名古屋電気鉄道デワ1形電車とは? わかりやすく解説

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名古屋電気鉄道デワ1形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 03:27 UTC 版)

名古屋電気鉄道デワ1形電車(なごやでんきてつどうデワ1がたでんしゃ)は、名古屋鉄道の前身事業者の一つである名古屋電気鉄道が、1912年(大正元年)に新製した木造電動貨車。同社では貨物電動車と称した。


注釈

  1. ^ パンタグラフ化の際、電動客車は市内線(名古屋市電)直通のためのトロリーポールを残したが、デワ1形は撤去したため、市内線に乗入れできなくなった[7]
  2. ^ 同種の貨物輸送形態は当時の欧米でよくみられたものであったが、日本国内では例がなく、名古屋電気鉄道が何を学んでこの構想を打ち立てたのかははっきりしていない[7]。一説には神野金之助上遠野富之助(ともに名古屋電気鉄道・名古屋鉄道役員、後に社長就任)が渡米実業団の一員として1909年(明治42年)に訪米した際、視察地のインターアーバンから着想を得たとされる(名鉄資料館著「知られざる名鉄電車史1 郊外線草創期の車両 - デシ500形とその仲間たち」より[9])。
  3. ^ 1914年下期の2両、1916年下期の13両分の機器の処理については1916年(大正5年)下期の営業報告書に7台を売却したことが確認できるのみで、他は不明。先述のように1912年(大正元年)時点では10両しか竣工していなかったため、1914年下期までに電装解除された2両は最初から有蓋貨車として落成した可能性がある。また1916年の発生品6両については市内線散水車や38号形の台車取り替えに使用された可能性がある[11]
  4. ^ 形式消滅後、元・瀬戸電気鉄道テワ1形が2代目デワ1形に改称している[3]

出典

  1. ^ a b c 清水・田中 2019, p. 16.
  2. ^ 名鉄資料館 2007, p. 157.
  3. ^ a b c d e 白井 2006, p. 15.
  4. ^ 名鉄資料館 2007, pp. 157–158.
  5. ^ a b c d e f 名鉄資料館 2007, p. 158.
  6. ^ 白井 2006, pp. 15–16.
  7. ^ a b c 白井 2006, p. 16.
  8. ^ 清水・田中・澤内 2021, p. 18.
  9. ^ a b c 名鉄資料館 2007, p. 165.
  10. ^ a b 清水・田中・澤内 2021, p. 233.
  11. ^ a b c d 名鉄資料館 2007, p. 160.
  12. ^ 名鉄資料館 2007, p. 161.
  13. ^ a b c d 名鉄資料館 2007, p. 163.
  14. ^ 清水・田中 2019, pp. 130–139.
  15. ^ a b c d e f 澤内 2006, p. 17.


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