鉄道ピクトリアル』2006年1月臨時増刊号 電気車研究会
^ 『鉄道ファン』2017年8月号 交友社「大手私鉄車両ファイル2017 車両データバンク」
参考文献
電車
気動車
客車
電気機関車
蒸気機関車
電動貨車
貨車
事業用車
1941年改番 以降の形式称号を掲載。「引継車」は名岐鉄道および被合併会社から継承した車両。「譲受車」は被合併会社以外から購入・譲受した車両。