愛知電気鉄道電6形電車とは? わかりやすく解説

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愛知電気鉄道電6形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/19 23:02 UTC 版)

愛知電気鉄道電6形電車(あいちでんきてつどうでん6がたでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)の前身事業者の一つである愛知電気鉄道が、1924年大正13年)から翌1925年(大正14年)にかけて導入した電車制御電動車)である。


注釈

  1. ^ 大正13年型デハ1060 - デハ1064は直流600 V・同1,500 Vの複電圧仕様車[3]
  2. ^ 竣功図表のほか、監督官庁提出の公文書内においてもこの形式区分表記が用いられている[7][11]。また、一部では「大正○年」の表記も見られる[5]
  3. ^ 架線電圧の昇圧には、同じ電力消費量でも電流量を低く抑えられるためジュール熱による損失を低減できて効率が良く、さらに大出力化や将来の長大編成化に好適という都市間高速電気鉄道では無視できないメリットがあった[22]
  4. ^ 現・名鉄作成の竣功図表においては、定員100人(座席定員48人)を公称値としている[8]
  5. ^ もっとも、AL車やSR車と比較するとHL車は弱め界磁制御機能を持たず主電動機出力も低いなど走行性能が相対的に劣ったことから[34]、3700系への更新の初期においては編成を全電動車構成として性能改善を図り[35]、また1970年代には3700系列の一部についてAL車の廃車発生品流用による性能改善も計画された[36]。しかし前者は更新ペース向上のため中途編成構成をMT比1:1に変更され[35]、後者も第1次オイルショックに端を発する輸送事情の逼迫により車両代替が中断された[37]ことで実現せず、後年のHL車は運行速度の低い支線区における運用が中心となっていった[34]
  6. ^ 翌1927年(昭和2年)6月に伊奈信号所(現・伊奈駅)- 吉田間が開通し、豊橋線は神宮前 - 吉田間の全線が開通した[19]

出典

  1. ^ a b c d e f g 「名古屋鉄道の車両前史 現在の名鉄を構成した各社の車両」 (1986) pp.171 - 172
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『日車の車輌史 図面集 - 戦前私鉄編 上』 p.214
  3. ^ a b c d e f g h i j k 「監督局 第1351号 電動客車設計ノ件 大正13年2月25日」
  4. ^ a b c d 「監督局 第369号 電動客車竣功届ノ件 大正14年6月6日」
  5. ^ a b c d e 「監督局 第164号 電動客車竣功届 大正15年1月4日」
  6. ^ a b c 「監督局 第1190号 電動客車設計ノ件 大正14年2月20日」
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「監督局 第1058号 愛知電気、碧海電気相互ニ車輌直通運転ノ件 大正15年8月4日」
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 pp.44 - 45
  9. ^ 『私鉄の車両11 名古屋鉄道』 pp.172 - 173
  10. ^ a b c d e f 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 p.35
  11. ^ a b c d e 「監督局 第8527号 車輌竣功図表訂正ノ件 昭和2年11月24日」
  12. ^ a b c d e f 「私鉄車両めぐり(87) 名古屋鉄道 終」 (1971) pp.64 - 65
  13. ^ a b c d e f g 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 pp.18 - 19
  14. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 p.168
  15. ^ a b 『日本の私鉄』 pp.77 - 79
  16. ^ 『名古屋鉄道社史』 pp.166 - 167
  17. ^ a b 「名鉄沿線の古レール -全274駅を調査-」 (2009) pp.153 - 154
  18. ^ 「名鉄沿線 歴史のある風景」 (2006) p.181
  19. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 p.173
  20. ^ 「絵葉書に見る昔日の名古屋鉄道」 (1996) p.71
  21. ^ 『名古屋鉄道社史』 p.174
  22. ^ 『日本の電車物語 旧性能電車編』 pp.65 - 66
  23. ^ a b c d e 『名古屋鉄道社史』 pp.170 - 171
  24. ^ 「名鉄の私有貨車」 (2009) p.211
  25. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 p.169
  26. ^ a b c d 『日本の私鉄4 名鉄』 p.120
  27. ^ a b c d e f 「琴電へ譲渡された名鉄3700系」 (2006) pp.174 - 175
  28. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 pp.746 - 747
  29. ^ 『日車の車輌史 図面集 - 戦前私鉄編 上』 p.215
  30. ^ a b 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 p.43
  31. ^ 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 p.27
  32. ^ 「私鉄車両めぐり(115) 名古屋鉄道」 (1979) p.96
  33. ^ 「私鉄車両めぐり(115) 名古屋鉄道」 (1979) p.92
  34. ^ a b 『日本の私鉄4 名鉄』 p.60
  35. ^ a b c d e f g h 『RM LIBRARY187 名鉄木造車鋼体化の系譜 -3700系誕生まで-』 pp.24 - 25
  36. ^ 「私鉄車両現況(8) 名古屋鉄道 1」 (1970) pp.96 - 97
  37. ^ 「運輸省規格型電車物語 - 各論篇(3)」 (1993) p.67
  38. ^ 「名古屋鉄道のあゆみ(戦後編) -その路線網の形成と地域開発-」 (1996) p.103
  39. ^ 『名古屋鉄道社史』 pp.748 - 749
  40. ^ 「名古屋鉄道のあゆみ(戦後編) -その路線網の形成と地域開発-」 (1996) p.105
  41. ^ 『名古屋鉄道車両史 上巻』 p.69
  42. ^ 「総説:名古屋鉄道」 (2006) pp.14 - 15
  43. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 p.209
  44. ^ a b 『名古屋鉄道社史』 pp.252 - 253
  45. ^ 『名古屋鉄道社史』 pp.339 - 341
  46. ^ a b 「私鉄車両めぐり(27) 名古屋鉄道 2」(1956) p.33


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